真剣な場面で何をしている!!
さて、実妹か、義妹か、幼馴染みか?
さて、散策するか。
うん。
やっぱり、細工物や宝飾品を扱う店が多いな。
あ!
アレなんかは、ティアに似合いそうだな。
こっちのは、リンだな。
あっちのは、ルシアか。
俺は、それぞれに似合いそうな宝飾品を買い、ティア達の髪に飾る。
「ゼロ君。ありがとうね。」
「ゼロ様。ありがとうございます。」
「ゼロ兄さん。ありがとう。」
「ゼロ~。アタイには?」
「ほい。」
俺は酒瓶をキサラに投げる。
「ゼロ。ありがとう。」
キサラは酒瓶を抱えて宿屋に帰っていった。
そして、意外なのが、ガイラだ。
他では、自分とこの宿屋とかに引き釣り込もうとする大人な女性が、見てるだけで、声すら掛けない。
俺達お子様が居るからか?
いや。他では、遠慮なくアピールしていたから違うだろう。
それに、大人な女性だけでなく、大人な男性もだ。
……何か有るな。
気になった俺はティア達に了解を貰い、冒険者ギルドに向かい到着した。
「ようこそ、ジュエンターの町の冒険者ギルドへ。
ご用件は?」
「この町の異変とダークエルフの谷に付いてだ。」
「この町の……異変ですか?」
「ああ。自慢になるが、このガイラはかなり女性に声を掛けられるが、この町にはそれが無い。そして、男性も、ガイラに対する態度が怪しい。」
「実は、今、ダークエルフの谷との連絡が取れないのです。そして、調べた所、ダークエルフの黒い石像が発見されました。その情報から、今、ダークエルフの谷には、バジリスク・キングが居る事になります。」
「なるほどな。ガイラを見る態度が変だったのはそういう事か。」
「はい。」
「情報ありがとう。」
「どうされるのですか?」
「いや。ダークエルフの谷に行くよ。」
「なっ!? 私の説明を聞いていなかったのですか!」
「聞いていたよ。」
「それなら……」
「大丈夫だよ。それじゃあ。」
「待ちな……」
受付嬢の制止を振り切って行こうとすると、1人のダークエルフの少女が前に出た。
「行かせる訳にはいかないわ!」
外見は、ダークエルフらしい褐色の肌に、斥候や狩人が使いそうな服装と装備品に、顔は凛々しい系で体型はスレンダー。
……ただ、胸部はメロン。
「メーロン!」
メロンじゃなくて、メーロン?
ガイラが人名を言うと、目の前のメロンちゃんが驚いた。
……痛ぇ。
ティアが無言で俺の脇腹をつねった。
「……ガイラお兄様!?」
「やはり、メーロンか!」
ティアの方を振り向くと、ティアが頬を膨らませて、顔を赤くして上目遣いで俺を見ていた。
ティアは、嫉妬した顔も可愛いよな。
「ガイラお兄様も、良くご無事で。」
「メーロンも。それで、何故、此処に?」
俺の脇腹をつねっている指を優しく外し、膨らましている頬を軽くツンツンした後、優しい笑顔でティアの頭を撫でる。
途端にティアの嫉妬した顔から、「ほにゃ」とした顔に変わった。
可愛いなぁ。
「「真剣な場面で何をしている!!」」
ガイラの拳骨が俺の頭に落とされた後、場所をギルドの一般用応接室を借りて(有料で俺が払わされた。)、話し合いが始まった。
「メーロン。何が有った?」
「ガイラお兄様が谷を出られて2週間程過ぎた頃に、突如、バジリスク・キングが3匹現れたのです。運良く私は所用で谷から出ていたので助かったのですが、恐らく、谷に居た皆は……」
「そうか。」
「ガイラお兄様は?」
「メーロン、喜べ。薬は手に入れた!」
「おめでとうございます、ガイラお兄様!」
「それに、谷に居るバジリスク・キングも倒せば、皆の分も足りるだろう。」
「ガイラお兄様。その案には反対しないのですが、戦力は揃えないといけません。」
「メーロン。戦力を改めて揃える必要はない。」
ガイラの視線が、俺達に向けられた。
「ガイラお兄様。まさか、この人族共が戦力ですか!」
「ああ。」
「信用出来ません!」
「大丈夫だ。この者達は強い。特にゼロはオレより強い!」
「そんな!? こんな人族の子供が、ガイラお兄様よりも強いなんて!」
「事実だ。」
「それなら、その強さを証明しなさい!」
……と、言う訳で、場所を冒険者ギルドの練武場に、移動した俺達は、対峙している。
そして、外野では、外見以外の強さでも有名なのか、どっちが勝つかで賭けが始まり、リンが代表で俺の勝ちに金貨10枚出していた。
俺が勝てば金貨が100枚になって返って来るらしい。
本当なら、もっと出したかったが、胴元がこれ以上を受け付けなかったとか。
公正を期すためギルド・マスターに審判役をお願いしている。
「規則は以上だ。準備は良いな。……始め!」
メロンちゃんことメーロンは、開始の合図と共に突っ込んで来た。
メーロンの胸部のメロンがたわわに揺れていて、目に毒だな。
メーロンとキンキンカンカンしながら、出来た隙を小手やボディブローや足払いで教える。
「ふざけるなー!」
メーロンは真剣にやっているが、俺から「指導」を受けている事にブチ切れて、殺気マシマシで再び突っ込んで来たが、今度は、打ち合いではなく、首や眼球等の急所狙いに変わった。
……と、メーロンが本気を出したが、変わらず「指導」を続ける俺に驚愕した。
「え!?」
「はい。終了。」
俺は隙を突いて、両手両足、腹部、胸部、両脇腹、喉に、血が1滴出るくらいの攻撃をした。
「どうする?」
「私の負けよ。」
「勝者ゼロ!」
いの一番にリンは賭けの胴元に行き、無詠唱で冷気を無駄にばら蒔き、圧迫を掛けて、賭けの支払いを要求した。
リンが良い笑顔で帰って来ると、メロン……じゃなくてメーロンが話し始めた。
「まさか、こんなに強いなんて。」
「どうだ?」
「仕方ないわ。ガイラお兄様の同行を許可するわ。」
「そりゃあ、どうも。」
「これで、エリアナを助ける事が出来る!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




