今の殺気は誰だー!
転生者あるあるのお金の稼ぎ方。
俺は直ぐに向かおうとしたが、ライオスに止められた。
(待て、早まるな!)
(何故、止める?)
(向かって間に合えば、それで良いが、間に合わなかった場合を考えるんだ。)
(ゼロは悪魔の時に、暇潰しに色々と話してくれただろ?)
(あ、ああ。)
(その話の中にオークションに出荷された誰かを助ける方法とかも話していた。)
(……ありがとう、ライオス。冷静になれたよ。)
(嘘をつけ!)
(まあな。あまりの怒りに此処から見える全てを荒野に変えたくなる。)
(その怒りはオークションの開催者が黒だった時まで取っとけ!)
(分かった。流石は俺の相棒だな。)
(オレも焦ったよ。ゼロのそんな怒りは初めてだからな。)
(……ふう。本当に冷静になれた。)
(やっとか?)
(助かったよ、ライオス。)
俺はルシアに洗浄を掛け、都市エルドラに着くまでに色々とルシアと話した。
都市エルドラに到着した俺達は、盗賊と馬車5台を売り、既に奴隷に堕されたルシアだが、奴隷の主人が盗賊等の場合、盗賊が死ぬか捕縛されると、奴隷の所有する権利が、この場合は俺に移る。
ルシアもリンと同じ様に、右肩の奴隷紋に変えた事でルシアも正式に俺の奴隷になった。
俺とルシアが冒険者ギルドに行くと、俺達の馬車が止めてあって、冒険者ギルドに入ると、リンとキサラが俺を出迎えたのだが、周りからは舌打ちが聞こえたから、後の面倒を考えて、威圧と殺気を同時に放つ。
……良し、静かになったな。
「今の殺気は誰だー!」
2階から筋肉ダルマが出て来て、吠えた。
「今、殺気を放った奴、名乗り出ろ!」
俺は面倒臭いと思い、無視して受付嬢の所に向かった。
……が、舌打ちした奴らの視線が俺に集まった為に筋肉ダルマにバレた。
「貴様か?」
「あんた、誰だ?」
「オレはこの冒険者ギルドのギルドマスターだ。」
「そうか。」
「それより、オレの質問に答えろ!」
「その質問の答えが俺だとしても何か文句有るのか?」
「当然だ!」
「俺は単に、俺の仲間が周りに絡まれない様にしただけだ。」
「ふん。まあ、良い。付いて来い。話が有る。」
「断る。」
「お前も冒険者なのだろう。あれだけの殺気はBランク以上じゃないと出せれん。なら、ギルドマスターの権限で以て、命令に従わなければならない。」
「俺はDランクだ。」
「嘘をつくな!」
「本当だ。」
俺はギルドカードのランクげ示されている部分を見せる。
「……信じられん。」
「ま、待て! 話はまだ……」
俺はかなり本気な威圧と殺気をギルドマスターに放つ。
「俺は今、急いでいる! 俺に構うな!」
「わ、分かった。」
ギルドマスターが尻餅を着いた所で、威圧と殺気を解き、受付嬢の所に向かう。
「受付嬢さん。質問が有るんだけど良いかな?」
「は、はい。」
「王都では近々、オークションが開催されるらしいけど、開示出来る全ての情報を教えてくれるかな?」
「わ、分かりました。では、説明させて頂きます。」
要約すると、オークション開催日は15日後で、「買い」に参加したい場合は、参加者からの紹介状か、それ以外のコネが必要で、「売り」の場合は、オークションの品格に釣り合う物を出せば参加出来る。
但し、期限は開催日の2日前まで。
更に「売り」に参加出来た者は、「買い」にも参加出来る。
だから、「売り」に出した物は優先的に前半で出品される。
……と、いう内容だった。
俺達は冒険者ギルドを後にして、宿屋を選び、部屋に入った後、最近覚えた遮音の魔法を掛ける。
「さて、俺から紹介しよう。俺の元侍女見習いで、公式上、俺が死んだ後はティアの侍女になり、ティアが貴族籍を抜けた後は、冒険者パーティーの『翼の追求者』のルシアだ。」
「ルシアと言います。主に回復を得意としています。」
「それで、改めて紹介すると、俺の奴隷の猫の獣人族のリンに、Cランク冒険者のキサラだ。」
「ゼロ様の奴隷のリンです。」
「ゼロの所有物のキサラよ。」
「ヒイロ様、いえ、ゼロ様。キサラさんの『所有物』とはどういう意味でしょうか?」
「まあ、その辺りも含めてティアを助けてから話すよ。
ただ、夜の方の意味じゃないからな。」
「は、はい。」
まだ耐性が低いのか、ルシアは赤くなって返事をした。
「さて、これからの事だが、恐らく、もうティアを奴隷から助けるのは難しいと思う。ルシアから聞いたが、ティアもルシアが奴隷になった時に同じく奴隷にされたらしい。」
「……はい。」
「そうなると、もし、オークションが真っ当にやっていた場合は、無理矢理、ティアを助けると俺達は大陸規模での犯罪者になってしまう。」
「ゼロ様、確かに。」
「後、ルシア。」
「はい。ゼロ様。」
「リンと呼び名が重なるから、ルシアは今から、俺の事を『ゼロ兄さん』か『ゼロお兄ちゃん』な。」
「……!? ………………えっ!?」
「どちらか選べ。これ命令な。」
ルシアが散々、喜怒哀楽の顔芸をして出した答えは……
「……………………………………『ゼロ兄さん』にします。」
「分かった。よろしくな。」
「……はい。ゼロ……兄さん。」
「ゼロは鬼畜だねぇ。」
「仕方ないだろ。リンは頭が固いんだから。」
「私の所為ですか!」
「なら、変えられるか?」
リンが俺に対して土下座して、こう答えた。
「………………申し訳ありません。無理です。」
「そうだろ。」
「ゼロ、話を戻そう。」
「まあ、そういう訳だから、不可能じゃないが、裏からの救出は将来的には現実的じゃない。だから、表から堂々とティアを助ける。」
翌日
リン達は、王都へ向かって出発した。
途中の高額モンスターを根こそぎ狩りながら。
俺は少しでも、金を稼ぐ為に、昨日の昼過ぎから都市エルドラを出て、先ずは、偉い人や大聖女や聖女が居る街や都市に、文字通り翔んで行き、秘密厳守をお願いして、魔の森のモンスターを限界まで売り、それが済んだら、故郷の魔の森に向かい、高額商品、もとい、高ランクモンスターを根こそぎ狩った。
普段は行かない奥に行くと、ドラゴン達が居たから、コレ等も狩った。
んで、2日後に、また廻ってモンスターを売るを繰り返す。
高額モンスターを売る→はい、代金!
……は、無理だから若干日を開ける。
普通は無理。
だって、俺、Dランクだからな。
そこをクリアしたのが、偉い人や大聖女達のコネ。
向こうにはオークションには助けたい人が居ると伝えてある。
こうして、ギリギリまで、金を稼いだ。
オークション開催2日前
「貴方がオークションの責任者か?」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




