小話 無垢な赤い戦士
数ヶ月投稿無しってまじ?
「いいか? 作戦はこうだ」
強者感を醸し出しながら、赤い筋肉達磨が身体をおこす。それに従って、小柄なセリスも。
この二方の身長を比べると、ロンゴが巨人、もしくはセリスが小人のよう。
「突撃、激突、突破! この三拍子で異論はねぇな?」
「嫌ですよそんな頭悪そうな脳筋作戦! 手立ては! 魔法は使わないんですか!」
「『臨機応変』という言葉を最近知ったのでな! 自分で適した行動をすべし、である!」
「臨機応変と行き当たりばったりをはき違えないでください! いくら筋肉バカでもキマイラに肉弾戦は無茶ですって!」
「バカって言った?」
なんか『バカ』って単語に過敏に反応してきた……。
ロンゴによるとんでもない策にあたふたするも、当の本人は猛獣に向かって駆けだした。
遊戯施設にやってきた子供のように、ヒャッホウと。満面に笑みながら。
ミッチリした背筋を見ると、彼の武器である棍棒が、金属製から原始的な木質の棍棒にすり替わっていた。
彼の本能が働いて、野性に近しい方を選んだのだろうか。
……っと、そんなことを気に留めている暇は無い! 私も行かなくては!
ということで、一般的な魔法使いならば携えているはずの杖は持たぬまま、後に続いた。
「先手必勝なり!」
ロンゴは金色の草原に溶け込める、艶のある体毛で全身を覆う獣に、天高くから棍棒を叩き付けた。
今日も今日とて、依頼対象が異なるだけの変わらぬ一日が、それぞれの場所で繰り広げられていた。
冒険者、という役職に就いている者は数多くいるが、街の外に出てみれば出会う確立は非常に低い。
広大な大地で激闘を起こしたり、のんびりと採取をしたり。他の冒険者が承った依頼など、彼ら四人には知ったことではない。
されど、腐っても彼らも(金の為に動く)冒険者。(一部だけ)高額な依頼には目がない。なので、たとえ虎穴に忍び入るような依頼でも、(一部だけ)喜んで請けるだろう。
……まあ、遂行出来るかは別問題であるが。
ボックスイベントって大変ですね




