乙女の顔までしているわ!
調子に乗って書いていたら、ちょっと長文になりました。
都市メルセダスに到着した俺達は、神殿に向かったが、やっぱりお出迎えが待っていた。
そして、「聖女の間」に連行された。
「ようこそ。もしかして、そちらの方々がそうなのかしら?」
「はい、そうです。大聖女ティマ様、ご協力感謝します。」
「良いのですよ。あの程度で救われる人がいるのなら、お安いご用です。」
「ゼロ君。」
「あ、ああ。紹介します。元翼の追求者のティアとルシアです。」
「大聖女ティマ様。初めまして、ティアです。」
「大聖女ティマ様。初めまして、ルシアです。」
「初めまして。大聖女の位を戴いているティマです。」
「大聖女ティマ様、此所の聖女様は?」
「先程まで鍛練をしていまして、そこに倒れているのが、聖女フィリーです。」
聖女フィリーは、俺達に足を向ける様に倒れているが、白い御御足は大胆に服が捲れて見えているが、やはり、奥の布地は見えない。
「ゼロ君のバカ!」
「痛ぇー!?」
「ゼロ兄さんが悪いです。」
(ゼロのざまぁ!)
(見えてしまったのは仕方ないだろ。)
(それでも、が、女心よ。)
「所で大聖女ティマ様。」
「何でしょうか?」
「実はお願いがありまして。」
「それは何かしら?」
「彼女リュミを引き取って欲しいのです。」
「彼女は?」
「リュミは結果として奴隷になりましたが、リュミが悪い訳ではありません。ずっと連れて行く訳にはいかず。どうでしょうか?」
「……そうですね。ゼロさんには、正確にはリンさんに私達は負い目も有りますし、現実的にも人手不足ですので、良いですよ。」
「ありがとうございます。良かったな、リュミ。」
「ありがとうございます。まさか、大聖女ティマ様に仕える事が出来るなんて夢の様です。」
「これからよろしくお願いします、リュミさん。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
「それと、一緒に居た事でちょっと知ってしまった部分が有るので、奴隷のままになりますが良いでしょうか?」
「構いませんよ。」
「ありがとうございます。それでは、リュミ。」
「はい。」
「俺達に関する情報は、秘匿する事を命ずる。これは一時的な管理者の大聖女ティマの命令であっても覆されない。そして、次の俺からの命令を出すまで、大聖女ティマに管理と命令権を委託する。」
「はい、畏まりました。」
「それでは、大聖女ティマ様。よろしくお願いします。」
「任せてください。」
「じゃあ、頑張ってな、リュミ。」
「はい。今までありがとうございました。」
「それでは、長居してもお邪魔かと思いますので、これで失礼したいと思います。」
結局、聖女フィリーには挨拶出来なかったけど、別れの挨拶の時に、右手の親指を立てて腕を上げていたから大丈夫だろう。
……何処ぞの未来から来たアンドロイドの「I'll be back」みたいだったな。
そして、翌日の午前10時頃に懐かしの学園都市アスタジアに到着した。
宿屋を取ってから神殿に向かうと、当然の様に神殿騎士が待っていてドナドナされて、やっぱり「聖女の間」に連れて行かれた。
「待っていました。」
「俺のお願いを聞いてくださり、ありがとうございます。お陰で助ける事が出来ました。」
「良いのです。私が一言伝えるだけで、誰かを救えるのなら。何よりもそれが私達の知己の間柄であるなら尚更です。」
「「お久しぶりです、大聖女ティリス様。」」
「久しぶりですね。シンティアさんにルシアさん。」
「私達はパーティー翼の追求者を解散して、ゼロ君のパーティー星屑の翼のメンバーになりました。」
「私は心配していたのですよ。」
「何故ですか?」
「私の知るシンティアさんは、いつも張り詰めていて、何時、折れても可笑しくない様な感じでしたから。でも、今はそんな感じはしませんね。それは、きっと、ゼロさんと一緒に居るからですね。」
「はい! 今はとても幸せ一杯です。」
「それは良かったわ。」
因みに聖女リリーは、やっぱり鍛練後みたいで、今回は御御足は拝見出来なかったが、その代わりに胸部の双丘を包む内側の布地の一部分が見えた。
「だから、ゼロ君のバカー!」
「痛ぇーーー!」
(学習しろよな、ゼロ。)
「ぷっ。あははは。何かゼロさんも今はとても自然体みたいね。」
「……そうですね。」
「それと……」
「はい。」
「学園長のレビィナが内々ではあるけどお礼がしたいそうよ。時間が空いている時に行って貰えないかしら?」
「分かりました。この後、行ってみます。」
学園に行ってみると、連絡が通っていたお陰で、すんなりと学園長室に到着した。
俺がドアをノックする前に中から「入りたまえ」と言われたから入った。
「ゼロだけは、近付いたら分かるわね。」
「お久しぶりです。学園長。」
「あら、シンティアにルシア。どうして一緒に居るのかしら?」
「私達はパーティー翼の追求者を解散して、ゼロ君のパーティー星屑の翼のメンバーになりました。」
「……嘘、でしょう!? 学園中の男子生徒を眼中に入れず、皇太子殿下でやっと、単なる友人止まりにしていた貴女が男性が居るパーティーに入るなんて!!」
「ティア、どんな学園生活を送ったんだ?」
「ん~。秘密だよ。」
「しかも、愛称呼びを認め、乙女の顔までしているわ!」
余程、ティア達、というよりもティアが男が混じっているパーティーに入ったのが意外なのか驚いていたが、更にティアに対して「乙女の顔」と言われて、ティアの照れ顔が見れた。
「ティア、耳まで真っ赤になっているぞ。」
「ゼロ君の意地悪ー!」
「ルシア、良いの?」
「学園長、問題ありません。」
「シンティア。」
「はい。」
「過去はもう良いのね?」
「はい。過去は、もう吹っ切れました。」
「それなら良いわ。……って、それは『奴隷紋』だわ!? それにルシアも!?」
「「「あっ。」」」
「どういう事か説明して貰うわよ。」
とりあえず、説明出来る所は説明した。
オークションの事を証明する為に、例の宝珠を見せた。
流石は「元」王族で、宝珠を知っていました。
「あははは。シンティアは白金貨600枚の女……」
「あははは……」
「私が同じ年齢の時に、もし、オークションに出されたら幾らになっていたのかしら?」
「あ、でも、最後は、ティアの父親と競っていたから……」
「そうね。でも……」
「学園長。もう万が一の話しは止めましょう。」
「……そ、そうね。」
ヤバい。
学園長が形容し難い底無し沼に嵌まっている。
止めなければ!
「学園長。それでお礼と言うのは?」
「そうだわ! それについては結構悩んだのよ。あの時はバタバタしていたからきちんとしたお礼が出来なかったから。」
「それでどうなりました?」
「コレをあげるわ。」
学園長が机の引き出しからかなり凝った箱を取り出し、胸元から鍵を取り出した。
惜しいっ!
もう少しで、内側の布地が見えたのに!
因みに今、ティアに足を踏まれているが、敢えて無視している。
ああ。ティア達の奴隷契約は最低限しか掛けていない。
封じているのは、俺への殺人、自殺、そして、俺の情報の秘匿だけだ。
学園長が胸元から出した鍵で箱を開けると、中から白銀の短剣が出た。
しかも、王家の紋章付きで!
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