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第46話(^ω^)邂逅

46 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/06 (日) 21:00:00.00 ID:1399336



 ■ 聖域─喫茶店 ■



                       「はい!おまちどう!」/ ,' 3



川゜-゜)「ん、ちょっと待て」



 喫茶店の店主がテーブルの上に置いた皿を見て、氷魔大将軍は思わず口を出した。



川゜-゜)「私はサンドイッチなど頼んでいないぞ。コーヒーとナポリタンのハズだ」



ξ゜⊿゜)ξ「私も、紅茶だけですわよ」



 そう、ここは開店営業中はコーヒーを頼むとサンドイッチとサラダが付いてくる"モーニングサービス"を行っている奇妙な喫茶店なのだ。



                          「サービスだよ」/ ,' 3



 当たり前のように店主が言うので、四天王たちはポカンとした顔になる。



(;,゜д゜)「サービス?無料ってことか?」



                              「うん」/ ,' 3



w´‐_‐v「ふむ。もてなしならばありがたく受け取ることにしよう」



                 「ナポリタンはちょっと待っとってね」/ ,'



 そう言うと、店主は手を振りながら厨房へと帰っていった。彼が居なくなったことを確認してから、風魔大将軍は少し嬉しそうに頬を赤らめ店を褒めた。



从'-'*从「なかなか気前の良いお店だね」



(`・ω・)「そうだな。パンはふっくらと柔らかく、レタスは水気がたっぷり。ハムも分厚くスライスされていて、酸味の効いたマヨネーズソースに良く合っている。これだけで店が開けるレベルだ。これがサービスとは……恐ろしい喫茶店だ」もぐもぐ



(゜д゜,;)「なんだそのコメント……お前中華料理以外も食べるのか」



(`・ω・)「当たり前だ。あらゆる料理を味わい、自分の糧とし、経験と情熱の全てをチャーハンへと注ぐのが、チャーハン名人だからな」



ξ゜⊿゜)ξ「何が当たり前なのかは全く分からないけど、このサンドイッチが美味しいことは確かね。二口大のサイズだから他に料理を頼んでいても食べられるし」パクパク



川゜-゜)「ふむ……」



从 '-'从「あれ、食べないの?美味しいよ?」



 氷魔大将軍は何を思うのか、眉を顰めてサンドイッチを睨みつけていたが、やがて一口でそれを頬張った。



川゜-゜)「いや、なんでもない」





46 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/06 (日) 21:00:00.00 ID:1399336



   ■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■


         ■ 第46話 邂逅 ■




46 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/06 (日) 21:00:00.00 ID:1399336



 ■ 聖域─神殿 ■



( ・ω・)「ほぇぇぇ……なんかパンテオンみたいな神殿だなぁ」



(*゜-゜)「パンテオン?」



( ・ω・)「僕の居た世界の、昔の神殿ですよ。図鑑でしか見たこと無いけど……」



(*゜-゜)「ふぅん。実物っぽいのが見れてよかったじゃない」



(;・ω・)「まぁ、そうなんですかね」



 ウィーン。自動ドアをくぐり神殿内に入ると、火山灰を固めて作ったローマン・コンクリートで出来た神殿は、神秘的な異世界の雰囲気を醸し出している。



 吹き抜けで開放感のある造りのロビー。他に参拝客などは居ないようだが、代わりに関係者らしき姿も見当たらない。受付と書かれたカウンターにも誰の影もなかった。



( ・ω・)「すみませぇん。誰か居ますかぁ」



 そう言うと、「ああ、はいはい。ちょっと待って下さい」と奥の方から男性の声が返ってくる。どうやら奥の方で別作業をしていたのだろう。採算の取れていない地方の博物館などでよく見られる光景だ。



 やがて、声の主が姿を表した。どことなく機械的なその声の主は──



  「いらっしゃいませー。見学ツアーをご希望の方は受付でお願いします」(゜∀。.)



(*゜-゜)「あ」



                             「あ」(゜∀。.)



( ・ω・)「ん?」



 再び、館内を沈黙が支配した。妃とその男は互いに見つめ合ったまま動かない。それもそのはず、ただいま登場した男は、人間によって改造され、魔族を裏切った魔王の側近だったからである。しかし、そんな事情など知る由もない(・ω・)は、何が起きているのか分からず、二人の顔を交互に見ながら困惑の表情を浮かべている。



(*゜-゜)「あなた、なんでこんな所に居るのよ」



              「えっと……それは、訳がありまして」(゜∀。;)



(*゜-゜)「裏切ったあなたがいるということは……つまり勇者もこの神殿に居るというわけね」



              「さ、さぁ?なんのことでしょうか?」(゜∀。;)



(・ω・;)「妃さん。知り合いですか?」



(*゜-゜)「あなたも会ったことあるじゃない。側近よ、夫の」



(;・ω・)「え?なんか顔違くない!?」



(*゜-゜)「勇者に改造されたらしくてね。このザマよ」



        「妃様、あなたこそ牢獄に収監されていたのでは?」(゜∀。;)



(*゜-゜)「飽きたから脱獄してきたわ」



   「なにしてるんですか!捕まったらもっと酷いことになりますよ!?」(゜∀。;)



(*゜-゜)「大丈夫よ。捕まらないから」



「……勇者は今、隣接する塔の頂で要事を行っています。それが終わるまで、妃様には大人しくしてもらいたいのですが」              (゜∀。;)



 根拠はないが自信満々な妃。側近も彼女の性格は十分に分かっているのだろう、それには触れず、勇者の邪魔をしないで欲しいとだけ注意を加えた。



(*゜-゜)「言われなくても、勇者と魔王のアレコレに私が干渉するつもりは無いわ。それより、見学ツアーの方が興味あるし」



                            「れ?」(゜∀。;)



 思いがけない妃の返答に、側近が度肝を抜かれていると、再び入り口の自動ドアが開き、多数の影が神殿内に入ってきた。



w´‐_‐v从 '-'从(`・ω・) ざっざっざっざっ

川゜-゜),゜д゜)ξ゜⊿゜)ξ  ざっざっざっざっ



──喫茶店で軽食を済ませ、意気揚々と勇者をぶち殺しに来た四天王たちである。



w´‐_‐v「ほう、ここが神殿か」



川゜-゜)「なかなか大きい建物だな……それで、勇者はどこに居る?」



从 '-'从「受付があるから、そこで訊ねれば早いと思うよ」



(,゜д゜)「よし、じゃあちょっと俺が聞いてく……」



(;,゜д゜)「ん?」



                            「え?」(゜∀。;)



(゜-゜*)「あら、何してるのアナタ達こんな所で。集団自殺?」





46 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/12/06 (日) 21:00:00.00 ID:1399336



……一方その頃塔の頂上では──



 ■ 聖域─塔 ■



(#^ω^)「なんで俺が砲弾にならなければならないんですか。論理的に説明しろや!」



                       「勇者!頼んだぞ!」( ω )



(#^ω^)「逃げんなや!おい!神!」



「実を言うと、神の力を集めることは技術的に可能なんだけど、それを入れる器がないんだ。金属も、石材も、どんな素材も、神の力を一箇所に留めておくことは出来なかった」                          (・ω・`;)



(#^ω^)「んじゃ、いっそのことビームにするとか。魔王も使ってたし」



「無理だ。言ったとおり、神の力はすぐに霧散してしまう。ビームなんかじゃ、とても魔王を倒せるほどの威力は出せない。でも、一つだけあるんだ。神の力を留められる器が」                          (・ω・`)



                         「それは……」(・ω・`)



(#^ω^)「それは……?」ゴクリ



                        「人間の身体だ!」( ω )



                            「です」(・ω・`)



( ^ω^)(神様要らねぇな……)「で、国中の人間から神の力を俺に集めて、どうすんの?」



                 「魔王城に向けて射出するんだ」(・ω・`)



( ^ω^)「アタマ沸いてんのか。嫌なんだよ人間砲弾なんて。勇者がやればいいじゃん」



          「この兵器を操縦できるの僕しか居ないし……」(・ω・`)



( ^ω^)「じゃあ神様は?」



                 「いや、私はまだ死にたくないし」( ω )



( ^ω^)「死んでしまえ」



          「いいじゃないか。汝の肉体は死なぬのだろう?」( ω )



( ^ω^)「死ななければ何をしてもいいんですか?」



                            「よい!」( ω )



( ^ω^)「清々しいな。よくねぇよ」



──その時であるッ!



──ドゴォォォォンッ!──地上から謎の爆発音が轟き、塔が大きく揺れたッ!



(;^ω^)「うわっ!なになに!?地震!?」



             「大丈夫だ!この塔は耐震性能が高い!」(・ω・`;)



(;^ω^)「でも実際こんな揺れてたらヤバいで……また爆発音ッ!?」



 立て続けに響く轟音。一体、下で何が起きているというのか。混乱する勇者と(^ω^)だが、神だけは至って冷静だった。



──彼はやがて、重々しい口を開いた。



                          「……魔族だ」( ω )



                       「神殿に魔族が居る」( ω )



                     「なんですって!?」(;´・ω・)



(;^ω^)「なんですって!?」



          「馬鹿な……魔族は聖域に入れないハズッ!」(;´・ω・)



(;^ω^)「溶けて死ぬんじゃなかったのかッ!?」



   「死を覚悟して攻めてきたか、もしくは死を克服したか……だな」( ω )



                         「そんな!」(;´・ω・)



 勇者は驚きに髪を逆立て、翻って(^ω^)を見る。その目は青く透き通っていた。



         「さぁ、はやく『アストラ』の砲身に入るんだ!」(・ω・`;)



(;^ω^)「なんでよ!?」



     「神殿に向かってぶっ放すからに決まってるじゃないか!」(・ω・`;)



(;^ω^)「落ち着け!ドサぐさに紛れて俺を砲弾代わりにするな!」



         「お願いだ!人間の命運は君にかかってるんだ!」(・ω・`;)



 勇者の言葉で(^ω^)の堪忍袋の緒が切れた。本日2度目である。



(#^ω^)「お前!仮にも勇者なら他人を砲弾代わりにする前に、自分でなんとかする気概をみせろや!」



     「うるさい!僕はこんな所で死ぬわけにはいかないんだ!」(・ω・`#)



           「ロリサキュバスを仲間にするまではね!」(・ω・`#)



                             「え?」( ω )



( ^ω^)「正体現したなお前」



→つづく!


 次回、(^ω^)「ここへ来て変態が一人追加されました」


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