第50話
ごきげんよう。
クロエ・カサブランカでございます。
本日は花の月2日。
わたくし達は3学年に進級いたしました。
昨日は始業式が行われ、本日より講義が始まります。
春季休暇の前半はマイハウスで勉強や家事をしたり、好きな事をして過ごしておりましたが、ミーティングの日にウィリアムと恋人同士になれた後は3回程デートをしまして、最初は王都の植物園、2回目は王都の図書館に行き、3回目は王都の街を散策いたしました。
ウィリアムと一緒にいると話が弾み、とても楽しくて時間が過ぎるのがあっという間でしたわ。
デートをする時は認識阻害を使っているため、わたくしとウィリアムはお互いそのままの姿で見えますが、それ以外の方にはわたくし達を上手く認識出来ないため、堂々とデートを楽しむ事が出来ましたの。
ただ、昨日より学園が始まりましたので、しばらくデートは出来ませんわね。
ですが1日1回の映像通話をしているため、寂しさは感じません。
映像通話は前世でいうビデオ通話で、観察を応用したものです。
お互いに魔力が高いから可能なのでしょうが、魔法でこう言った事が出来るのはありがたいですわ。
そうそう。
昨日映像通話をした際に、ウィリアムが対ヒロインの魅了耐性をバカ王子と騎士団長の息子以外の学園関係者全員に付与出来た旨を教えてくださいました。
それは安心しましたが、どのように付与したのかお伺いしましたら、1学年の生徒と先生には入学セレモニーの時にメインホールで、2学年の生徒と先生にはオリエンテーション時に大講義室で、3学年の生徒と先生には始業式の時に中央ホールでそれぞれ付与したそうです。
メインホールではバカ王子のみを、中央ホールではヒロインと騎士団長の息子を結界で囲い、エリアで魅了耐性付与をしたとのことでしたわ。
なるほど…その様な方法がありましたのね。
前世で読んだネット小説で、エリアヒールという対象範囲にいる方全員にヒールをかける範囲魔法がありましたが、今回はそれの応用版といった所でしょうか。
とても勉強になりましたわ。
しかし、それだけの魔法を使用なさったのならば魔力の消耗も大きかったのではないかと心配しましたら、「それに関しては全く問題無いが、クロエが俺の心配をしてくれた事が嬉しい。」と満面の笑みで返されてしまいました…
その笑顔をかわいいと思ってしまうわたくしはきっと重症なのでしょう。
惚気になる予感しかございませんので、これ以上は控えさせていただきますわ。ほほほ。
閑話休題。
わたくしは今、地理の講義を受けるために中講義室に来ております。
講義室の後方には、多くの2学年の方が講義の見学のため着席なさっています。
中講義室は大講義室と同様、階段教室となっており、違いといえば段数が半分程になるため、席数が大講義室の半分程という点位でしょうか。
以前、地理が人気科目である理由を申しましたが、地理を履修している生徒は多く、普通の講義室では入りきらないため、毎回中講義室での講義となります。
ちなみに、数学も中講義室で行われますわ。
失礼。
わたくしとしたことが、講義時間についてご説明をしておりませんでしたわ。
1学年とは違い、2学年と3学年では履修科目を生徒自身で決める事ができる旨はお伝えしましたが、それに伴い、講義時間も変わって参ります。
講義時間は90分を1コマとし、時間は次のように決まっております。
1限 8時30分〜10時
2限 10時30分〜12時
3限 13時〜14時30分
4限 15時〜16時30分
そして、1科目の講義は1週間に1コマしか開講されません。
つまり、3学年でのペチュニア先生の地理の講義は毎週黎明日の2限のみ開講されますの。
2学年の時は黎明日の3限でしたが。
1学年の受講時間は前世の高校、2学年以降は前世の大学に近いイメージでしょうか?
なお、選択した科目によっては講義時間が重なる事は珍しくありません。
対処法としましては、
①片方の講義を途中で抜け出し、もう片方の講義を途中から受ける。
②友人にノートを取ってもらい、講義後に写させてもらう。
③片方の受講は諦め、テキストを読み込んでなんとか試験を乗り切る。
こちらの3つでしょうか。
①は講義場所が近ければ可能ですが、その様なケースは稀であるため、あまり現実的ではございません。
実際になさっている方は少数派です。
②を選んでいる方が大多数ではないでしょうか。
ちなみにわたくしは昨年も今年も講義が重なる事がございませんでしたので、全講義問題なく受講出来ております。
これもご都合主義の賜物でしょうか?
2学年では1学年で学んだ基礎をもとに、専門的な内容の座学が中心でしたが、3学年では実技やさらに専門性を増した座学が中心となります。
地理は2学年でフローレン国内について学びましたが、3学年では国外の地理について学んでいきます。
この世界について学べる事がとても楽しみですわ。
リーンリーン…リーンリーン
ガチャ
「よーし、じゃあ講義始めるぞー。」
始業のベルが鳴ったと同時にペチュニア先生が中講義室に入室なさって、そのまま教壇へ向かい、教卓に持参なさった教材を置かれました。
「今日から3学年の内容だな。
2学年は国内にフォーカスした内容だったが今年は他国について学んでいくぞ。
今回は隣国のアクアシャイン皇国について講義する。
アクアシャイン皇国はその名の通り、水源が豊富で光に溢れた国だ。」
「先生、光に溢れているとはどういう意味でしょうか?」
前方に座っている男子生徒が手を挙げて質問なさいました。
「良い質問だ。
実はこの国の皇城はクリスタルで出来ていてな?
皇城の壁面には水が屋根から下に向かって流れていて、街中に整備されている水路と相まって光を反射してキラキラと輝いているんだ。
アクアシャインという国名の由来は、水源が豊富な土地柄と皇城にある。」
「なるほど…」
先生の説明に、質問なさった方も納得なさったようです。
それにしましても…
クリスタルで出来ていて、屋根の上から水が流れ落ちて光をキラキラと反射しているお城だなんて…
ファンタジーならではですわよねぇ…
さぞかし綺麗な事でしょう…見てみたいですわ…
あわよくば写真に収めて写真集も作りたいですわね。
もちろん、わたくし専用として。
その後もアクアシャイン皇国についての講義は続き、楽しい雰囲気のまま終了しました。
講義が終了し、皆様が講義室から出ていく流れに逆らって、1人の生徒が入室して来ました。
「リアム先生〜♡」
………ヒロインですわ。
彼の方、まだ諦めていませんでしたのね。
満面の笑みでペチュニア先生がいる教壇に向かい、先生に抱きつこうとして避けられましたわ。
「もうっ!リアム先生ひどぉい!
なんで避けるのっ?」
ヒロインは頬を膨らませながら怒っていますが、本気で怒った所を見た事があるわたくしからすれば、かわいく怒っているアピールとしか捉えられませんわ。
どうやらペチュニア先生もわたくしと同意見のご様子で、呆れた表情をなさっています。
と、いうより…うんざりなさっているご様子ですわ。
「アンスリウム…ずっと言いたかった事があるんだが…」
「リアム先生♡なぁに?」
ヒロインは先生のそんな様子に気づく事なく、笑顔で小首を傾げ、聞き返します。
「良い加減にしてくれないか。
はっきり言って、迷惑なんだよ。
金輪際、俺に関わるな。
お前のような尻軽女は反吐が出る。
とっとと失せろ。」
先生……生徒相手に辛辣ですわね…
前世なら確実にアウトな言葉のオンパレードですわ…
恐らく今世もでしょうけれど。
「〜〜〜〜〜!!!
なによ!せっかくあたしが誘ってあげてんのにその態度!
とっととハーレムに加われば良いのに何様なの!?
もういい!先生に乱暴されたって言いふらしてやるんだから!」
ペチュニア先生の極寒の瞳と辛辣な言葉に、ヒロインはなんとか虚勢を張って言い返し、去っていきました。
恐らく二度とペチュニア先生に言い寄る事はないでしょう。
その後、ヒロインが「ペチュニア先生に乱暴された」と嘘を吹聴しましたが、あの場にいた生徒達によってペチュニア先生が疑われる余地は微塵もございませんでした。
それどころか、あの場にいた多くの生徒が次々と事実を証言したため、ヒロインの嘘がすぐに暴かれ、逆にヒロインが嘘つきという噂が瞬く間に学園中に広まりました。
……彼の方、本当に何をしていますの?
こんばんは。めいです。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
度々出没して申し訳ありません。
実は今日、初めて見ましたが…
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ヒャッホゥ!
評価やスタンプでの反応をしてくださった方もいて、嬉しすぎて変な声出ました…
そして小躍りしました。もちろん、自室でですよ。←
初心者過ぎてその様な場所があることすら全く知りませんでした…(汗)
ちょこちょこ触っていたら偶然見つけまして、最初は目を限界までかっ開いてしまったものです…(遠い目)
毎日あーでもないこーでもないと考えながらぽちぽち頑張っていて良かったぁぁぁ!!!
皆様のおかげで、明日からも頑張れます!!!
この場をお借りして御礼を申し上げます。
本当にありがとうございます!!!
引き続き頑張ってぽちぽちして参りますので、どうか最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。




