16 画家の遺言
皆で封筒を開けて読みました。
中には
『この家は本田間波郎(これを書いている私である)の執事である、番田辰雄の一族に管理をゆだねる。土地の権利書はこの封筒に入っている。私の絵はこの家に展示してほしい。人形の入っているタンスはアトリエに永久に保管してほしい。』
ユキ「権利書が入っている。画家さん本田真波郎っていうのね。でも番田辰雄って人を探すの厄介ね。」
番田「それ、僕の曾祖父です。」
みんな「えっ!」
番田「僕のひいお爺ちゃん、昔お屋敷に奉公していたと聞いたことがあります。ご主人と仲が良くて、学校も行かせてもらったのだけどご主人が亡くなった後は、本家ともつながりが切れてしまったとか、まさか真春さんの旦那さんだったとは。」
香菜梨「これもきっと、異世界の力のご縁なのね。私はローラ・カナリヤ、真春さんはナイチンゲール。」
ユキ「かくれ里にエレフォン、みなどこかでつながっているわ。」
ミー「そっかあ、番田さんと香菜梨さんもご縁があるだニャア。」
香菜梨も番田も真っ赤になりました。
それから人形の家はどうなったかというと、番田さんの働きで家は公共施設として開放されました。喫茶室や図書室やアトリエも作り、たまにミニコンサートもします。
真春さんは相変わらず家に住んで結界を一部だけ張ったのです。知っている人にだけ、結界の中に入れるようにしたのです。香菜梨さんはオープニングで歌いました。 番田さんはそれはそれは大喜びです。ユキも時々お手伝いに来ていますよ。
で、ミーさんはというと
ミー「ニャア、また旅に出るだニャ、だって猫はまた旅だっていうだニャ。」
悪質業者を倒すと幽霊船に乗って再び空へ。
ミー「今度は西部のゴーストタウンであやしの征伐するだにゃ。」
チュー吉「かくれ里とエレフォンはどこかでつながってるはずです。カリブのバーミューダー・トライアングルも最近ではかくれ里とつながる道があると言われています。そして北米大陸のヒドゥン・ヴィレッヂも同じような場所らしいのです。もしかしたら、かくれ里とつながっているかもしれません。ミーさん何かわかったら教えてください。」
昼休み一息ついた香菜梨さん、真春さんの家でお休みしています。
地下アイドルのお仕事も最近では、人形の家が主なものになりました。
ローラ・香菜梨はかごの外です。




