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俺の上司が凄すぎて自称天才エンジニアの俺がポンコツに見える件  作者: 慧梓
第2章 Arjuna

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第34話「それぞれの道」

あの夜のあと。


音楽は

すぐには戻らなかった。


ライブハウスは

数日閉まった。


ニュースには

ならなかった。


ただ


知っている人だけが

知っている。


そんな出来事だった。


アルディア・パーカッションの

練習スタジオ。


太鼓が並んでいる。


誰も叩かない。


メンバーが

黙って座っている。


リーダーは

ドラムの前に立っていた。


スティックを持つ。


少し考える。


一度だけ

軽く叩いた。


乾いた音。


それだけ。


誰も何も言わない。


リーダーが

静かに言う。


「……私は抜ける」


一瞬

空気が止まる。


誰も

止めなかった。


止められる理由が

無かった。


太鼓の音は

また

鳴り始める。


でも


前と同じ音では

なかった。


一方。


別の街。


小さな部屋。


マイクスタンドが

立っている。


影の歌姫が

そこにいる。


歌わない。


歌えない。


ただ

マイクを見ている。


しばらくして


スイッチを

切った。


部屋は

静かになった。


その日。


二つの音楽が

終わった。


でも


誰も


「終わり」とは

言わなかった。

人は、

終わりをはっきり言わないことがあります。


いつの間にか

やめていて、

気づいたときには

もう戻らない。


でもそれは

きっと「終わり」ではなくて、

次の道の始まりなのだと思います。

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