第40話(^ω^)子孫
40 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/26 (木) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 聖域─??? ■
(.。∀゜)「さぁ、着きました。起きてください」
( ^ω-)「ふぁ……あれ?ここは?」
(.。∀゜)「神殿です」
(;^ω^)「神殿……?つーか、なんか首めっちゃ痛いんだけど!」
(;^ω^)「お前絶対に俺眠らせる時、手刀でうなじをガッてやっただろ!」
(.。∀゜)「いや、そんなことしてませんよ」
(;^ω^)「嘘だ!じゃなきゃこんなに首痛くならないもん!」
(.。∀゜)「首の動脈に麻酔薬注射はしましたけど」
(;^ω^)「まだ手刀の方がマシだった!」
40 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/26 (木) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■
■ 第40話 子孫 ■
40 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/26 (木) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 聖域─神殿 ■
( ^ω^)「で、神殿は良いんだけど、俺たちはどこへ向かって歩いてんの?」
(.。∀゜)「勇者のお部屋です」
( ^ω^)「勇者……って、あのクソムカつく顔の奴?魔王にぶっ殺されてたじゃん。生きてんの?」
(.。∀゜)「魔王様が殺したのは、勇者の複製体に過ぎません」
(;^ω^)「複製体?そんな技術持ってるんだ、この世界の人間」
(.。∀゜)「勇者は魔王の力を測る為、定期的に自らのクローンを派遣していました」
(.。∀゜)「そうして、先の大規模なマカイノリゾート侵攻によって人間の軍は魔王を打倒するに足るデータを収集できたのです。そこで得た情報と、科学力の粋を用いて造ったのが、この私、『側近 ver.6.8.1』です」
(;^ω^)「はぇ~……ぶっちゃけ人間弱ぇな~って思ってたけど、色々考えてたんだ」
(.。∀゜)「魔族が考えなしなだけですよ」
( ^ω^)「それは言えてる」
(.。∀゜)「さて、そろそろ勇者の部屋に着きます。安心してください、私たちは人間である貴方に危害は加えません」
(;^ω^)「誘拐の時点で危害加えてますよってのは言わない方がいいっすか?」
(.。∀゜)「ええ」
40 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/26 (木) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 神殿─勇者の部屋 ■
(.。∀゜)「ただいま帰還しました!」
「おや、もう帰ってきたのか」(・ω・`)
「首尾はどうだ?」(・ω・`)
(.。∀゜)「作戦は成功しました!魔王の魔力は全てここに!」
「ほぉ……これはこれは、ひどく禍々しく、混沌と、美しい魔力だ」(・ω・*)
「よくやった側近……というか、損傷がひどいな」(・ω・`)
(.。∀゜)「魔王の攻撃が直撃したので!」
「そうかそうか。そのデータも後で渡してくれ」(・ω・`)
(.。∀゜)「了解です!」
「いやぁ、側近に任せて本当によかったよ。君はまさしく人間軍の要だね」(・ω・`)
(*。∀゜)「それほどでもあるます!」
「はっはっは、なんだそれは……と、そちらの方は?」(・ω・`)
(*。∀゜)「魔王城から"救出"した人間です!」
( ^ω^)「……ども」
「おっほ!そうかそうか!君があの!なるほどなるほど!」(・ω・`)
( ^ω^)「……っす」
「側近、申し訳ないが君は修理室へ行ってくれないか?」(・ω・`)
「すこし、この人と二人で話がしたいんだ」(・ω・`)
(*。∀゜)「分かりました!」
(;^ω^)「マジで?」
(゜∀。*)「それじゃ、ごゆっくり~」
(^ω^;)「ちょ……俺人見知りなんですけど!」
「へぇ、人見知りバーテンって珍しいね」(・ω・`)
(;^ω^)「……え?何故それを?」
「なんでだろうね?」(・ω・`)
「お茶でも淹れようか。アールグレイかアッサム、どっちがいい?」(´・ω・)
(;^ω^)「いえ、おかまいなく……」
結局、勇者が淹れたのはアールグレイだった。言われるがままにソファに腰をおろし、テーブルの上に置かれたカップに手を伸ばす。舌が焼けるほどに熱い。息を吹きかけて紅茶を冷ます(^ω^)をじっと見つめ、勇者は腕を組んだ。
「そうだねぇ……なにから話したものか」(・ω・`)
「そうだ、君も転生者なんだろう?君の出身地はなんていう場所だい?」(・ω・`)
( ^ω^)「え?俺は一応日本ですけど……って"君も"?」
(;^ω^)「もしかして……アンタも……」
「ん?……あぁ、違うよ。僕はこの世界の人間さ」(・ω・`)
( ^ω^)「なんだ~まぁそうよな。そんななろう小説みたいな展開があるわけ……」
「異世界から来たのは僕のおじいちゃんだ」(・ω・`)
(;^ω^)「う゛ぇっ?」
40 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/26 (木) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 聖域─とある都市 ■
(*゜-゜)「いやぁ、さっきのお店の炒飯は美味しかったわね」
(;・ω・)「あの……妃さん」
(*゜-゜)「ん?どうしたの?食べ足りなかった?まぁ、食べ盛りの子どもならしょうがないわよね」
(;・ω・)「いや、そうじゃないんですけど……」
(;・ω・)「僕たち、なんか食べ歩きばっかりしてません?」
(*゜-゜)「そりゃあ、この旅の目的は食べ歩きだし?
(;・ω・)「えっ、それじゃあ異世界と魔界を繋ぐ鍵を探すっていうのは……」
(*゜-゜)「ん?それはねぇ……あ!あそこの喫茶店、るるぶに載ってたお店じゃない!」
(;・ω・)「えっ、ちょっと僕の質問に……」
妃は彼の言葉を無視して、街角に構えた喫茶店へと小走りで入っていった。ため息を吐いて、その後へ続く少年。牢屋から逃げ出してから十数日、彼らは追手をかいくぐりながら食べ歩きに興じていた。
いったい妃様はなにを考えているのだろう。少年はあからさまに不機嫌そうに、口角を下げながら店の奥の固いソファに腰を下ろす。
「いらっしゃい」/ ,' 3
壮年の店主が注文を聞きに来る。そこは、タバコとコーヒーの匂いが壁に染み付いた喫茶店だった。昭和時代の、駅前銀座商店街にあるような、古臭く、懐かしく、そして安心感のある喫茶店だった。
(*゜-゜)「ブレンドコーヒーを2つね」
「はいよ。ちょっと待ってね」/ ,' 3
( ・ω・)「……なんで僕の質問を無視したんですか?」
拗ねたように訊ねる少年に、妃はあっけらかんとした態度で返した。
(゜-゜*)「バカね、あんなに人の多い往来でそんな話をしてたら怪しまれるに決まってるじゃない。私達は今も一応お尋ね者なのよ?」
(;・ω・)「う……それは……」
(゜-゜*)「それにね、今だって貴方の言う鍵を探す調査をしているのよ?」
(;・ω・)「へ?それはどういう……?」
言葉に詰まる少年。するとそこへ、カタカタとお盆を震わせながら店主がテーブルへやってきた。
「はいおまちど!ブレンドコーヒー2つね!」/ ,' 3
(*゜-゜)「あら、いい香り。ありがと」
「そしてこれがサンドイッチとサラダね!」/ ,' 3
(;・ω・)「え?頼んでませんでしたけど……」
(*゜-゜)「いえ、これでいいのよ」
(;・ω・)「?」
「あれ?まだご存じない?これは当店の名物『モーニングサービス』だよ」/ ,' 3
(*゜-゜)「ドリンクを頼むと、サンドイッチとサラダが無料で付いてくるのよ。面白いシステムでしょ?このサンドイッチが美味しいって、るるぶに載っていたのよ」
(;・ω・)「え……?それって……」
(*゜-゜)「でもマスター。今はもうお昼すぎなのに、なんで『モーニング』なの?」
「さぁ?この名前付けたのは爺さんだけど、何年か前に亡くなっちまってねぇ」/ ,' 3
「『絶対にサービスの名前を変えるな』って遺言があったから残してるんだけど、由来は謎のままなんだよ」/ ,' 3
(*゜-゜)「あら……そうなの。ごめんなさいね、不躾に話を聞いて」
「ま、この変な名前を珍しがって来てくれるお客さんも多くて、ウチは大助かりだけどね!はっはっは!」/ ,' 3
(;・ω・)(これは……一体どういうことだ?何故、異世界にモーニングサービスが?)
(;・ω・)(それに……"爺さん"?)
→つづく!
おじいちゃんは異世界人でした。っていうタイトルがもう既にありそう。
次回、(^ω^)「今日一番ラッキーな方はしし座の貴方!異世界転生できるかも!?」




