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猫を助けたかっただけなのに  作者: めい


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第47話




こきげんよう。

クロエ・カサブランカでございます。


本日は陽の月1日。

学園は春季休暇ですわ。


本日は、朝起きて、澄んだ空気と景色を堪能しながら湖畔を散歩し、朝食を頂き、身なりを整え、一度カサブランカ公爵家の自室へ転移し使用人に挨拶をし、マイハウスに戻って来るという朝のルーティンを終えた後、昼食を頂き、洗濯物を干し、今はランドリールーム兼サンルームに設置しているテーブルセットで美味しい紅茶といつものクッキーを頂きながら、ゆったりとした時間を過ごしております。



そういえば、学年末試験で再試験対象になった方の追加講義は本日からでしたわね。

追加講義は17日までの3週間で、19日から23日までの5日間が再試験期間、結果発表は25日だったはずです。


一昨日ケイト先生にお伺いしたお話が本当ならば、由々しき事態ですわ。

わたくしはヒロインにバカ王子を攻略してもらえれば良いだけで、関係ない方や、攻略対象者であってもペチュニア先生の様に魅了にかからないよう抵抗なさっている方は巻き込みたくありませんの。


ケイト先生によると、今の所魅了にかかっているのはSクラスの生徒のみですので、本日はその方々も観察(モニタリング)し、現状把握に努めなくては。


兎にも角にも、ヒロインの現状を確認する事が最優先ですわ。



観察(モニタリング)


ヴォン



モニターにはヒロインと王太子が映っています。

今は講義の時間のはずですが、中庭で堂々とイチャついていますわ。

何のために学園に来ているのでしょうか…

面倒ですのでさっさと用件を済ませてしまいましょう。


鑑定(アプレイザル)


ヴォン


ヒロインと、ついでに王太子も鑑定します。

音と共にモニターの左右に鑑定結果の画面が表示されました。



名前 マリナ・アンスリウム

職業 伯爵令嬢 王立学園2学年Sクラス

年齢 17歳

体力 3,250

魔力 12

魔法属性 聖

固有スキル 魅了☆最大限強化(マックスブースト)

称号 前世の記憶を持つ者


名前 レオンハルト・フローレン

職業 フローレン王国王太子 王立学園2学年Sクラス

年齢 17歳

体力 25,000

魔力 2,500

魔法属性 炎、土

固有スキル 嘘発見(自称)、強制拝聴(微弱)

称号 無し

状態異常 魅了(レベルMAX)☆対象者マリナ・アンスリウム

     *肉体関係有り

     憎悪(レベル中)☆対象者クロエ・カサブランカ



まず、ヒロインの魅了スキルが最大限強化されていますわね。

何か魔道具でも使用しているのでしょうか?

いいえ。見る限りそれらしき物は付けていませんわね…

と、なると…誰か協力者がいるのでしょうか?

魔術師団長の息子辺りが怪しいですが…強化魔法は使用出来なかったはず…

父親の伝手で強化(ブースト)のアーティファクトでも使用したのでしょうか…?

今の所一番可能性が高いのは魔術師団長の息子ですが、他に協力者がいる可能性もあります。

現時点で決めつけるのは早計でしょう。



次に、バカ王子ですが、ベロニカに聞いていた通り、やはりヒロインと関係を持った様ですね。

わたくしとしましては、とても喜ばしい事ですわ。

だって…

ゲーム通り、【王子はヒロインと真実の愛に目覚めた】のですから。

これでゲームはハッピーエンド。

わたくし自身もハッピーエンド。

ウィンウィンではなくて?

どなたか存じませんが、ヒロインのスキルを強化してくださった方に心からの感謝を申し上げたいですわ。

そしてわたくしへの憎悪もプラスしてくださって、本当にわたくしにとってこれ以上ない展開です。


これで、ゲーム通り卒業パーティーでの婚約破棄の可能性がまたひとつ上がりましたわ。

しかし…このままではこの2人が卒業できるのかは分かりませんわね。


うーーーーーーん…



この2人はこのままにしておきましょう。

精々、3学年に進級して、卒業パーティーに出席できるよう頑張って頂戴な。

例え卒業できなくても、婚約破棄は履行させて頂きますのでご安心を。

あなた方の真実の愛の邪魔はいたしませんことよ?



そうと決まれば、他の方の状態を確認しましょう。

ケイト先生がマグオート先生から聞いたお話によれば、バカ王子以外では騎士団長の息子を始めとしたSクラスの男子生徒10名程がヒロインの魅了にかかっているとの事でしたわよね?


とりあえず追加講義は本日からですので、順次観察(モニタリング)していくしかなさそですわ。


ーーーーこれは長期戦になりそうですわねぇ…





1週間後。


ようやく、追加講義を受講している全員を観察(モニタリング)、鑑定し終えました。

その中でヒロインの魅了にかかっていたのは12名。

全員、Sクラスの男子生徒でした。

あのバカ王子も含めて13名ですから、Sクラスの男子生徒はほぼ全員魅了にかかっていたという事になります。

かかっていなかったSクラスの男子生徒は2名。

宰相の息子と魔術師団長の息子でした。

2人は進級が確定していますが、バカ王子の付き添いで登校していましたので、比較的スムーズにSクラスの男子生徒全員の観察(モニタリング)と鑑定をさせていただく事に成功しましたの。


魔術師団長の息子は、魅了関係なくヒロインに好意を持っている様で、どちらかといえばヒロインにその好意を利用されているだけのようですわ。

ちなみに関係は持っていませんでした。

宰相の息子は、ペチュニア先生同様、魅了耐性の魔道具(ピアス)を付け、一生懸命抗っていましたわ。

ですので、ペチュニア先生同様魔道具(ピアス)修理(リペア)し、魅了耐性を付与しておきました。

これで、ヒロインの魅了にかかる事はないでしょう。

ただし、これはあくまで貸し(・・)です。

この時は転移で学園へ出向き、宰相の息子と直接話し、状況によってはご協力いただきますよう交渉済みですわ。

もちろん、誓約魔法(口止め)済みです。


追加講義を受けていたSクラスの男子生徒では、騎士団長の息子が一番魅了状態のレベルが高く、王太子と同様ヒロインと関係を持っていました。

この様な状態で魅了解除をしても、本人がどう思うかは分かりません。

後悔に苛まれてしまっては酷ですので、今はこのままにしておく事にいたしました。

それ以外で魅了にかかっていた生徒は全員レベルが軽く、ヒロインとも関係を持っていなかったため、その場で魅了解除と魅了耐性の付与を施しておきました。

魅了の副作用なのか、魅了にかかっていた期間は頭がボーッとしていた様で、講義も身が入らず、サボってしまう事が常態化しつつあった様です。

これから遅れを取り戻し、無事に進級、卒業をしていただきたいものですわ。

これで、Sクラスの男子生徒の問題はある程度解決できましたわね。



ヒロインが授業をサボっているからか、現時点ではSクラスの男子生徒のみヒロインの魅了(毒牙)にかかっていましたが、これ以上被害が広がるのは感心いたしませんわ。


Cクラスは全員、なぜか魅了耐性が付与されているため心配ありませんが、問題はそれ以外の男子生徒ですわ。

Aクラス、Bクラスもそうですが、マシュー様やペチュニア先生、マグオート先生の件もございましたし、先生方や新1学年、新2学年の男子生徒にも魅了耐性付与をしませんと…

しかし、いくらわたくし自身の魔力が無限だからとはいえ、ひとりひとりに魅了耐性付与を行うのは骨が折れますわ…


何か良い方法はありませんでしょうか…



こんばんは。めいです。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。


今回はヒーローが強化(ブースト)をかけすぎちゃったためにクロエが観察(モニタリング)で現状把握と無関係の生徒の魅了解除をするシーンをぽちぽちしました。


以前、登場人物紹介にてCクラスの皆んなに魅了耐性が付いた理由を記載していましたが、クロエに自覚は無いため、今回のクロエ視点ではなぜかという言葉で表現しました。

(決して作者が忘れていた訳では無い事を添えさせていただきます。)


皆様に楽しくお読みいただけますよう、引き続き頑張ってぽちぽちして参りますので、よろしくお願いします。


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