いっぱいのカレー(愛夢ちゃんのお土産シリーズ)*
お盆明けに、愛夢ちゃんと荘太郎くんがお土産を買ってきてくれました。特定のお店の名前が出て来ますので、苦手な方はご注意下さいませ。
お盆で実家に帰っていた愛夢ちゃんが、お土産に持って来たのは、大量のレトルトカレーだった。レトルトカレーなので、これはうちにと言うよりは、遥くん用だろう。流石にお米は炊くことが出来るからね。これは、全部、遥くんに渡すものなのかと思ったら違った。私たちにも少しお裾分けしてもらえたのだ。
「浅生さんのはこれ!」
「嘉くん、愛夢ちゃんにレモンが好きだと思われているね」
「違うんですか?」
そう言って、愛夢ちゃんから、レトルトカレーを受け取っている。ちょっとにまにましている愛夢ちゃんに嘉くんは少し不満そうだ。レモンクリームチキンカレーは、嘉くん用として買って来てくれたようだ。
「レトルトカレーあまり食べないね」
「…あー」
「ああ、そっか。料理するようになる前はよく食べていたんだね」
「うん」
まぁ、しょうがないかな。でも、嘉くんも実家から色々と食材送られてくるって言っていなかったかな。疑問を口にすると、何故かそれに答えてくれたのは愛夢ちゃんだった。
「浅生さんが持って来てくれる実家の物資は、うちにも来ていましたよ。あと、森本家にも。古川さんの実家にもいっていたと思います」
「ああ、そっか。なるほど」
「それで、私が作ったものとか、奏子さんが作ったものとか、渡していました」
「そういうことか」
綾ちゃんと結婚する前は、お米以外は、あまり消費されなかったようだ。思わず、嘉くんがその節はお世話になりました、と言ったら笑われた。なんで、マリ姐が言うんですか、って言われた。
「今でも、あまり変わらないじゃ無いですか」
「まぁ、お裾分けはするね」
「こないだは海苔ありがとうございました」
「美味しいおにぎりになった?」
「はい、もちろんです!」
満面の笑顔で、嬉しそうに答えてくれた。だって、十枚入りの海苔を箱で送ってくるから、中山家と森本家にお裾分けしたんだよね。そして、愛夢ちゃんからも色々ともらうわけだ。で、このレトルトカレーは、宮城のNISHIKIYA KITCHENって言う岩沼に本社があるお店のレトルトカレーだった。だから、お土産として買って来てくれたようだ。
「マリ姐はこっちね」
「ガーリックシュリンプカレー!」
うん、海産物は好きだよ。遥くんには、チキンカレーが多いかな。パッケージの裏を返しながら、ぼそりと遥くんが呟いた。何か気付いたようだ。
「これさ、このメーカー知ってる」
「食べたことあるの?」
「ああ、無印良品で売ってるレトルトカレー作ってるとこだ」
「へぇ、そうなんだ」
それは、知らなかった。と言うか、無印良品で、食べ物は買ったことないんだよね。買うのは、主に収納家具とかだ。遥くんのところも収納家具は無印良品だけど、食品も買うんだね。
「そっか、じゃあ、食べたことあるんですね」
「いや、ほら、レモンクリームチキンカレーは無印良品には、無いので食ったことない」
「良かったです」
「愛夢ちゃん、ソウ、いつもさんきゅ」
愛夢ちゃんと、中山くんは顔を見合わせてほっとした表情だ。愛夢ちゃん、変わったものをお土産にしたいようだ。だから、手を変え、品を変え、持って来てくれる。複雑な顔をしていた嘉くんだけど、素直にありがとう、と伝えていた。私も、お礼を言って受け取る。
これ、直ぐに食べるか、仕事が忙しいときとか、ご飯作れないときまで、取っておくか悩むな。そう言ったらいつまでも、食べられないんじゃ無いですか、って突っ込まれた。あは、確かにそうだね。じゃあ、今夜頂こうかな。サラダとスープを作れば良いかな。
「俺も」
「あははは、遥。レトルトカレーまで、うちで食べていくの」
「ご飯、くれ」
まぁ、良いんじゃないの? ご飯、二人分炊くのも三人分炊くのも変わらないからね。それと、サラダとスープを付ければ、栄養バランスも問題ないからね。
NISHIKIYA KITCHENのレモンクリームチキンカレーは美味しいです。




