格好良くなったわね。
説明文が少し多くなってしまった。
あの後、お互いに話せる事は話し、運良く空いていた隣の4人部屋をもう1つ取る事にした。
部屋割りは、俺、ティア、ルシアと、キサラ、リン、ガイラになる。
信頼や契約魔法とかの前に、他の男にティアの寝姿を見せる気は無いし、ティアの寝顔は俺だけのもんだ。
それと、ガイラと同じ部屋について、リンには主人としての奴隷への命令権を使ってまで聞いたが、本当に平気だと答えた。
理由も無理矢理聞いたら、あの騎士共の所に居た時は、性的被害は無かったが、裸(一応、下は履いていたらしい。)で騎士共の身体を洗わされていたし、暑い夜とかに寝ずの番で大団扇で一晩中扇いだりしていたみたいで、今更、俺以外の男と同じ部屋で寝る事に何も思わないんだと。
因みに、裸(下有り。)なのは、当時着ていた奴隷服が、風呂場の熱で匂いが発散されて臭いかららしい。
キサラは、自分からのそう言った衝動は無いし、向こうから襲って来たら斬るって言ってた。
まあ、元が「物」だしな。
……夜営の時の事を考えて、何か手を打った方が良いな。
リンにキサラ、ティア、ルシアには、部屋でゆっくり待って貰って、俺とガイラは2人で近くの森に行き、ガイラと一緒に飛んでファラスの街近くに着陸して、ギールカ商会に行って、ガイラの武器や装備品を俺達とお揃いでオーダーメイドして、完成は3日後だと言われた。
ついで、ファラスに近い森に入り、ガイラの戦闘力を確認して、また飛んでティア達の所に戻り、パーティーの連携等を確かめる為に森に入った。
3日後
朝イチでファラスの街に行き、ガイラの武器や装備品を購入して、皆の下に戻る。
ガイラの新装備の御披露目なのだが、意外な所からクレームが入った。
「ガイラ。その新品の装備にその顔は無いんじゃあないかな?」
「確かにそうですね、ティア。」
「アタイもそう思うよ。」
「単純に、ひげ等を伸ばしたままなのは不潔です。」
「……え!?」
新装備の出来映えにご満悦だったガイラはショックを受けていた。
急遽、髭伸ばし放題のガイラに、身嗜みを整える為に店へ行く。
……外で待っていた俺達だが、予定の時間を過ぎても出てこない事に不審に思った俺は中に入った。
5分後
布を頭から被せたガイラと俺は店を出ると、皆一様に引いている。
「ゼロ君、何をしたいのかな?」
「ガイラも何故、そんな物を被っているの?」
「実はな……」
俺はガイラに被せた布を取る。
「……嘘!?」
「……まあ!?」
「……ふむ。」
「……ほぇ~。」
ティアは信じられないと反応し、ルシアは単純に驚き、リンは何か納得して、キサラは普通に驚いていた。
実は、ガイラは野性系キレ目のおじ様だった。
鋭い目付きからの溢れる色気。
正に、壁ドンして「オレの女になれよ。」を地でいく様なおじ様で身体が歴戦の騎士様なのだ。
ガイラが出て来るのが遅かった理由は、店のそっち系女性店員にガチで「私と結婚しましょう。」と迫られていたからだ。
正直、大人の野性的な魅力溢れ過ぎているガイラをティアには見せたく無かったが……
「ガイラ。格好良くなったわね。」
普通に誉めている、な。……良し! セーフだ!
でも、よくよく考えたら、渋いおじ様は周りの貴族で、野生的なおじ様は騎士達で見慣れているな。
店のドアから女性店員が睨んでいるのをスルーして俺達は店を後にして移動した。
因みに、ガイラの今の外見は、黒い短髪の褐色の肌に、身長は2mに届く程で筋肉の鎧な身体で、そして、種族がダークエルフだ。
この世界のダークエルフは、闇系魔法を得意としていて、他の属性魔法も使えるが基本的には良くて初級止まり。
肉体的には、通常のエルフとは違い、寧ろ脳筋で攻撃にしろ守りにしろ前衛向きといえる。
ただ、通常のエルフと共通するのが、外見の美しさと言えるし、それと同時に世界共通認識で、エルフとダークエルフは仲が悪い。
序でに言うと、この世界のエルフはスレンダーなモデル体型だ。
上下に揺れるソレの優美さを損なう事は無いが、ダークエルフは目覚めたばかりの少年を背筋を伸ばして歩かせない様な揺れ幅が生まれる。
だから、オークションに出されるとダークエルフがエルフより後に出品される事は、エルフ女性の密かな苛立ちポイントらしい。
流石に、オークションの買う側や売られる側が「誰」なのかは口を割らないが、やはり、ソレ以外は口を閉じ続けるのは不可能で、漏れた結果、エルフもダークエルフも人族嫌いが悪化している。
……ガイラはそこら辺は大丈夫だと言っている。
後、ダークエルフは深い渓谷で暮らしていて、採掘した宝石の原石を売ったりしている。
通常のエルフは、深い森の中で暮らしていて、優秀な狩人であり一応は肉も食べる。
それと、髪飾り等の小物の細工も得意にしている。
生活区域には結界を張っていて侵入者には最初は警告を出すが、それで回れ右をしない者には森の養分にされているらしく、逆にエルフと交流が出来る一部の人族は貴重な為に大抵は領主や貴族が囲んでいる。
……と、こんな所かな。
さて、俺達は連携を実戦で試すべくダンジョンに向かっているのだが、道中の先に行こうとする者達、帰途に向かっている者達が必ず1度はガイラを見る。
……身嗜みを整えたのは失敗か?
しかし、アレはアレで我慢出来なかったしなぁ。
「へへ。商談成立だな。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
転スラの紅○やディア○ロ系がおじ様化した感じです。




