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第37話(^ω^)図書館大戦争─エロ本大炎上篇②─

37 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/21 (土) 21:00:00.00 ID:1399336




 ■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■


    ■ 第37話 図書館大戦争─エロ本大炎上篇②─ ■




37 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/21 (土) 21:00:00.00 ID:1399336



 ■ 魔界大図書館─ポルノ開架 ■



|w´‐_‐v「遂に完成したぞ!」



  ('A`)「何が出来たんだ大賢者!?」



|w´‐_‐v「俗に言う催眠アプリだ!」



 ('A`;)「俗に言う催眠アプリッ!?」



(゜Д゜;)「俗に言う催眠アプリッ!?」



(^ω^*)「俗に言う催眠アプリッ!?」



|w´‐_‐v「使い方は簡単だ!このアプリがインストールされたスマホの画面を相手に見せるだけ!」



|w´‐_‐v「脳波をコントロールすることで、相手の意思を意のままに操ることができるぞ!サキュバス族の能力を応用した一品だ!」



(^ω^*)「流石、大賢者!非人道的ぃッ!」



|*´‐_‐v「よせやい、照れるべ」



|w´‐_‐v「ちなみに効果は10分!突貫作業で作った為、まだまだ有効時間は短いが、それだけあれば敵をぐっちょんぐっちょんのぼっこぼこにできるだろう!」



 ('A`;)「いや、しかし、流石にそんな兵器は使えないっていうか……」



|#´‐_‐v「何を言っているんですか!今はそんな悠長な事を言っている場合では無いでしょう!私達のオアシスが、故郷が、思い出の場所が、無くなってしまうかも知れないんですよ!?」



( ^ω^)「そうだ!敵には手を出してはならない逆鱗に触れてしまったことを分からせてやる必要がある!」



(゜Д゜;)「しかし、そんな事をすれば、雷魔大将軍と風魔大将軍はブチ切れるだろうしなぁ」



|#´‐_‐v「今さら何を怖気づいておる!貴様、それでも魔界四天王の緑一点か!?」



(゜Д゜;)「男一人だから一番立場低いんですよ、俺は!」



( ^ω^)「だぁったら今こそ彼奴らに己が真の強さを分からせてやる時じゃあ無いのか!?」



( ^ω^)「貴様、それでも誉れ高きオーガ族かァッ!」邪ッッッ!!!!!



(゜Д゜#)「うるせぇ!お前にオーガの何が分かるッ!?」



( ^ω^)「分かるわけねぇだろ。お前出番が少ねぇんだよ」





37 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/21 (土) 21:00:00.00 ID:1399336




(##)ω#)「分かりました。もうぶたないで下さい」



(#゜Д゜)「つーわけで、その危険なアプリは使わない方向で」



|;´‐_‐v「えー……せっかく作ったのに……」



  ('A`)「つーか、俺が作れって言ったの『相手をビビらせる超ド級ビーム砲』だったよな」



|;´‐_‐v「いや、それは、あのう……」



|;´‐_‐v「設計書の段階で飽きがきちゃいまして……」



  ('A`;)「はぁ?飽きた!?」



|;´‐_‐v「私ってあんまりロボットとかにロマン感じないんですよ。男の子じゃないんで」



  ('A`)「さっさと研究室に戻って作り直せ!1時間で作り直せ!」



|;´‐_‐v「んな無茶なッ!」



  ('A`#)「お前が無駄なガラクタ作ってるからだろ!!」



  ('A`#)「バツとしてこのアプリが入ったスマホは俺が没収しておくからな!」



|;´‐_‐v「エロいことに使うつもりでしょ!ここにある本みたいに!」



  ('A`#)「そ、しょんな、そんなことには……使うつもりあん、なんてない!」



(##)ω#)(絶対エロいこと考えてるよこのスケベ大魔王……)



                     「魔王様!大変です!」(・∀・;)



  ( 'A`)「ん?あれ、側近?」



  ( 'A`)「お前今までどこに……いや、昨日も見たか?」



        「何言ってんですか!自分を影が薄い人みたいに!」(・∀・;)



  ( 'A`)「いや、実際薄いじゃん。腹空さんも敬語だし分かりずらいんだよ」



(,゜Д゜)「そんなことより、何が大変なんだ?側近さん」



         「雷魔大将軍様たちが撤退を始めているんです!」(・∀・;)



  (;'A`)「な、なんだって!?」



(;゜Д゜)「それは本当かッ!?」



                  「ほら、こっちですこっち!」(;・∀・)



                      「一体何が……」(;゜Д゜);'A`)



(#^ω#)「あ、ちょっとまって……」



       (側近さんって今までどこに居たんだろ……影薄っ!)(#^ω#)



──側近に言われるまま、雷魔大将軍達の様子を見に急ぐ魔王たち。彼らは全く気付いていなかったのだ。あの中華料理屋で側近が人間に攫われていたことも、それから側近が彼らの前に姿を見せていなかったことも。



──丁度、同じ顔の(・∀・)(腹空無臓)が居た為に。





37 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/21 (土) 21:00:00.00 ID:1399336



 ■ 魔界大図書館前 ■



从;'-'从「本当に撤退していいの……?」



ξ゜⊿゜)ξ「側近さんの話、アナタも聞いたでしょ?」



ξ゜⊿゜)ξ「ここで一旦、引いたように見せて相手を油断させる」



ξ゜⊿゜)ξ「その隙に、側近さんが今もまだ館外で隠れている私達の仲間を図書館の中に引き入れる」



ξ゜⊿゜)ξ「そうして館内で混乱を起こし、それに乗じて、こんどこそ図書館を強襲するのよ!」



从;'-'从「そんなに上手くいくかなぁ」



ξ゜⊿゜)ξ「……側近さんが心配ということ?」



从;'-'从「仮にも魔王様の側近だよ?裏切る可能性もあるんじゃない?」



ξ゜⊿゜)ξ「その時はその時よ。私の雷で黒焦げにしてやるわ」



从;'-'从「えぇ……」



(゜A゜*)「……」



从'-' 从「あれ?どうしたんですか、姫様?」



(゜A゜*)「……なぁ、フウちゃん」



(゜A゜*)「さっきの、本当に"側近"はんか?」



从'-';从「えっ?あ、まぁ地獄の使者さんも同じ顔だもんね」



(*;゜A゜)「や、そーゆうことじゃなくてな」




37 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/21 (土) 21:00:00.00 ID:1399336



 ■ 魔界大図書館─屋上 ■



 (;'A`)「おいおい、本当に撤退してるじゃねぇか」



(;゜Д゜)「勝った……ってことでいいんですかね?」



´;‐_‐v「そう考えるのは早急だろう。しかし、何故彼らは急に包囲を解いたのだ?」



( ^ω^)「俺達を油断させる罠とか?」



 (;'A`)「油断を誘うだけならもっと上手くやるはずだ。あんなあからさまな……逆に慎重になるわ」



(゜Д゜;)「では、雷魔大将軍はどのような策を弄しているのです?」



 (;'A`)「分からん……できることは、今まで通り油断せず、図書館の守りを固めるだけだ」



 腕を組んで相手の出方を考える魔王。しかし、今は情報が少なすぎて考察することすら難しい……やがて、彼は指を立てて炎魔大将軍に言った。



 ('A`)「そうだ。包囲が切れたんなら、とりあえず街に出てなんか兵糧買ってきてよ」



(゜Д゜,)「わかりました。すぐに使いを走らせます」



 彼は部下にお使いを頼む為、一足先に屋上から下階へと降りてゆく。そんな彼を見送りながら、魔王はなお撤退してゆく雷魔大将軍の行軍を横目に見、眉をひそめる。



 ( 'A`)「いやしかし……本当に雷魔大将軍は何故……?」



( ^ω^)「側近さんが何か知ってんじゃない?」



 ('A`;)「は?側近が?なんで?」



(;^ω^)「え、だって、この情報を最初に持ってきたの側近さんだし……」



 ('A`)「アホ、そんなことはこの見張り台にいりゃ誰だって気づく。側近はここに居たか、哨兵から連絡を受けて俺の所へ来たんだろ」



 ( 'A`)「だろ?」



   「え?いや、側近様は一度もここへは来られてませんけど……」(´д`;)



 「それに……あの、まだ私達、誰にもこのこと言ってないんですよ」(´∀`;)



 (;'A`)「は?なんで?」



「なんでって……そりゃ、雷魔大将軍様の軍が撤退はじめたと同時に

 魔王様がここへ来きたんですもん。逆になんで知ってたんですか?」(´∀`;)



´;‐_‐v「なに?それはどういうことだ!」



 魔王の意に反し、思いがけない答えが哨兵から返ってきた。側近は一度も屋上へは上がってないし、誰かから情報の連携を受けたわけでもないという。



 (;'A`)「……」



 では、彼はどこからその情報を手に入れたのだろうか?



 ( 'A`)「……」



 いや、そもそも彼は今日──どこから現れたのだろうか?



 ('A` )「……おい、側近」



 魔王はもう一度屋上を見回す。しかし、そこに側近の姿はなかった。



( ^ω^)「さっき『ウンコが出たがってるんだ』っつってトイレに向かってました」



 ('A`#)「ゴーレムがウンコするわけねぇだろうがァッッッッッッ!」



 魔王の怒声が大空に響き、雲を突き破る。



 ('A`#)「アイツは敵の内通者だ!ひっ捕らえろ!」



 魔王は近くに居た哨兵に命じると、自らも側近を捻り潰す為に彼らの後に続き屋上を離れようとした。その時である、なにやら息を上げた炎魔大将軍が汗を垂らしながら魔王を呼び止めたのだ。



                     「魔王様!大変です!」(゜Д゜;)



 (#'A`)「んだこのクソ忙しい時に!」



「ポルノ開架が……ッ!エロ本たち()が……ッ!燃えています!」(゜Д゜;)



 (;'A`)「……ハァァァァァッ!?????」





37 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/21 (土) 21:00:00.00 ID:1399336



 ■ 魔界大図書館─ポルノ開架 ■



 魔界大図書館は中央に吹き抜けがあり、非常に風通しの良い構造である。ここポルノ開架は図書館の3階、吹き抜けに接するように位置し、紳士たちは心地よい開放感と柔らかな陽の光を浴びながら、社交(エロ本探し)に興じていた。



 そんな紳士の社交場が、ごうごうと音を立て、炎に包まれている。スプリンクラーは作動しているが、どうやらガソリンのような液体燃料がエロ本にぶっかけられているらしく、まさに焼け石に水の如くであった。



                   「もーえろよ もえろーよ~」( ∀ )



 そんな燃え盛るポルノ開架を仰ぎ見ながら、側近はどこぞの民謡を歌っていた。とても愉しそうに、とても嬉しそうに。



(;'A`)「……側近!おま、おま一体なにしとーと!!」



 すると、事態を聞きつけた魔王達が彼の背後に現れ、燃え上がるエロ本に驚愕しつつ、震える声で彼を問いただした。側近はその声の主が魔王だと判ると、振り向くでもなく、炎に目を輝かせながら答えた。



              「あえ?魔王様、随分とお早いお返りで」( ∀ )



(;'A`)「お前、自分が何をしているか、分かっているのか!?」



「勿論。卑猥な書籍が全て燃えれば、こんな下らない争いも不要ですよ」( ∀ )



(#^ω^)「やっぱり、雷魔大将軍と繋がっていたのか!本を燃やすなんて、人間として許せないわ!」



´#‐_‐v「焚書など蛮族のする行為だ!今すぐに火を消せ!」



 彼らは本を燃やした側近を口々に糾弾する。それは本を愛すが故にこのような"下らない"争いを引き起こしたのだから当然とも言える。しかし、側近は彼らの罵倒を一笑に付すと、少し浮ついた口ぶりで話した。



   「それはできません。これは私が命ぜられた"大役"なんですから」( ∀ )



 彼のその言葉にブチギレたのが、炎魔大将軍であった。



(#゜Д゜)「何をバカなことを!エロ本憎しで図書館に火を放つなど、貴様も雷魔大将軍も愚かの極み!」



 彼は炎に怖気づくことさえなく側近に近づくと、その豪腕を振りかぶった。



(#゜Д゜)「会話ができんようであれば、拳で分からせるのみよ!」



──炎魔大将軍の武器、それは農業と林業で鍛えられ上げた筋肉である!時速200Kmで大陸を縦断し、力を込めた足踏みは地震を引き起こし、チョップは海を割り、そして右ストレートで"島一つ"を海に沈める、その圧倒的な膂力による攻撃は、魔王であっても真正面から受けると骨折は免れないだろう!



 その鬼神(オーガ)の力が側近を襲うッ!しかし、炎魔大将軍の拳が放たれると同時に、側近の身の回りを薄青いオーラが包む!



(#゜Д゜)「ふん!その程度のバリアなど、無数に打ち砕いて来たわッ!」



 腕力において、圧倒的な自信を持つ炎魔大将軍は構わずに拳を振り抜く──しかし、彼を待ち受けていたのは、味わったことのない、拳の痛みだった。



(#゜Д゜)「い"ッづァッ!!」



(;'A`)「なッ!?ありえない!炎魔大将軍の右ストレートで壊れないバリアだとッ!?」



(;゜Д゜)(拳の痺れなど、いつぶりだ?超合金?オレイカルコス?……いや、あんなものよりずっと"硬い"!)



 感じたこと無い硬さに唇を噛みしめる炎魔大将軍、そんな彼をあざ笑うように側近は言い返した。しかし、それ以上に不可思議なのは、何故彼がそのような力を持っているのかということである。強大な膂力に対抗しうるバリアを張るには強大な魔力が必要なのだが、彼らの知る側近は、到底そのような魔力など持っては居ない。側近はどちらかと言えば文官タイプ──狂いない計算能力で力を発揮する事務処理ゴーレムであったからだ。



          「まったく。すぐに拳が出る辺り、"蛮族"ですね」( ∀ )



(;゜Д゜)「側近、貴様……この力は」



 (;'A`)「……」



 いまだかつて知らぬ側近の力を目の当たりにし、慄く魔王と炎魔大将軍。唾を呑む彼に対し、側近はふふふ、と嬉しそうな笑い声を漏らすと、上機嫌に訊ねた。



                   「魔王様、どうです。……?」( ∀ )



 (;'A`)「なにが?」



                「今の私は、目立てていますか?」(゜∀。.)



 頬を紅潮させて振り返る側近。晒されたその顔に、彼らの知る面影は殆ど消えていた。唖然とする魔王達、激しく燃える炎を背に、側近の妖しい笑みだけが図書館にこだましている。



→つづく!



 目立ちたがりの側近さん!今が一番輝いてるよ!



次回、(^ω^)「図書館大戦争─エロ本炎上篇─これで終わり」


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