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オークション開催日

久しぶりの長文です。

 俺は、王都に到着するとオークション会場に向かい、出品の意思を伝える。


「ようこそ。オークションに出品したいとの事ですが?」

「貴方がオークションの責任者か?」

「はい。それで、どの様な『品』でしょうか? 確認させて頂きます。」

「……此処で、か?」

「はい。」

「どうやら、責任者というのは虚偽の様だな。」

「何を言っておられます!?」

「出品者が誰かの確認もしない。更にこの様な秘匿性の無い場所で確認するなんてあり得ないからな。」

「そこまで!」


 奥から如何にもな爺さんが出て来た。


「オーナー!?」

「貴方がオークションのオーナーか?」

「はい。このオークションの総責任者、オーナーの『Sirブレイヴ』と言います。」

「あ!?」


 俺は貴族式の最敬礼をする。


「なるほど。頭の回転も悪くないようですな。ああ、貴方は戻りなさい。それと普段の話し方でお願いします。」

「分かった、オーナー。」

「どうぞ、此方へ。」


 案内された場所は、奥の倉庫だった。

 コレは、移動中に質問されたからで、巨大な物も有ると答えたら此処に案内された。


「どうぞ、此方に品をお出しください。」

「分かった。」


 俺はこの日の為に、用意した出品物を出した。


「……何という……」


 出したモンスターは、Sランクのフレイムドラゴン、同じくアクアドラゴン、ウィンドドラゴン、ロックドラゴンだ。


「しかも、全て傷が無い!」

「討伐方法は秘密だ。」

「そうでしょうとも。」


 討伐方法は、雷系魔法で痺れさせて、足の裏から体内の血を抜き取った。

 だから……


「もしや、コレ等は先程出されたドラゴン達の『血液』ですか!?」

「ああ。」


 まあ、瓶には付箋しているしな。

 更に……


「コレは、幻と言われる『ヒナマ霊草』では?」

「鑑識すれば分かりますよ。」


 この世界には「鑑定」は無いが、生物以外を調べる「鑑識」は有るんだよなぁ。

 何か、釈然としないな、ヲタクとしては。


 因みに、既に、関係者が出したドラゴンとかを査定している。


 じゃあ、切り札の登場


「こ、こ、コレは!?」

「偶然、見つけた。」


 コレは、魔の森で偶然見つけた鉱石で、何処で見つけたかというと、ドラゴン達のそれぞれの「巣」に有った。


「コレ等は、『紅玉宝珠』に、『蒼玉宝珠』に、『翡翠宝珠』に、『琥珀宝珠』じゃないですか!」

「一体、何処で?」

「明かす訳がないだろ。」

「……そうでしょうとも。」


 場所が場所なら爺さんと呼べないオーナーと雑談しながら査定は終わり、必要な書類に因る契約をお互いに一通ずつを交わした。


 この特別な宝珠が何故、ドラゴン達の巣に有ったかは、「事実は小説より奇なり」だった。

 だから、俺は違う理由でコレ等の宝珠は素手で触っていない。

 後、魔の森のドラゴン達は絶滅させてないからな。

 何故なら、もし、魔の森に「主」が居たら怒るかもしれないからな。


 俺は用事を済ましたオークション会場を後にして、冒険者ギルドに居る筈のリン達を迎えに行った。

 冒険者ギルドに入ると主人公補正が働く事なく、何事も起きずにリン達を回収して、宿屋に向かった。


 宿屋に部屋を取った俺達は、「賽は投げられた」という感じで、オークション開催日に備えた。


 オークション開催日


 俺達は全員、仮面を付けている。

 違う国からも誰かが来る場合が有るからで、そんな人の身元が分かると政治が絡むという事で仮面着用義務が生まれた。

 俺の仮面は自前の銀仮面だがな。

 ドレスコードではないが、参加者はフォーマルな服を着ている。

 俺は元々自前のが有ったし、他の皆も先に到着した時に服を用意して貰った。

 皆の服を選んだのは、元公爵令嬢の専属侍女のルシアだ。

 問題は無い。

 オークション会場に入ると「11」という番号が書かれた団扇(うちわ)サイズのプラカードを渡された。

 これが俺達の番号という訳だ。

 因みに、1桁番号は最上客で、後の番号はランダムだ。

 そして、「11」と書かれたテーブルに着くと、スタッフがカタログを置いていった。

 裏表紙を見ると、「破損禁止」、「書き込み禁止」、「持ち帰り禁止」と書かれていた。

 俺達の出品物は何処かなぁ、探すと午前中の最後だった。

 予想以上のレア物だった。

 勿論、カタログには、誰が出品したかは書かれていない。


 オークションは始まり、最初は熱気に押されたが次第になれ、進行を眺めていると、遂に俺達の出品物が出た。


「今回のオークションは皆さまにとって大変幸運だと言わざるを得ません。先ずは、世界には数多くの薬草が存在しますが、『幻』と言われる薬草には出会えぬものです。

 今回、出品された薬草は幻の『ヒナマ霊草』です!」

「おおおーーー!!!」

「先ずは、金貨1枚から!」

「金貨5枚!」

「金貨7枚!」

「金貨8枚!」

「金貨13枚!」


 わあ、ドンドン値段が上がっていくなぁ。

 後、単価は全て「金貨」で表す。

 大金貨や白金貨だと間違う可能性が有るから。


「金貨120枚!」

「他に居られませんか? ……では、金貨120枚の『24』番の方が落札です。」

「おおおーーー!!!」


 そして、拍手の嵐。

 この拍手はオークション参加者のマナーであり義務。

 だから、俺達も拍手を送った。


「次も『幻』の中の『幻』です。もう無粋な前降りを止めましょう。『紅玉宝珠』、『蒼玉宝珠』、『翡翠宝珠』、『琥珀宝珠』です!」

「おおおーーー!!!」

「先ずは、『琥珀宝珠』を金貨100枚からです!」

「金貨300枚!」

「金貨700枚!」

「金貨1000枚!」


 あっという間に金貨1000枚来たよ。


「金貨2700枚!」

「他に居られませんか? ……では、金貨2700枚の『3』番の方が落札です!」

「おおおーーー!!!」


 白金貨27枚だよ。

 こうして、次々に宝珠シリーズは落札され、琥珀宝珠が金貨2700枚、翡翠宝珠が金貨2800枚、蒼玉宝珠は金貨3500枚、紅玉宝珠は金貨4000枚で落札された。


「次の出品物は、『強さ』、『勇猛』、『偉大』、『高貴』の象徴の『ドラゴン』です! しかも、全て『傷無し』です!」

「おおおーーー!!!」

「先ずは、ロックドラゴンを金貨1000枚からです!」

「金貨2000枚!」

「金貨3000枚!」

「金貨6000枚!」


 元日本人としては、怖い金額だな。

 金貨1枚が大体百万円です。


「金貨1万枚!」

「他に居られませんか? ……では、金貨1万枚の『8』番の方が落札です!」

「おおおーーー!!!」


 ロックドラゴン金貨1万枚、ウィンドドラゴン金貨1万2千4百枚、アクアドラゴン金貨1万5千枚、フレイムドラゴン金貨1万8千枚!


「次はある意味ではドラゴンより貴重と言えるでしょう。

 次の出品物は、先程出されたドラゴンの『血』です!」

「おおおーーー!!!」

「ドラゴンは先ず、見つけるのが至難。討伐は更に至難。そんな中で、ドラゴンから流れる血は無視せざるを得ません。だからこその貴重品! ロックドラゴンの『血液』金貨100枚からです!」

「金貨200枚!」

「金貨300枚!」

「金貨600枚!」


 最後になると……


「金貨1000枚!」

「他に居られませんか? ……では、金貨1000枚の『4』番の方が落札です!」


 ロックドラゴンの血液は金貨1000枚、ウィンドドラゴンの血液は金貨800枚、アクアドラゴンの血液は金貨900枚、フレイムドラゴンの血液は金貨1300枚で落札された。


「これにて、午前中の出品は終了しました。午後もドラゴンに負けぬ品を用意されております。奮ってご参加ください。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


キサラは誕生してから、初めて服という物をこのオークションで着ました。

キサラ的には、今まで、「まっぱ」で過ごしていた事になります。

因みにキサラのプロポーションは、ワンピース水着よりもビキニパレオが似合います。

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