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第51話(^ω^)酔っ払い共の話は安居酒屋の水割りより薄い

51 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/17 (木) 21:00:00.00 ID:1399336



 ■ 神殿 ■



                  「ん……あれ?ここは?私は?」(・∀- )



 ( 'A`)「おう、起きたか」



(;*゜A゜)「側近はん、身体半壊しとったで。一体何しとったんや」



            「あ、魔王様、姫様。おはようございます」(・∀・ )



       「……なんで魔王様、車椅子に乗っているんですか?」(・∀・;)



 ( 'A`)「まぁ色々あってだな……ここで話している時間はあまりない。とりあえず行くぞ」



                        「え?どこに?」(・∀・;)



 ( 'A`)「この塔の上だ。俺の車椅子を押していた片原さんが、先にこの塔の上に飛んでいっちまってな。代わりにお前が押せ」



                 「えぇ……仕方ないですね……」(・∀・;)



「というか、ここどこなんですか?私、ここ何十日の記憶が無いんですけど」

                                (・∀・;)



 ( 'A`)「ここは聖域だよ」



                         「へぁっ!?」(・∀・;)




51 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/17 (木) 21:00:00.00 ID:1399336




  ■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■


  ■ 第51話 酔っ払い共の話は安居酒屋の水割りより薄い ■




51 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/17 (木) 21:00:00.00 ID:1399336



( ・∀・)「悟った、ですか。随分と大層なことを宣いますね」



    「いいや。悟った後に顧みれば、それほど大したものではない」( ω )



「覚者となった私は、もはや六道輪廻から解脱した存在……故に汝らに従う必要もないのだ」                            ( ω )



( ・∀・)「うぅむ……そう言われると困りますが……」



( ・∀・)「しかし、アナタはホントに悟っているんですかね?」



                          「疑う気か?」( ω )



( ・∀・)「アナタのように悟りを騙る人も多いですからね、この頃は」



( ・∀・)「……そもさんっ!」



                           「せっぱ!」( ω )



( ^ω^)(禅問答バトルが一般化している……)



( ^ω^)「まぁまぁ、そんなことより片原さんも焼き肉食べなよ」←デザートのアイス食ってる。



(`・ω・)「むむっ!焼き肉よりもチャーハンを食べるべきだ!」←そんな事を言いつつコイツもアイス食ってる。



(・∀・ )「いえ、結構です。私お腹は空いていませんので」



( ・∀・)「ウェリタスさん。そもそもアナタは酷く"我"に固執しているように思われますが……それは悟りとは正反対ですよ?」



                             「ふむ」( ω )



( ・∀・)「釈迦牟尼は無我を唱えています。輪廻からの解脱は無我……即ち、個としての我を否定することを理解する事から始まるのです」



「たしかに釈迦はかくように語ったが、私はこの世界に来てから気付いたのだ。釈迦のそれは、宇宙が一つであることが前提だと」           ( ω )



( ・∀・)「ほう……たしかに釈迦は宇宙の数について言及はしていませんね」



( ^ω^)「ほらほら、宇宙の数よりもさ、この間にどんどん肉の数は減ってるよ」



(`・ω・)「チャーハンは無限だ!」



「私も現世では無我の境地に至ろうと考えていた……しかし、この世界に転生してきたことで、私は宇宙が一つではなく、複数存在することを知った」  ( ω )



( ^ω^)「あれだな。焼き肉の食べ放題で全皿を食べきったと思ったら、誰かが調子に乗って頼んだ牛タン(3人分)くらいが追加で来たときの感じ」



「此在れば彼在り、此無くば彼無し。全は一、一は全。つまり宇宙とは一つのシステムであり、人間はその機能により生じる現象に過ぎぬ……空であり無我、それを悟ることで、人は宇宙の内から解放される」             ( ω )



(`・ω・)「それは私も知っているぞ。客来ればチャーハン出す、チャーハン無くば客帰す。店はチャーハンを作る為の存在であり、客はチャーハンを食す為の存在である……伝説の炒飯厨王(チャーハニスト)の遺した言葉だ」



( ^ω^)「そんな店行きたくねぇよ」



「しかし、宇宙が一つでなく、宇宙の隣に宇宙が在り、宇宙を覆う宇宙があるのならば、そのような無我こそ無明である!なぜなら、宇宙の外では解脱した存在こそ宇宙となり、我が生まれるからだ!」           ( ω )



( ^ω^)「つまり、二人以上で焼き肉を食う場合は、気遣って他人の肉を育てても、他人は関係なく肉を食いまくって自分の肉が無くなるから、自己主張強めに肉を守ることが必要だってことだろ?」



(・ω・´)「それは違うぞ!チャーハンは一つの皿を皆でシェアするのではなく、一人一皿頼めということだッ!」



「即ち"我"こそが悟りで……ちょ、テメェらウルセェェッッ!!!!!」( ω ;)




(#^ω^)「うるせぇ焼き肉喰えやぁぁぁぁッ!」




(#`・ω・)「チャーハンも喰えぇぇぇぇッ!!」




(・∀・;)「ちょ、なにするんで……ッ!」






(・-(・;)「むぐッ!」



                           「むぐッ!」( -( ;)







川゜-゜)「何を酔っ払ったような事をやってるんだ奴らは」



ξ゜⊿゜)ξ「さぁ?そんなことより、このデザートのアイスクリーム美味しいわよ。ウイスキーボンボンのアイス版みたいな感じ」



(,,゜д゜)「マカイノ牧場で今度新発売しようと思ってる商品の試作品を持ってきたんだが……どうだ?」



从'-' 从「う~ん……でも中に入ってるウイスキーがちょっと濃くない?」



(・ω・`;)「たしかに、一個食べたら普通の人間は酔っちゃうよこれ」



(,,゜д゜)「そうか?たった30mlだぞ?」



(・ω・`)「ワンショットじゃねぇか」



ξ゜⊿゜)ξ「というか、アナタはあっちの話聞かなくていいの?」



(・ω・`)「なんかよく分かんない方向に話が行っちゃったから逃げてきた」



ξ;゜⊿゜)ξ「そんな飲み会みたいな……」





51 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/17 (木) 21:00:00.00 ID:1399336



                 「何をするんですかいきなり!」(・∀・;)



              「そうだ!今大事な話をしていたのに!」( ω ;)



(#^ω^)「うっせぇ!小難しい話をずっとされてもこっちは分からんのじゃ!」



(#^ω^)「魔界の聖域の関係とか異世界転移とかどうでもいいんじゃ!聞いてる側にとってもっと面白い話をしろ!」



(#`・ω・)「そうだ!チャーハンを喰えッ!!」



          「なんですかその無茶ぶ……臭ッ!息酒臭ッ!」(・∀・;)



「いいじゃないか!ずっと勇者やあの少年のターンだったんだぞ!遂に私の順番が来たんだ!」                           ( ω ;)



(#^ω^)「もう真理とか原理とかお腹いっぱいなんだよ!俺達が求めてんのはなぁ!そんな話じゃねぇんだ!居酒屋で語るような頭空っぽ中身スッカラの話なんだよ!」



(#`・ω・)「腹いっぱいでもチャーハンは喰えよッ!?」



                 「そんな話などしたくもないわ!」( ω ;)



(#^ω^)「したくなくてもするんだよ!お前の独り善がりな話なんて誰も聞いちゃ居ねぇわッ!」



          「ぐッ!なんで、そこまで言われなければ……ッ」( ω ;)



(#`・ω・)「言葉に詰まるな!チャーハンを腹に詰めろ!」



  「アナタはさっきからホントに意味が分からないんですけど!?」(・∀・;)



( ^ω^)「カモン!アンタならもっと面白い話できること僕知ってるよ!顔がなくなった理由とか気になるよ!ヘイヘイッ!」



                    「ぐッ!ぬぬ……私は……」( ω ;)



(#`・ω・)「なになに!?チャーハンが食いたいって!?」



                       「私は……私の……」( ω ;)



                「俺の話を聞けぇぇぇぇぇッ!!!」( ω #)



「我が名はルキウス・ユリウス・ウェリタス・ピウス!ローマ帝国アッシリア属州総督であるぞ!」                         ( ω #)


(#^ω^)「くっそ!このオッサン我が強ぇぇッ!!」



(#`・ω・)「海鮮チャーハンの旨味くらい主張が強いな!」



                  「その例えは正確ですか!?」(・∀・;)



「そんなに面白い話が聞きたいのなら話してやろう!汝らは死ぬ!」( ω #)





                 「そして、この世界も崩壊する!」( ω #)



   (;^ω^);`・ω・)「何だってぇぇぇぇッ!!??」(・∀・;)








(;・ω・)「どうしましょう……話に全くついていけません。世界が崩壊とか言ってますけど」



(゜-゜*)「酔っ払いの戯言なんて聞くだけ時間の無駄よ」



(・ω・`)「そうそう。君も一緒に肉を焼こうよ」



(;・ω・)(酔っぱらってるの二人だけだと思うけど……)



(・ω・`)「それよりも……なんだか、僕らは仲良くなれそうな気がするんだ」



( ・ω・)「え?それはどういう……」



(ω・`)「いや……」チラ



(゜-゜*)「何見てるのよ。肉焦げてるわよ」



(・ω・`;)「あァッ!」





51 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/17 (木) 21:00:00.00 ID:1399336



            「何故!私に顔がないのか!教えてやろう!」( ω )



           「それは私の存在が消えかかっているからだ!」( ω )



( ^ω^)「いや、アナタめっちゃ存在感放ってますよ」



          「存在が消えるとは、どういうことですか!?」(・∀・;)



「ふむ……片原と言ったな。貴様、極卒ならばこの世界に落ちてきた転生者の中で、未だ輪廻に戻っていない者の数は覚えているだろう?」       ( ω )



                  「ええ、999人ですが……」(・∀・;)



「ならば、ここに居る3人を除いた996人の転生者は、今どこに居ると思う?」                              ( ω )



( ^ω^)「転生者って死なないんでしょ?この世界のどっかにいるでしょ」



                  「はい。魂は不死ですからね」(・∀・;)



                「いや、全員"消えてしまった"……」( ω )



                           「えッ?」(・∀・;)







    「現世の人々から"忘れ去られた時"、転生者は消滅するのだ!」( ω )



                         「そんな!?」(・∀・;)



( ^ω^)「……えっ?」



( ^ω^)「……またですか?」





→つづく!



次回、(^ω^)「広げた風呂敷の下敷きになっていた伏線に足を引っかける」


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