↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

78/212

073話:戦力

 「じゃぁ、直前6時間以内にプレイしていたゲームに沿った行動を取れば、能力として開放されるってことですか?」

 クソ悪魔が渋って話そうとしないので、仕方なく俺が説明してクソ悪魔に肯定させるという面倒くさい作業となってしまった。

 「「それ、セカンドゲームを開放できて初めて明かす設定なんですけどね。」」

 「往生際の悪い悪魔だな、肯定したんだから諦めろ。

 こいつと言い丸悪魔と言い、説明不足がはなはだしいんだよな。」

 「「彼と一緒にされるのは心外ですね。」」

 (知るか。)

 「とにかく、こいつが認めたように開放するにはそのゲームに沿った行動をとる必要があるんだ。」

 戦力増強のためにも、戦えそうなゲームをプレイしていた経験者を一人でも多く発掘したい。

 「僕も、メインゲームはスパイランナーなんだけど、セフィウスもやってたんだよね。

 とはいっても、宇宙船なんて無いから開放できてないんだけど。」

 とウシオも説明に加わってくれた。

 「なんか方法あるんだろ?教えてちょーだい。」

 見たくも無いけどクソ悪魔の正面を見据えて()()()()()()お願いしてみた。

 「「あなた、誠意って言葉を知ってますか?」」

 「知らん。」

 「「いっそ清々しいですね・・・。」」

 今更何を言ってるんだか。

 「「この世界で機械文明が急速に発展しすぎてしまうのは好ましくないのですが・・・まぁ、そう簡単に再現できないでしょうし良いでしょう。

 飛行機をお作りください。

 グリフォンなどの生物ではダメですよ、飛行と攻撃が可能なものを作って、パイロットとして乗り込めばゲームのように操縦できるでしょう。」」

 (うん、無理。

 まぁ、今はって事だろ。

 エンジンなんて作れる自信無いし、航空力学なんて知らん。

 ザックリと、推力によって翼の上下に圧力差が生まれてそれで上へと押し上げられる、的な事をテレビか何かで見た気がする、程度のことしか知らんし。

 っていうか、機械文明の急速な発展を危惧しているなら・・・魔道具でなら問題なしってことだよね?

 全部魔道具でってのは無理でも、推力を出す程度の物ならできなくは無さそうだよな。

 エンジンに当たる部分は魔道具で、翼とかは飛行機の知識を利用してのハイブリッドなら。)

 ・・・

 ダンマリ決め込んでるってことは正解なのだろう。

 これは楽しくなりそうだ。

 早くここでのゴタゴタを済ませて籠りたい!

 なんか、ゲーム時代を思い出してきたなぁ。

 超難関のボスキャラ攻略とか、不可能と言われたモンスターのテイム、入手不可能と言われたアイテムの入手・・・何度も何度も挑戦を繰り返してデータを取って勝ち取ってきたものだ。

 それら(だけ)をアップしていた俺のブログはいまいちアクセス増えなかったけどな。

 一応コアなファンは(少数だったけど)いたんだぞ。

 で、それは置いとくとして戦力の再確認だ。

 「あ、もう用無いから帰っていいよ。」

 どうせもういないだろうけど、一応声はかけておいた。

 冷たいって?良いんだよ、アイツはどうせ、俺を焚きつけたかっただけさ。

 最初は地域紛争から国を相手取った戦争にまで規模を拡大させて犠牲者を増やして、って目論見で現れたのかと思って警戒したけど、そんなそぶりもなく消えたってことは、たぶん俺を焚きつけるのが目的だったんだろう。

 魔道具作成に力を入れさせたいとか?

 面白そうだからいいけど、誘導されるのはムカつくな。

 どうせやるならあいつが悔しがる方向へ発展させなきゃ。

 と、消えたアイツのことはもういいや。

 聞き取りを始めるとしよう。


キタガワ(男) 

 1stミニチュアガーデン(ジオラマ/戦闘能力無し)

  青年 ヒト 


カタシナ(女)

 1stレイクルオンライン(MMORPG) 

  ゴーストテイマー ゴースト2体を使役 ハーフデビル


キチセ(男)

 1stレイクルオンライン(MMORPG)

  バトルメイジ ワーフォックス 


カタオカ(男)

 1st発掘ダンジョン王国(ストラテジー/本人は戦闘能力無し)

  担当官 ゴブリン・コボルト50体を使役 ヒト 


ミコト(クサナギ)(男)

 1stライジングレイオン(オンラインカードゲーム)

  カードバトラー  ヒト 


アラキ(男)

 1stパズルモキュル(パズル/戦闘力無し)

 2stワンダーランド(アクション)

  1stモキュル 2st鳶職人 モキュル


カラサワ(女)

 1stスターライン(アイドル育成/戦闘力無し)

  プロデューサー アイドル候補生5人を使役 ヒト 


クボタ(女)

 1tワンダーテニス(テニス/戦闘力無し)

 2st刀剣男子(カードバトル/本人は戦闘能力無し)

  1stテニスプレイヤー 2st司令官(剣士5人を使役可能) ヒト  


マルヤマ(男)

 1stワールドカップ24(サッカー/戦闘力無し)

  監督 20名のサッカー選手を使役 ヒト


コンドウ(男)

 1stズーゴルフタイクーン(ゴルフ場経営/戦闘力無し)

  CEO 10人のプロゴルファー(擬人化した動物)を使役 ヒト


ハシモト(男)

1stワンダーレーサー(ファンタジー系レース/戦闘力無し)

  レーサー 10人のモンスタースタッフを使役 ヒト 


エグチ(女)

 1st漂流日誌(サバイバル/戦闘力無し)

 2st桃鬼伝(RPG)

  1st漂流者 2st桃太郎(狗 猿 雉を使役可能) ヒト 


ムラヤマ(男)

 1stムーンファクトリー(月面工場経営/戦闘力無し)

  工場長 ヒト


アベ(男)

 1stフォレスト(サバイバル/戦闘力無し)

  遭難者 ヒト


マエカワ(男)

 1stズーエンパイア(動物園経営/戦闘力無し)

  園長 10人の従業員を使役 ヒト


オオノ(女)

 1stコンビニ覇道(コンビニ経営/戦闘力無し)

  店長 10人の従業員を使役 ヒト


トノウチ(男)

 1stファームランド(農園経営/戦闘力無し)

 2st鉄魂(くろがねだましい)(猟師シミュレーション)

  1st経営者 2st猟師 ヒト


フカセ(男)

 1st武器屋さん(武具屋経営/戦闘力無し)

  店長 10人の従業員(亜人)を使役 ヒト


テラヤマ(男)

 1st食堂物語(食堂経営/戦闘力無し)

 2st鍛冶っち(リズムゲーム/戦闘力無し)

  1st経営者 5人の従業員を使役 2st鍛冶師 5人の従業員(モンスター)を使役 ヒト


コバヤシ(男)

 1st激闘まんが道(漫画家シミュレーション/戦闘力無し)

  漫画家 ヒト


 なるほどなるほど・・・聞き取り調査の結果も含めて、現状直接戦えるのが俺、ウシオと、カタシナ、キチセの4人。

 あと俺の騎乗モンスター達。

 ブリザードウルフのフブキ、

 トライコーンのハヤテ、

 グリフォンのエース、

 アースドラコ(サイみたいなモンスター、一応竜種)のブル、

 大ムカデのゲジ、

 巨大な雀、チュンターずのタイちゅんとコちゅんたち。

挿絵(By みてみん)

 チュンターずはMODで導入した変わり種の騎乗モンスターで、騎乗する巨大なスズメと、周囲に10羽、鳩サイズの雀たちがセットになっている。

 小雀たちはオートで周囲の魔物に攻撃したり、敵からの攻撃を10回(1羽につき一回)まで肩代わりしてくれるという優れもので、速度こそグリフォンに及ばないけれど、とても優秀な騎乗モンスター。

 ただ、俺は使えなかった・・・。

 撃ち落される小雀のエフェクトと、それを悲しそうに見送る大雀のエフェクトが・・・俺には無理だった。

 あのMODを作った奴は真正のサディストに違いない。

 あ、ちなみにフブキ以外にも名前を付けたよ、なんか不公平だしね。

 ってことで、6体のモンスターたちも戦力に数えられる。

 騎乗用は他にも馬とかラクダとか持っているんだけど、現実で戦闘に耐えられるのはこれくらいだろう。

 俺はまぁいいとして、ウシオにはMOD製のライフルを渡してみた。

 拳銃では無いから使えるのかどうかわからないけれど、スパイだから狙撃もできるんじゃないの?的な安直な想像で試してもらったんだけれど。

 予想以上にハマった。

 スナイパーとして活躍してもらうことになるだろう。

 村側の戦力は、カタシナと召喚されたゴースト2体、ただゴーストは日中弱体化するそうだからあまりあてにはできないけど、長期化した場合は夜中に敵の野営地を襲撃したりと嫌がらせ要員にピッタリだと思う。

 若干の不安要素としては、ゴーストがカワイイキャラになっちゃってるってことか。

 恐怖心を煽るには難しいかも。

 中距離、近接戦での魔法と肉弾戦に特化したキチセには若干の不安がある。

 初見からの感じからして、中身は子供なんじゃないかなって思うんだよな・・・敵陣に切り込んでいく戦い方になるだろうし、えぐい現実の戦場に耐えられるかな?

ちょっと気を付けてやらんといかんかもだ。

 あと、ちょっと痛いキャラな人っぽいミコト。

 戦えることに気づいていなかった辺り、かなり思い込みが激しい上にアホな子みたいなんだよなぁ。

 サポートできればいいんだけれど、俺、ゲームのことも原作のことも良く知らないんだよなぁ、世代が違うし。

 まぁあのキャラだから何となく放っておいても大丈夫じゃないかな。

 ヤバくなる前に逃げ出しそうだもんな。

 彼の能力についてはしっかり検証が必要だろうけど。

 カタオカは本人に戦闘能力は無いけれど、ゴブリンとコボルトを合計で50体使役している。

 本人はゴブリンたちの戦闘力を不安がっていたけど、出会ったときの状況を見る限りは問題無いだろう。

 襲い掛かってくる傭兵の攻撃をしっかりといなしてたし、この世界のゴブリン達よりは格上と言っていいだけの実力は備えているように見られた。

 複数でかかれば騎士とも十分戦えるだろう。

 と、ここまでが最初から戦えることが分かっていた人たちだ。

 今回の聞き取りで判明したセカンドゲームを開放できれば戦えるであろう人たちが、

 アラキ、エグチ、トノウチ、クボタの4名だ。

 アラキはセカンドゲームがワンダーランドという、超有名なアクションゲーム。

 太っちょな鳶職人が主人公で、手に入れた鉄骨を消費して足場を作って高い場所に登ったり、敵を攻撃できたりもする。

 鉄骨っぽいものを用意して足場を組み立てるような作業をすれば開放されそうなんだよね。

 ただ、アラキの姿はファーストゲーム、パズルモキュルのモキュルなんだよ・・・モキュルってなんだよ!

 確か元はピンク色した恐竜みたいな、ゆるキャラっぽいやつなんだけど、現実と化した今のモキュルは・・・不安だ。

挿絵(By みてみん)

 キャラメイクやり直しの鏡台使って人の姿になってもらわないと。

 エグチはセカンドゲームが桃鬼伝とうきでんという桃太郎伝説をモチーフにした漫画原作のゲーム。

 確か、桃太郎は巨大な桃から生まれたのではなくて、いたずら者の小坊主によって桃源郷から流された金色の桃を食べた老夫婦(寿命が50年の時代なので二人とも40代)が元気になって産んだ子供。

 たまに流れてくる金色の桃を食べて常人離れした身体能力を得た桃太郎は、桃の果汁を練りこんだキビ団子を持って鬼退治へ。

 お供の犬猿は、狗神いぬがみ狒狒ひひと言った妖怪に、キジは死亡した陰陽師が憑依した雉に、といった感じで、よく聞くおとぎ話とはだいぶ違った大人向けのお話。

 なのだから、やっぱりお供の狗神、狒狒、雉も現れてほしいところだ。

 トノウチのセカンドゲーム鉄魂(くろがねだま)は、伝説の猟師として世界中を旅しては住民を悩ます様々な害獣をハンティングしてゆくと言うゲーム。

 ただ銃で狙撃する、と言うよりも、ターゲットの痕跡を探して追跡したり、効果的な罠を設置する場所を探すなどと言った知略的な要素の強いゲーム・・・だったはずだ。

 もちろん銃でのハンティング要素も本格的で、マニアにはたまらない作品としてハンティング系ゲームの上位にあげられる名作。

 確か、俺の貯蔵庫にはウシオに渡したもの以外にもMODで作成されたライフル的な武器もあったはずだ、銃関係の総合MODだったから種類は違うけど、いくつか一緒に入っていたはず。

 後で探して渡してみよう。

 うまくセカンドゲームが起動できれば、ウシオと二人でスナイパーとして活躍してもらえる。

 敵はならず者集団だというから、指揮官を狙撃して終わり、とはならないだろうけどね。

 彼のファーストゲームはファームランドだというし、本業が僕場経営だったウシオと共通点が多い気がするな。

 クボタのセカンドゲームは刀剣男子。

 女性向けのソーシャルゲームで、ガチャを回して歴史上の剣豪たちを配下にしてゆき、妖怪や他のプレイヤーと戦うというもの。

 女性向けと言うのは、もれなく剣豪たちが超美化されたイケメンたちになっているところとか、親密度と言うパラメーターがあって、ガチャで手に入れた贈り物をすると上がって行って、人気声優による甘いボイスが聞けるとか・・・いわゆる課金させまくり系の財布に凶悪なゲームみたい。

 本人は司令官と言う立場で戦闘能力は無いが、初期状態でも5人の剣士が部下として配属されるらしい。

 けど、解放条件が分からない。

 とりあえずはゲームを思い出していろいろ試して貰うしかない。

 開放可能だと思われる戦力を計算に入れても65・・・少ないなぁ。

 相手はならず者とはいえ、一応訓練を受けた300人以上の武装集団だしなぁ。

 逆にこっちは、チート能力があるとはいえほぼ素人・・・。

 きびしい。

 とりあえずセカンドゲーム持ち各員は開放の努力をしてもらう。

 開放したら訓練とレベルアップを兼ねてダンジョンで狩り、カタシナとキチセに引率してもらえばいいだろう。

 トノウチはウシオと一緒にライフルに慣れてもらうとして、俺は・・・問題児っぽいミコトを鍛えるしかないのかなぁ。

挿絵(By みてみん)

リアル版・・・なんか不自然。

だって貼り付けだもの

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。