……やっぱり『嫁紹介』だよな?
新たな仲間が出来ます。
グレイグ達には、アレは顔を偽っていた犯罪者で、皆は特殊な睡眠薬で眠っていた、という事にした。
「……そして、アレの右腕を切り落とし焼いて灰にしたら、逃げていった。」
「そうか。また助けられたな。」
「助かったわ。」
「ありがとうな、ゼロ。」
「……助かった。」
ダンジョンを出る準備が出来たが、この時、ちょっとしたアクシデントが発生して、俺の左側の頬が掌の形で赤く染まっていた。
(普通、荷物を持ち上げた程度で、服が破けるか?)
(先の戦闘で傷んでいたのだろうな。)
(何故、俺以外の男が見ていないタイミングでエーナのポロリがあるんだ!)
(お陰でティアからは見事な一撃を貰ったな。)
(確かにポロリは見たが肝心の上下の神秘の部分は絶妙な手の位置で見えなかったのに、不幸だー!)
そんな事をライオスと念話しながらダンジョンを出た。
冒険者ギルドで手続きを終わらせると、グレイグは待ち構えていた奥さんであるフーラさんの泣きながらの見事な右ストレートを食らった後、感動の再会をした。
そして、娘のラグちゃんから、笑顔のありがとうを貰った。
序でに、「今日はお父さんとお母さんが仲直りしないといけないから早く寝ないといけないよ。」と言うと、ラグちゃんは最初はキョトンとしていたが、直ぐに「はーい。」と元気な返事が返って来た。
そして、グレイグとフーラは真っ赤になっていた。
翌日
朝食を食べようと1階に降りると、そこにはグレイグ達が居た。
しかもフーラとラグちゃんまで。
「言い足りない礼を兼ねて奢るから話を聞いてくれないか?」
「礼ならもう良いのにな。……分かった。」
「危ない所を助けて貰って……」
「「「「「本当にありがとう。」」」」」
「それで、『話』の内容は?」
「オレはもう所帯を持っているし、ヤーガとエーナは結婚する。そうなると、ガイラが嫁き遅れてしまう。」
「おい!」
「ガイラは、こんな盗賊とか海賊とか荒くれ者みたいな外見だが、根は真面目だし、気配りも出来るし、料理や洗濯に掃除も出来る。更に、軽いやつなら防具の修理も出来る。」
それを聞いて、ティア達に尋ねた。
「……やっぱり『嫁紹介』だよな?」
「うん。」×皆
「それに、ガイラは盾騎士だ。攻守の要が出来る。そのパーティーにはお守り役は居ないだろう?」
「分かった。とりあえず、食べようぜ。」
朝食後に、ガイラだけ俺達の部屋に来て貰い、グレイグ達は解散して貰った。
その時、ガイラを先に行かせ、グレイグ達が俺に耳打ちした。
「ガイラは、もう2度と女性を愛せない。」
「どういう事だ?」
「詳しくは言えないが、昔、ある事が有って、それ以降、ガイラには全く、そっち系が無い。……って言うか、関わろうとしない。」
「そうよ。当時、女としての誇りに傷ついた私達は意地になって挑発したけど、反応すら無かったわ。」
「そうね。あの時はかなり悔しかったわ。」
「病気じゃないみたいだが、同じ男として、色々考えた結果、助けるつもりで、とある都市で、No.1の遊女を買ってみたが駄目だった。」
「その時、事情を聞いて、ガイラに対して『女』関係は諦めた。」
「だから、ガイラの方からゼロの奴隷達に手を出す事は無いわ。」
「それに、普通に他人の奴隷に手を出せば犯罪だしな。」
「だから、そういう意味ではガイラは『安全』だ。」
「そうよ。確かに誇りは傷ついたけど、それ以外は信頼出来る頼もしい仲間よ。」
「だから、ガイラを信じて欲しいのよ。」
「ゼロが、奴隷達を『奴隷』として扱ってないのは見ていて分かっている。」
「それに、あの『ティア』って娘は特に、でしょう?」
「だから、伝えておこうと思った。」
「分かった。」
後、ティアとルシアには冒険者ギルドにお使いを頼んでいる。
そして、先に部屋に入っているガイラさんと話し始める。
「ガイラさん。」
「呼び捨てで構わない。」
「分かった。ガイラは、どう考えている?」
「オレは元々とある国の騎士をやっていた。……まあ、結局1人になって、転々としていた所をグレイグ達に出会ったんだ。そして、また1人になった。だから、オレを仲間に入れて欲しい。」
「その『1人』になった辺りは気になるが、仲間になったら、何時か話して欲しい。」
「分かった。」
「ゼロ君、持って来たよ。」
「お疲れ様、ティア。それにルシア。」
「ゼロ兄さん。言われた通り、冒険者ギルドから購入して来ました。」
「何を冒険者ギルドから購入したんだ?」
「契約等に用いる書類で、この魔法契約を交わしてでも俺達の仲間になりたいのであれば、受け入れて欲しい。悪いが、そこまでしなければならない秘密があるんだ。」
「まさか、契約内容は、奴隷待遇と同じとかじゃあないよな?」
「勿論だ。内容は俺達の個人情報の漏洩の禁止と、後は簡単に言えば、『ティア達に手をだすな。』だな。」
「オレはそんな事はしない。」
「そうだろうな。だが、誰かの手に因る魔法等で精神支配されて、それに因って秘密が漏れる訳にはいかないんだ。」
「それ程の秘密が?」
「ああ。」
「……そうか。」
「ガイラ。何故、そこまで『冒険者』を続けたいんだ? 金なら、今のままでも充分に『ソロ』でも稼げるだろうし、誰かと一緒に暮らしていく事になっても、やっていけるだろ?」
「オレは、ある『物』を探している。それは金があれば何時かは手に入るかもしれないが、それが何時になるか分からないし、仮に購入出来る事が出来たとしても、莫大な金が必要になるだろう。だから、冒険者を続けている方がまだ現実的に手に入る可能性が高いんだ。」
「分かった。俺達も攻守の要が出来る仲間が欲しいと考えていたんだ。魔法契約を受け入れてくれるのなら、仲間になって欲しい。」
「ああ。これからは仲間としてよろしくな。」
「此方こそ、よろしくな。」
「私達ともよろしくね。」
「ああ、よろしく。」
こうして、仲間になったガイラには、魔法契約で俺達の個人情報の漏洩を禁止して、ティア達に手を出せない様にした。
そして、俺達の秘密を明かした。
「……ゼロが元辺境伯の息子で前世が悪魔で、それが原因で悪魔を引き寄せる呪い持ち。そして、ティアが元公爵令嬢でゼロの婚約者でオークションで白金貨600枚で購入した奴隷! 更にキサラが悪魔達が居る世界の鬼神族の専用武器?」
「そういう事だ。」
「……確かに、本人の誓いだけじゃあ、信用できねぇな。」
「分かってくれるか?」
「ああ。」
こうして、俺達はガイラと仲間になった。
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