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虹の架け橋  作者: 藤井桜
後日談+サブキャラのお話
715/719

チョコミン党の野望(sideレーゲンボーゲン)*

 嘉隆くんの偏食シリーズになっているような気がします。

 


 俺はやめろって、言ったよ? 苦笑しながら、荘太郎(そうたろう)は、俺は止めた、と言った。暑いので、今日は差し入れにと、近所のコンビニでアイスを買ってきた。愛夢(あいむ)も主婦なので、カバンに保冷バッグが入っていたので、溶ける心配はなかった。

 愛夢が買って来たアイスには嘉隆(よしたか)は、嫌な顔をした。それを見た愛夢は満足そうにテーブルにアイスの山を築いた。



「なんで、それ、ピンポイントで買ってくるかな」

「だって、チョコミント美味しいよね」

「歯磨き粉の味がして嫌なんだよね」

「あ、やっぱり!」

「分かっていて、買ってくるなよ。ね、荘太郎、ぐりぐりしていい?」



 荘太郎の許可をもらった嘉隆は、だってー、と言う愛夢のこめかみをぐりぐりする。それでも、それほど強くしたわけではないので、笑いながら、嘉隆に勝ったと喜んでいる。



「この大量のチョコミントどうするの」

「この中で食べれないのって、浅生(あそう)さんだけ?」



 嘉隆以外は食べる。食べれるが、あまり好きでもないと言うのが、(たすく)(あきら)だ。遥は甘ければなんでも食べる。チョコミントは嫌いではない。早速、俺これ、と言って好きなものを選んでいる。



「昔に比べると種類増えたよな」

「そうですね」



 遥と愛夢のやり取りに苦笑しながらも、佑は、一番ミントっぽくない無いものを選んだ。晃はじっと無言で荘太郎を見ると、なんで、分かるかな、と言ってもう一つのバッグから残りのアイスを取り出した。愛夢も悪魔では無い。ちゃんと、嘉隆でも食べれるものも買って来ていた。



「嘉、ほい」

「いいの?」

「こっち、本命」

「そっか、さんきゅ」



 嘉隆用に買って来てくれたのは、いちご味のアイスだった。晃には、バニラ味だ。こだわりがあるようで品名がアイスクリームになっているものが、晃のお気に入りだ。その辺は、昔からの付き合いなので、好みは知っている。



「やっぱり、嘉はチョコミントはダメか」

「ん」

「前に、聖良(せいら)ちゃんと意気投合したらしいよ」



 知ってる、と呟いた晃も一度、聖良からお土産と言って、チョコミントのお菓子をもらったことがあるようで、その時は、クッキーだった。それも、大きくて、一人で食べるには多いので分けて食べた。軽く温めて、バニラアイスと一緒に食べた。



「それ食ったの?」

「嘉のように食べれないわけじゃないし。クッキーなんだけど、美味かったよ。あれ、アイス乗っけたのが良かった」

「そんなのまで、あるんだ」

「増えたよな、チョコミント味のもの」

「流石だな、やっぱり。知ってるのか」

「チョコミント初心者でも美味しいもの、何かありませんか、って聞かれたらことある」



 晃は、配信サイトでクッキング動画の配信をしているので、いろんな質問が来る。基本、お菓子は作らないので、その質問には丁寧に断りを入れたようだ。



「あんなに、美味しいのに!」

「それ、人それぞれだから」

「そっかー」



 余ったアイスは冷凍庫に入れられて、遥と愛夢で消費されることになるだろう。スタッフの女の子にも好き嫌いが半々だったのが、面白い。



 ご想像の通り、嘉隆くんは、チョコミントはダメです。



「麻衣は、好き?」

「え、チョコミント?」

「ん」

「…食べたことない」

「俺は…」

「うん、察した。付き合っていた子が食べていたんだね」

「それも、あって嫌いなのかも」

「そっか」

「食べたかったら、うちの事務所の冷凍庫にある」

「あは、買ってくる選択肢じゃないんだね」



 嘉隆くんは、嫌いな理由は元カノが食べていたからでした。みんなの前では言ってませんが、遥くんは察したかもしれません。

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