表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の上司が凄すぎて自称天才エンジニアの俺がポンコツに見える件  作者: 慧梓
第5章 東都の日常③

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/72

第60話:契約書を確認したら、いつの間にか部長になっていた件

日本という国は本当にこういうことありますよね。

給料上げてください。


契約書を見直していて、俺は静かに固まった。


部長。


いや、待て。


どこの誰が部長だ。


少なくとも、俺は聞いていない。


もう一度見る。

見間違いではない。

ちゃんと書いてある。

俺の名前。

その横に、部長。


いやいやいや。


確かに俺はシステム管理者だ。

ついでに、うちに来てる派遣社員の取りまとめもしている。

現場調整もする。

障害が起きればだいたい最初に呼ばれる。

面倒事はなぜか回ってくる。


そこまでは認める。


でも、それはそれとして。


**部長ならもっと給料くれよぉ……。**


思わず心の声がそのまま漏れた。


肩書きだけ立派になっても困るのだ。

名刺の見栄えで米は買えない。

責任範囲だけ広がって、給与テーブルが据え置きなのは仕様ではなく不具合である。


役職だけ本番反映されて、待遇が未デプロイ。

システム屋に一番言ってはいけない運用を、自分の人生で食らうとは思わなかった。


契約書の中の俺は部長。

現実の俺は、今日も普通に火消し担当。


たぶん会社としては、こういうことなんだろう。


「実態としては部長相当ですので」


だったらなおさら金をくれ。


相当で止めるな。

そこまで言うなら、給与も相当にしろ。


そう思いながら契約書を閉じた俺は、とりあえず現実逃避としてコーヒーを入れた。


苦かった。


今日はたぶん、いつもより少しだけ苦かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ