第42話(^ω^)友情とか絆とかそんなんじゃないです
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 魔界─聖域:国境 ■
「いけ!魔族どもを打ち倒すのだ!」(ФωФ )
「全ては人類の栄光と平和の為に!」(゜ω゜=)
「「うおおおッ!」」(・ω・`(・ω・`(・ω・`)
从 '-'从「私が相手をするよ!」
川゜-゜)「いや、ここは私が姉の仇を!死んでないけど!」
(,,゜Д゜)「いいや、ここはアイツらに因縁のある俺がッ!」
ξ;゜⊿゜)ξ「え?これ一人ずつ戦う感じなの?ゲームみたいに?」
ξ;゜⊿゜)ξ「じゃ、じゃあ私が!」
从 '-'从川゜-゜),゜Д゜)「どうぞどうぞ」
(;`・ω・)「馬鹿みたいなことやってんじゃねぇぞ!」
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
──10分経過……
チーン(×ω×`(×ω×`(×ω×`)
「く!兵士は皆やられてしまったが、まだ儂らが残っておる!」(ФωФ;)
「まだまだ若いもんに負けてたまるかァ!」(゜ω゜;=)
ξ;゜⊿゜)ξ「ちょ……キツいって!一人はいくらなんでもキツイって!」
川゜-゜)「雷魔大将軍が敵のほぼ全てを倒したか」
从 '-'从「フフ……ライちゃんは四天王の中でも最弱」
(,,゜Д゜)「10分もあって敵を全滅できぬとは魔族の面汚しよ」
(;`・ω・)「それ負けた四天王に対する言葉じゃん!縦ロールの人まだ頑張ってんじゃん!仲間なら労ってあげろよ!」
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
──さらに30分経過……
「若さには勝てなかったよ……」(ФωФ;)
「ああ……もうダメ腰が痛い……爆発する」(゜ω゜;=)
ξ;゜⊿゜)ξ「はぁ……はぁ……どんなもんよ……」
ξ(゜Δ゜;ξ「皆見てた!?私勝ったわよ!?」
川゜-゜)「ああ……もぐもぐ……しっかり見てたぞ」
从 '-'从「はむはむ……久々に戦う姿見たけど、かっこよかったよ~」
(,,゜Д゜)「特に……ムシャムシャ……必殺技とか、いいと思うぞ。なんだっけ?『威禍槌神』とか、センスあると思う。うん」
川゜-゜)「ああ、私も参考にしたい。いつ考えたんだ?」
ξ(゜Δ゜*ξ「必殺技の名前に触れるのはやめて!ルール違反よ!」
ξ(゜Δ゜#ξ「つーかさっきからなに食べてんの!?」
从 '-'从「チャーハン」
川゜-゜)「腹が減っては戦は出来ぬとな」
(`・ω・)「チャーハン作ったよ!」
ξ(゜Δ゜#ξ「結局アンタ達戦ってないじゃない!」
(`・ω・)「まぁまぁ、チャーハンでも食えよ」
ξ(゜Δ゜#ξ「要らないわよ!」ぐぅぅ……
ξ(゜Δ゜*ξ「……」
(`・ω・)「ほいよ。チャーハン」
ξ(゜Δ゜*ξ「あ、ありがとう」
チャーハン名人は岡持ちから取り出したチャーハンを雷魔大将軍に手渡すと、うつ伏せに倒れるガルシアとトリトンの方へと向かった。
(`・ω・)「んじゃ、俺はあっちで倒れてる奴らにチャーハン渡して来るから」
川゜-゜)「敵だぞ?」
「チャーハンの前に敵も味方もねぇんだよ!」(・ω・´)
ξ゜⊿゜)ξ「自信満々だけど理由になって無いわよソレ」
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■
■ 第42話 友情とか絆とかそんなんじゃないです ■
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
むかしむかし 世界には マゾクという種族がいました。
ところが あるとき、どこからか 最初のニンゲンが現れました。
そのニンゲンは マゾクに 知恵を与えました。
マゾクの王であるマオウは とても喜び ニンゲンに マオウの娘と 遠い領地を与えました。
ニンゲンと その娘が幸せに暮らしていると 再び どこからか 二人目のニンゲンが現れました。
そのニンゲンは マゾクに 技術を与えました。
マオウは さらに喜び ニンゲンに 二人目の娘を与えました。
彼らも 最初のニンゲンと同じく 遠い領地で幸せに暮らしました。
そのうち ニンゲンから教わった知恵と技術で マオウは世界を支配しました。
こうして世界は マゾクの世界 すなわち"魔界"へと変わりました。
それから幾年もの時が過ぎ 三人目のニンゲンが現れました。
しかし彼は マゾクに なにも与えませんでした。
いえ マゾクには 彼が示した だいじなものが 理解できなかったのです。
マオウは怒り そのニンゲンを殺そうとしました。
しかし マオウの剣がニンゲンの半身を切り裂く寸前 遠い領地へ追いやった二人のニンゲンが 彼を助けに来ました。
マオウは 三人目のニンゲンを殺すことはできませんでした。
そして 生き延びたニンゲンたちは 自分たちの国を作りました。
マオウはその後も 何度か彼らの国を攻めましたが 遂にニンゲンには敵いませんでした。
ニンゲンには知恵と技術を持っている上に なにより マゾクに欠けている だいじなものを持っていたからです。
やがて ニンゲンの国は マゾクには決して手の出せない "聖域"と呼ばれるようになりました。
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 聖域─とある都市の喫茶店 ■
( ・ω・)「今のは?」
「おとぎ話だよ。その調子だと、これも聞いたことないか」/ ,' 3
(;・ω・)「ええ、まぁ……その話に出てくる人間が、この世界に現れた最初の"シフト"っていうことですか」
「そういうこと。そっちの嬢さんは聞いたことあるだろ?」/ ,' 3
(*゜-゜)「やだ。嬢さんなんて歳じゃないわ」
(*゜-゜)「その話は私も初耳よ。というより、私達は聖域生まれじゃ無いから」
(*゜-゜)「父は聖域の生まれだったらしいけどね」
「なんだ、そうだったのか……ってぇと"半魔"か?」/ ,' 3
(*゜-゜)「その呼ばれ方は好きじゃないわね」
「あぁ、いや。そういう意味合いは無いんだ。ただ、今はもうアンタみたいに魔族の血が濃い人間は珍しくてね、つい……申し訳ない」 /;,' 3
(*゜-゜)「それよりも、そのおとぎ話なんだけど……」
(*゜-゜)「三人目のニンゲンが持っていた"だいじなもの"って何なのかしら?」
( ・ω・)「あ、それは僕も気になりました」
「ああ、それはな……」/ ,' 3
「答えは、お主らの心のなかに、すでにあるはずだ」/ ,' 3
( ・ω・)「……は?」
(*゜-゜)「なにナメたこと抜かしてんのよ」
「いや……こういう問いかけ込みの物語なんだよ。親とか幼稚園の先生が子どもに読み聞かせるような話だからな」/;,' 3
なるほどと(・ω・)はうなずいた。聞く限り、このおとぎ話は『善いニンゲン』と『悪いマゾク』という簡単な二元論で表されている。善いニンゲンは悪いマゾクには無いものを備える特別な存在であることを示している。そして、その"だいじなもの”こそ、ニンゲンとマゾクを分かつものになる。
恐らく、その問いかけの答えは"やさしさ”とか"誠実さ”とか言った道徳的なモノとなるだろうと彼は考えた。その答えが曖昧になっている理由は、伝承や伝説がおとぎ話へと性格を変える途中で、『人間として生きる上で、なにが大切か?』という道徳観を、子ども自身が考え、養うという一種の教育性を持つようになったからだろう。
……などと(・ω・)は考えたが口には出さなかった。こんな考察をした所で「まぁそうかもね」以外の答えは期待できない。
( ・ω・)「まぁ、"だいじなもの"は人によって違う、ということですね」
(*゜-゜)「店主さんは何が"だいじなもの"だと思う?」
「そうさなぁ……やっぱり喫茶店だから、コーヒーが大事かなぁ……」/ ,' 3
( ・ω・)「コーヒーが理解できないから人間を殺すって、なかなかサイコな魔王ですね。苦いのが嫌いだったの?」
(*゜-゜)「というか、それだと物語が破綻するわよ。なんでコーヒーがあると魔族の侵攻を止められるのよ」
「まぁまぁ、たかがおとぎ話にそこまで求めなさんなって……」/ ,' 3
(;・ω・)「確実に店主さんの答えがおかしいと思いますけどね」
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 聖域─神殿 ■
一方、神様の居る場所へと向かう途中、勇者も喫茶店の店主と同じおとぎ話を(^ω^)へ聞かせていた。
( ^ω^)「へぇ~……そんなおとぎ話があるんだ」
「ああ、聖域に住む人間なら一度は聞いたことがある有名な話さ」(´・ω・)
「ちなみに、君は人間が持っていた"だいじなもの"は何だと思う?」(・ω・`)
( ^ω^)「え?なんだろう、酒とか?」
「いや、こういう時は物理的な物じゃなくて、抽象的なモノを答えるでしょ普通」 (・ω・` )
「あと酒が嫌いだからって人間を殺そうとするって魔王はサイコパスか?」
(・ω・` )
( ^ω^)「言われて見ればアイツらお酒大好きだわ」
( ^ω^)「じゃあ、アンタは何だと思う?"だいじなもの"」
「僕は……勇気かな」(・ω・`*)
(*^ω^)「おぉ……勇者としては百点満点の答えですな」
「止めてよ……ああ、恥ずかしい」(*´・ω・)
「さて、ここが神様のお部屋だ」(´・ω・)
勇者が立ち止まった先には、大理石で出来た美しい門が構えていた。窓らしきものは見当たらないのに、どこからか光が漏れてきており、なんとも神秘的な雰囲気に満ちている場所だ。
(;^ω^)「なんか……神々しいというか……」
「神聖な場所だからね」(´・ω・)
勇者が門を開けると、そこは大きな広間だった。装飾品や物質的なものは何一つ見当たらない、茫洋な空間。
いや、目を凝らすとその広間の奥の方に、ポツンと誰かが居た。あれが神なのだろうか?
すると、門をくぐった所で、神秘的な空間を前に呆然としている(^ω^)を無視し、勇者は足早にその影に近づくと、ある所で立ち止まった。
(´・ω・)「神様。私めはここに」
「おお、勇者か。もっと近う寄ってくれ」( ω )
(´・ω・)「ははッ!」
(;^ω^)「ちょ、ちょっと早いって……待ってって……」
勇者の後ろに続く(^ω^)。一体、神様と呼ばれる輩はどんな人間なのか。興味津々で神へ近づいてゆくと、彼はあることに気がついた。
(;^ω^)「……え?」
42 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/29 (日) 21:00:00.00 ID:1399336
「ん?他に誰か居るのか?」( ω )
──神には、顔が無かった。
→つづく!
次回、(^ω^)「神様、僕は分かってしまった」




