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さあ、謝肉祭(カーニバル)だ!

異世界あるあるで、モンスターの肉は極上品です。

 オーガの買い取り金を貰って、冒険者ギルドを出た俺達は、普通(・・)に何事もなく宿屋に帰った。

 ……まあ、善意のお小遣いを貰い、留置所が賑やかになったけどな。


 翌日


 やっぱり、目が覚めるとティアとルシアが俺の横に居た。

 まあ、嬉しいから良いけどな。

 言っておくが、ティアもルシアもユニコーンに乗れるからな。


 さて。

 問題の街道に来たのだけど、凶気牛(パーサクブル)が18頭居るな。

 凶気牛(パーサクブル)の外見は、水牛とかバッファローに近くて角が4本で、誰もが想像する位置に2本と、鬼とかで想像する位置に残りの2本が生えている。

 大きさは象さん位かな。


「さあ、謝肉祭(カーニバル)だ! 美味しいお肉を回収するぞ!」

「おー!」×皆


 そうなんだよ。

 凶気牛(パーサクブル)は、例に漏れず、肉が旨い!


「ブモー!」

「キサラは5頭までな。雷撃針(ライトニングニードル)、十連射!」

「分かったわ!」


 俺の雷撃針(ライトニングニードル)が10頭の頭を撃ち抜き、キサラの刀がスルリと5頭の首を滑る。


「残りは任せた。」

「ゼロ君の意地悪ー!」


 20分後


 尊敬する人から教わった方法で血抜きを終わらせマジックバックに仕舞う。


「毎回、思うけど、凄いわね。」

「まあな。魔力を使って水流操作の要領で血抜きをすれば、簡単に綺麗に出来るからな。便利だよな。」


 謝肉祭(カーニバル)を終わらせた俺達は、冒険者ギルドに向かい到着した。


「おはようございます。今日はどの様なご用件でしょうか?」

「俺達は、『星屑の翼』だが、依頼が来てないか?」

「あ、はい。来ております。確認の為、冒険者カードをお願いします。」

「はい。」

「……確認が取れました。それで、本当にその人数で行かれるのですか?」

「それで、ちょっと言い難い事が……」

「どうされました。やはり危険だと思われたのですか?」

「いや、もう討伐して来た。」

「はあ!?」


 俺達への心配と驚愕で大きな声を出してしまった受付嬢は慌てて口を手で覆った。


「失礼しました。それと、本当ですか?」

「ああ。二度手間が面倒で事後処理でしようと思ってしまって……」

「はあ~。お気持ちは分かりますが、仮にも指名依頼なので、出来れば手続きを取ってからでお願いいたします。」

「すみません。それじゃあ、解体場に凶気牛(パーサクブル)を置いて来ます。」

「分かりました。確認と処理が終わりましたら、お呼びしますから、それまで、冒険者カードはお預りします。」

「分かった。」


 俺達は、解体場に向かい凶気牛(パーサクブル)を出す。


「また、お前達か!」

「おっちゃん。今回も頼むな。それと、3頭は売るけど、残りは回収するからな。」

「セコいぞ!」

「あははは。よろしくなー。」


 30分後


「星屑の翼の方々、査定が終わりました。カウンターへ。」

「分かった。」


 受付嬢の待つカウンターに行くと話が始まった。


「殆ど外傷の無い10頭と首切りの5頭と普通の3頭のどれを売られますか?」

「普通の3頭。」

「畏まりました。それでは、依頼料と3頭の買い取り金を合計して、大金貨5枚と大銀貨1枚になります。」

「分かった。」

「……処理が終わりました。カードをお返しします。」


 この後、解体場で愛のあるブーイングを受けながら凶気牛(パーサクブル)を回収して、領主館に向かい到着した。


 前回と同じ応接室に通され、待っていると領主のルブイヤが入って来た。


「待たせたな。それとギルドから報せが来ている。早々に討伐を終わらせた様だな。」

「はい。今後の美味しいお肉料理が手に入って嬉しい限りです。」

「敬語は良いよ。それにしても、正直羨ましいな。」

「そうか。1匹までで良いのなら、大銀貨1枚で売っても良いぞ。」

「よし、買った!」

「まいど。」

「それでは、討伐報酬を払おう。」


 ルブイヤが同席していた執事らしき人に目線を送ると、俺達の前に6人分の許可証と優秀な執事の気配りで大銀貨1枚置かれた。


「確かに。」

「帰る時に、1匹指定された所に置いてくれ。」

「分かった。」

「それでなんだが……」

「何だ?」

「我が息子がもう直ぐ13才になるので、誕生日の贈り物を考えていたのだが……」

「歯切れが悪いな。何が言いたい?」

「そちらの奴隷を売ってくれないか? 勿論、色を付けよう。」

「断る。」

「何故だ?」

「手離す気は生涯無い!」

「そこを何とか。 大金貨1枚でどうだ?」

「端金だな。」

「なっ!?」


 俺は王家の短剣を出す。


「当然、この短剣の意味は分かるよな?」

「あ、ああ。」

「つまり、この短剣を出した状態で話すという事は、王族にも関わる事だ。つまり……」

「つまり?」

「これから話す事は、漏れれば王家を敵に回すという事だ。」

「わ、分かった。」

「執事はどうする?」

「彼は信頼出来る。」

「分かった。では、話そう。彼女の購入額は白金貨600枚だ。」

「はい?」

「白金貨600枚。」

「はあーーーーーー!」

「分かったか?」

「その金額、間違いなく彼女の出自が原因だよね?」

「これ以上は言わないぞ。」

「分かっている。それ以上知れば、冗談じゃなく、私の未来が暗殺されて終わる。」

「そういう事だ。」

「はあ。こんな極上品は滅多に流れないのに。」

「諦めろ。」

「そうするよ。」

「それじゃあ、失礼するよ。」

「ああ。……と最後に。」

「何だ?」

「許可証を求めるという事は、ダークエルフに会いに行くのだろう?」

「ああ。そうだ。」

「それなら、気を付けた方が良い。最近、悪い噂を聞く。」

「どんな噂だ?」

「ダークエルフの谷で多数のダークエルフの黒い石像を見掛けるらしい。」

「……分かった。」


 この後、指定された所に凶気牛(パーサクブル)を置いて領主館を後にした。



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