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俺の上司が凄すぎて自称天才エンジニアの俺がポンコツに見える件  作者: 慧梓
ガルムクラッシュ編

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第82話:俺達がモテない理由

「なぁ逢沢さ。」


「なんだい?」


「俺たちって

顔良いよな?

東雲のやつも含めて」


「急に何?まぁそこそこイケメンである

自負はあるけど」


「だろ?なぁ

でも俺達はモテない

なんでだと思う?」


逢沢は、一瞬だけ真顔になった。


そして。


「性格」


即答だった。


紫苑は机を軽く叩いた。


「だよなぁ!!!」


「うるさっ」


昼休みの教室に、 俺達のしょうもない叫びが響く。


超エリート進学校、 堂条学園。


ここには顔が良い男なんて腐るほどいる。


その中でも、 俺達三人は比較的上位側だと思う。


少なくとも文化祭の写真を見れば、 女子が騒ぐ程度の外見はしている。


だが。


モテない。


致命的に。


「東雲とか顔だけなら少女漫画の王子様系だぞ?」


「あいつは口を開くと終わる」


「分かる」


東雲希望。


顔だけなら儚げ美少年。


なお中身。


「昨日さぁ!!惜しのアルパカグッズを買い漁っててー!」


終わっている。


「逢沢は普通に彼女出来そうなのにな」


「いや無理でしょ」


「なんで?」


「僕、基本的に人間を観察対象として見てるし」


「最低だなお前」


「あと女子同士の会話聞いて 脳内で相関図作る癖ある」


「もっと最低だったわ」


逢沢航。


性格が終わっている。


「で、紫苑は?」


「俺?」


俺は少し考えた。


窓際の席で、 女子達がきゃっきゃしている。


ああいう空間、 嫌いじゃない。


嫌いじゃないが。


「……面倒臭い」


「お前それだよ」


「それだね」


即答だった。


「いやだって付き合うって 時間取られるじゃん」


「最低」


「合理性で恋愛語るな」


「でも顔は良いからタチ悪いんだよなぁお前」


「分かる。でさ。そんなことよりアルパカがさぁ……」


その時だった。


ガラッ。


教室の扉が開く。


「ねぇ紫苑。プリント――」


入ってきた女子が、 俺達三人を見て止まった。


机に突っ伏して笑う逢沢。


早口でアイドルを語ってる東雲。


そして俺。


女子は静かに扉を閉めた。


逢沢が呟く。


「……今の、逃げた?」


東雲が頷く。


「逃げたね」


俺達は顔を見合わせた。


そして。


「「「まぁそりゃそうか」」」


綺麗にハモった。

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