とても苦いお茶が欲しいです。
新キャラ登場!
コレってテンプレだよな。
……良かったー。
俺には愛するティアが居るし、俺以外の野郎は居ない。
それに、中の偉い人は、「お嬢様」とか言われていたから、ティアやリン達に付き纏う事は無いだろう。
(いや。まさか、マリア様が見て◯る!)
(何か言ったか?)
(いいや。)
ライオスとの不毛なやり取りを周りに感付かれず返事をした。
「何か?」
「お嬢様が、直接にお礼が言いたいそうだ。」
「良いのですか? 俺達みたいな冒険者にお姿を見せて。」
「構わない。お嬢様はその様な事は気にしない。」
「分かりました。」
「お嬢様、どうぞ。」
「ありがとう、マリナ。」
馬車から出て来たのは、綺麗なドレスを着た俺達と同じくらいの外見の少女だった。
ちょっと待て!?
馬車は貴族っぽいから、王族では無いな。
……ってか、今、所謂、動ける王女は居ないし、王族なら、護衛は冒険者ではなく、騎士がやる筈だから違う。
それで、貴族の場合だと、言っちゃあ悪いが、護衛の質が低い事から、公爵や侯爵じゃないな。
次に、逆に護衛付きだから男爵じゃないな。
男爵って、爵位を持つ上級平民みたいなモノだからな。
だから、護衛を雇うのは、それなりに財布的にはキツい。
つまり、貴族なら子爵か伯爵の可能性が高い。
「初めまして。この先の街『ドラドルーエ』の領主『ガルバン=パトル=ドラドルーエ伯爵』が三女の『ランルーダ=パトル=ドラドルーエ』です。」
「私は、護衛兼専属侍女のマリナよ。」
何で侍女が護衛をやっているんだ?
それよりも、とりあえず自己紹介しないとな。
「初めまして。冒険者、星屑の翼のリーダーのゼロだ。」
「初めまして。メンバーのティアよ。」
「初めまして。メンバーのルシアです。」
「初めまして。メンバーのリンです。」
「初めまして。メンバーのキサラよ。」
ガイラのパーティーメンバーの脱退は済んでいるから、星屑の翼のメンバーはまた身内だけになった。
「それで、『待て』と言うのは?」
「私達は待ちますので、街まで同行をお願い出来ますでしょうか?」
「私からもお願いする。」
「それに、このまま帰るのは貴族としての沽券に関わります。それに……」
「それに?」
「お父様に怒られます。」
プルプル震え、少し青い顔をするランルーダ嬢が可愛く見えて思わず笑ってしまった。
「プッ。」
「何が可笑しいのですか?」
ランルーダ嬢はちょっぴりお怒りだな。
「失礼。あまりにも、可愛らしい仕草だったので。
分かりました。俺達は盗賊のアジトに行って参りますので、戻ってくるまで、お寛ぎください。」
「はい。お待ちしております。」
俺達は、馬車をお願いして、盗賊のアジトに向かった。
「ゼロ君。可愛い女の子だったね!」
「まあな。」
「ああいうのが好みだったの?」
「まさか! 俺の理想も好みも、好きなのも全てティアだけだよ。」
「……ゼロ君のバカ……」
ティアが、俺の本心を聞いて、トマト顔になった。
可愛い!
「とても苦いお茶が欲しいです。」
「……リン。頑張って。」
俺達は盗賊から聞いた場所に行ってみると、きちんとアジトが有った。
見張りとかの盗賊を生きたまま「お持ち帰り」するのが面倒臭いから首から上だけにして、お宝を回収した。
そして、運良く、囚われた人は居なかっ………………
……居ましたよ。
「大丈夫か?」
「誰!?」
「俺達は冒険者だ。」
「それじゃあ、助かったの?」
「ああ。今、牢屋から出すな。」
俺は居合の要領で金属製の鍵を切る。
キィン
「何をしたの?」
「鍵を切った。」
「嘘言わないで。金属の鍵がそんなに簡単に剣で切れないわ。しかも、そんな細い剣で……」
俺が切った鍵を簡単に牢屋から外すと、向こうは驚いていた。
「嘘!?」
囚われた人は、狼人族の少女で予想よりも元気だった。
「何?」
「いや。思っていたより元気だな。」
「そりゃあそうよ。捕まってまだ3日も経ってないし、私を何処かに売るみたいで、汚されていないしね。」
「まあ、捕まったのは屈辱だろうが、良かったな、汚されなくて。」
「まあね。そうなったら、奴らの『アレ』を咬み切ってやるつもりだったけどね。あははは。」
……ちょっと、ヒュッと来た。
そんな訳でとりあえずは、彼女を保護という事で一緒に来て貰う事になった。
彼女自身も、ドラドルーエに用が有ったからちょうど良いという事で、同行する事になった。
「そういえば、まだ自己紹介がまだだったね。」
「そうだな。」
「私は東の森に住む誇り高き狼人族の族長の娘。名は、『ファラ=グラベール』だ。」
「俺達は、『星屑の翼』で、リーダーのゼロだ。」
「同じく、ティアよ。よろしくね。」
「同じく、ルシアです。」
「同じく、リンです。」
「同じく、キサラよ。」
こうして、後処理が済んだ盗賊のアジトを土魔法で潰して、ランルーダ嬢達が待っている場所に向かった。
到着すると、目敏く、ファラの存在に気付いた。
「其方の方は?」
「盗賊のアジトに囚われていた。一旦保護して彼女もドラドルーエを目指しているから同行して貰う。」
「分かったわ。ただ、此方には近付かない様に頼む。」
「分かった。」
俺はファラに事情を話して承諾を貰った。
「それじゃあ、出発するわ。」
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