19 異国船
チュー吉「スミレさん、この鏡はどこで手に入れたものでしょうか?」
スミレ「それが良く分からないのです。おばあちゃんが、横浜の外国の方からもらったとか、そのくらいしか分からないのです。」
香菜梨「鏡から何か出てくるようになったのはいつごろからですか?」
スミレ「それはよく覚えています。人形の家がオープンした初日のコンサートに行った夜からです。」
香菜梨「私が歌った日ですね。」
チュー吉はしばらく考えて、
チュー吉「やはり私たちかくれ里に関係ある人の力が働いていると思います。危険な世界ではないと思います。」
皆は話し合いました、そして全員が鏡の前に立ちました。
香菜梨「ではこれから私が最初に歌い始めます。そして続いてみんなで私の歌に合わせてください。」
チュー吉「他の家族の方には見えず、スミレさんに現れるということは、何らかの理由があるはずです。それも危険でないこと、
スミレさんに何か知らせたいことがあるのかもしれません。」
鏡の前にみんな立ちました。中央にスミレ、左にユキ、右に香菜梨、左端にチュー吉、右端に番田、かくれ里の力の分散です。
香菜梨が歌い始めました。
ルルルルル、ローラ・カナリヤ♪
あの山この山
その果てに
思いだしてるふるさとは
まだまだ遠くにあるという
ユキ「これって、かくれ里のことかなあ?」
目の前の鏡に変化が現れました。
番田「あっ、スミレさん?そして鳥たち。」
鏡の奥に少女が、それはスミレさんによく似た少女です。
小鳥を従えてこちらへ向かって歩いてきます。




