73 悲しきイエティ
ゆき「ここには、なんだか私と同じ波長を感じます。」
チュー吉「ここはシャングリラ、異世界でも同じアジアのかくれ里だからでしょうか。」
ゆき「いえ、私と同じ雪の精を感じるのです。」
メイファ「雪の精、たしかにイエティの術に似ておった。」
香菜梨「イエティは本来は人の味方と思ってましたが、なぜこの里を襲うようになったのですか。」
メイフア「それには長い話があるのだ。」
ミー「ユートピアといい、ゴーストタウンといい、必ず長い話があるのだニャア。」
ユキ「(;^_^A アセアセ・・・」
メイフアの話し。
シャングリラは大昔、まだ現世の世界と異世界が自由に行き来できた頃、人間と”もの”が普通に会話できた頃、平地にありました。しかし、だんだん人間が世界を支配するようになると、争いを避けるために”もの”と心の優しい人間たちは高い山の中に移動したのです。
シャングリラからでると外は雪に覆われた世界、でもここでは人々は争うことをしません、一年中春の平和な世界です。
でもある日あやしの一派が入り込み、人の心を乱すようになったのです。二人の愛しあう男女、その一方の男の人にあやしは憑りつきました。荒れ狂う男を人々はシャングリラの外に追い出すことにしました。男はあやしの力でイエティに変身しました。雪の中で死んでしまわないようにという女性の心が彼を雪の中でも死なないイエティに変えたのです。イエティとなった男は時々本能的に里に戻ってくるというのです。
メイフア「私は彼とは戦えぬのだ。」
メイフアの目から涙。
香菜梨「もしかしてその男の人って。」
ミー「彼氏にゃのか?」




