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俺の上司が凄すぎて自称天才エンジニアの俺がポンコツに見える件  作者: 慧梓
第2章 Arjuna

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33/65

第33話「終わりの音」

その夜。


ライブは途中で終わった。


誰もアンコールを言わなかった。


ステージには

まだ機材が残っている。


太鼓。

ドラム。

マイク。


さっきまで


音楽だった場所。


今は


静かだった。


客席は

誰も立たない。


ただ

ざわめきだけが残る。


スタッフが走る。


救急のライト。


誰かが泣いている。


影の歌姫は

動かなかった。


ステージの中央。


ただ

そこに立っている。


ドラムのリーダーが

近づく。


何も言わない。


言える言葉が

無い。


外。


夜風が冷たい。


救急車のドアが閉まる。


その音だけが

やけに大きく響いた。


ライブハウスの看板は

まだ光っている。


今日の出演者。


アルディア・パーカッション


ジュラ・インパクト


その名前が

並んでいた。


誰も

それを外さない。


外す人が

いなかった。


その夜。


音楽は


止まった。

人の人生には、

はっきりと「境目」がある瞬間があります。


それまで普通だったものが、

その日を境に

同じではなくなる。


何かが終わるときは、

だいたいとても静かです。


この話は、

音楽が終わった夜の話でした。

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