49 ヨーロッパの古城 香菜梨は見たことがあった
番田「落ちる~」
チュー吉「大丈夫です、キントン雲には墜落防止と外気遮断バリヤーを張っておきました。」
ユキ「久しぶりだなあ、キントン雲に乗るのは。かくれ里へ帰った時も乗ったなあ。」
ミー「いいニャア、今度ミーケの所にこれで遊びに行きたいだにゃ。」
香菜梨は空の上を見つめていました。
香菜梨「私たち動物族の寿命は短いから、お父さんもお母さんも亡くなっているだろうな。でも知りたい、私の故郷のこと。」
海を越え陸地を越え、そしてヨーロッパへ。
チュー吉「ここからユートピアの領空に入ります。」
雲を抜けると目の下には、まるで西洋のお伽噺に出てくるような田園の景色、そしてお城。
ユキ「おとぎの国だわ。」
みんなは森の中に降りました。
チュー吉「キントン雲はあの山に漂わせておきます。一度消すと、かくれ里じゃないから呼び出すのに時間がかかってしまいますから。」
ユキ「そうなんだ、かくれ里とは勝手が違うんだ。」
チュー吉「ユートピアはかくれ里に似ていますが、色々勝手が違うので皆さん注意してください。」
香菜梨「以前あやしの力で人間になった時聞いたことがあります。こちらには良い妖精も、いたずらな妖精もいるのだとか。」
ユキ「トロールみたいなものかなあ?」
番田「ミーさんも結構いたずらなような。」
ミー「何かにゃ?」
番田「いえいえ、そんなつめを出さないで下さいよ。いたいけなって言ったのです。」
ミー「そうニャ、ミーはいたいけな猫又だからにゃ。」
香菜梨「あのお城、どこかで見たような気がします。」




