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待ってください!

一期一会。

 昨日は、解放された喜びで穏やかなパーティーだったんだが……


(おもて)を上げよ。」


 今、パッと見、荘厳な謁見の間に居る。

 ……ハードスケジュールだよなぁ。

 裏方と仕える方々の奮闘が凄かった。

 街も王城も食材は腐っていて全滅で、衣服やベッドカバーとかも洗濯行きで全滅。

 不足分の食材は、騎士達が周辺の森の中を一晩中駆けずり回って集めて、年末大掃除を10倍にした様な内容を一晩でやり遂げて、裏方や仕える方々の家族も協力して王城で働き、本職さん達は殆どが疲労困憊で、本職でまだ元気に仕事中なのが、騎士団長、宰相、メイド長、エリアナの専属侍女のみ。

 校長、もとい、国王の長い口上を聞き流す為に、昨日から今までの事を思い出していたら、終わったみたいだな。


「……因って、褒美を与える。」


 宰相が、疲労が滲み出ている凄い顔で、お盆の上に紫色の高そうな刺繍付きの布の上に短剣と目録と白金貨10枚入った袋を持って来て、俺はそれを受け取る。


「大義であった。」


 そう言って、国王側は退場し、宰相が、「これにて終了です。」と言って解散された。


 部屋にて、貰った物を確かめていた。


 白金貨はまあ、そのまんまで、短剣は、国として信頼する証として。

 コレが有れば、他のダークエルフの所に行っても友好的に接してくれる。

 目録は、宝物庫から用意された宝石をどれを選んでも良いから3つまで貰える権利だった。

 俺は宝石は要らないから、その分、ティアの宝石を豪勢にして欲しいと言ってある。


 1時間後に宝物庫に案内されて、女性陣はキャッキャと喜びながら、選んでいた。

 ガイラは、決まっていたし、国王も王妃も宰相も認めている。


 ……エリアナだ。


 元々、エリアナは第1王女で、後は何か大きな事を達成すれば、婚約出来るという状況だったから、今回ので条件を満たして、晴れて婚約という訳だ。

 因みに、メロンちゃん、いや、メーロンは、金貨10枚が褒美になった。

 勿論、忙しかったのは、当の被害者だけではなく、近隣の領主とかの管理責任者達だ。

 昨日、連絡が行き、何とか、宴会に間に合わせ、今日の俺達の為に謁見の間に参加していたからな。



 それから、3日3晩、宴会が続き、その合間に宝石の原石を採掘したりしながら過ごし、俺達は別れの時が来た。



「もう、行くのか?」

「ああ。」

「やはり、オレも……」

「何を言っているんだ。やっと、手に戻った幸せを手離すつもりか?」

「しかし……」

「折角の幸せな新婚生活を、命の危険も有る義理で延期するつもりか?」

「だが……」

「エリアナさんだってそうだろう。これからは愛する人と過ごしたいだろう?」

「……はい。」

「そういう事だ、ガイラ。」

「分かった。短い間だったが、楽しい冒険だった。」

「はい、エリアナ。」


 俺は手の平サイズの袋を1つ、エリアナに渡す。


「コレは?」

「婚約祝いだよ。」

「中身は何かしら?」

「どうぞ。」


 エリアナは中身を確認すると固まった。


「え!?」

「それじゃあ、またな!」


 俺達は、急いで馬車に乗って移動を開始した。


「エリアナ、何を貰ったんだ?」

「……ガイラ。」

「……コレは!?」


 後ろから、何か文句言っているガイラと悲鳴を上げるエリアナの声が聞こえる。

 中身は、例の宝珠1セットだ。


「ガイラ! エリアナさん! お幸せになー!」


 俺達は、とりあえず、西に向かった。

 なんでも、ダンジョンを囲む様に周りに街が出来ていて、冒険者は勿論、冒険者を目指す者は1度は行くべき、といわれている。

 更には、冒険者になる為の学校まで有るらしい。

 名前は、「ドラドルーエ」


 翌日


 雑魚モンスターが出ない快適な旅が続き、楽だなぁと思っていると、満を持して悲鳴が響き渡る。


「きゃあああーーー!」


 悲鳴が、進行方向だった為に俺とキサラで先行した。


「無礼者め! お嬢様に近付くな!」

「と、言われてもなぁ。動けるのは、もうお前だけだぜぇ。」

「ひゃははは!」

「諦めれば、少しは痛くない様にしてやるぜ。」

「寄るな!」

「チッ。おい! ちょっと痛めつけてやれ。」

「悪いが、その他大勢は、もう起きて無いぞ。」

「なっ!」

「仲間の10人が倒れてやがる!」


 うん。

 盗賊の親分や幹部が、その「お嬢様」を守る最後の砦である女騎士風の女性と話している間にニヤニヤしていた周りの三下を当て身込みで物理で眠らせた。


「ゼロ君!」

「ティア。回復治療を頼む。」

「分かったわ。」

「……隙有り!」

「ゼロ君!?」


 ティアの顔をしっかり見て話し掛ける為に盗賊から視線を切らして話していると、盗賊から攻撃された。


「何処に?」


 俺はノールックで、盗賊の攻撃を防ぎ、面倒臭いから残った盗賊も他と同じく当て身込みで物理で眠らせた。


 俺達で襲われて怪我を負った人達を治療した。


「危ない所を助けて頂き、ありがとうございます。」

「死者が出なくて良かったよ。」


 まあ、実際に危なかった。

 後、残り1分みたいな奴とかも居たからな。


「それじゃあ。盗賊は、今回の損失に充ててください。俺達は、盗賊のアジトから収穫しますから。」

「待ってください!」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


以前、ダークエルフの街や王城を襲ったバジリスク・キングは、討伐で精一杯で、薬に利用する為の心臓を何とか残せましたが、消防士の災害現場での「身内は最後。」的な考えで動いた為、エリアナまで、薬が足りませんでした。

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