第36話(^ω^)図書館大戦争─エロ本大炎上篇①─
36 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/18 (水) 21:00:00.00 ID:1399336
──その日、図書館は戦場と化した──
ドドドッドドドドドッドドッドドドドドッ
──銃の発砲音が耳を劈き、火薬と瓦礫の匂いが鼻を突く──
(´д`;)「アパム!アパム!弾!弾持ってこい!」
(*;´Д`)「あぁッ!20mm機関砲だァッ!!」
(#'A`)「弾幕を張り続けろ!敵を図書館に入れてはならんぞ!」
──一方は館の上階から外敵の侵入を防ぐ。彼らは、図書館の自由を護る為、武器を取った。
ドドドッドドドドドッドドッドドドドドッ
「隊長!敵の守備が堅すぎてこれ以上近づけません!」 (;。_。)
「怯むなッ!攻撃の手を緩めるな!大義は我らにある!」 (・A・;)
「敵の補給線は既に断っとる!なんとしても突破口を開くんや!」(゜A゜;*)
──もう一方は図書館を包囲し、敵を陥落せしめんとする。彼らは、図書館の秩序を作り変える為、武器を構えた。
──共に自らの信じる正義の為、彼らは衝突し、そして……
36 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/18 (水) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■
■ 第36話 図書館大戦争─エロ本大炎上篇①─ ■
36 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/18 (水) 21:00:00.00 ID:1399336
◇LIVE 魔界大図書館前◇ 【速報】魔王様 vs 姫様!
ポルノ開架を巡る攻防!
( ´_ゝ`)「こんにちは。魔界ニュースのお時間です」
( ´_ゝ`)「本日は通常放送に代わり、今日未明突如勃発した(*゜A゜)の魔王様に対する反乱について、ここ魔界大図書館前特設ブースから生中継でお送りいたします」
「本日の放送には私たちに加え、識者の方々にも来て頂いています」(´<_` )
「元老院であり魔界四天王の氷魔大将軍様」(´<_` )
川゜-゜)「よろしく」
「そして現在、監査の為に魔王城に駐在している獄卒の腹空様です」(´<_` )
(;・∀・)「何故私が?」
「氷魔大将軍様。まずは何が起きているかご説明願いますでしょうか?」(´<_` )
川゜-゜)「うむ。最近、図書館のポルノ開架を巡る論争が起こっていることは知っているな?」
( ´_ゝ`)「主に女性の方から指摘されている『魔界大図書館のポルノ開架を撤廃し、全て閉架とすべき』という議論ですね」
川゜-゜)「その通りだ。しかし魔王様はこの撤廃派の主張を完全に否定し、現状通りポルノ開架を続ける意向を見せていた」
川゜-゜)「元はたったそれだけの些細な論争だったが、議論は平行線。ついには表現の自由や基本的人権といった概念的問題を交えた一大論争となり、社会問題と化していった」
川゜-゜)「しかし昨日、ついに撤廃派の堪忍袋の緒が切れ、のー姫様擁する撤廃派が宣戦布告、今日未明、ポルノ開架を強制的に排除するため、魔界大図書館を完全包囲したのだ」
「しかし何故、こんな突然に撤廃派は宣戦布告を?それに、ポルノ開架の問題は以前から議論されていましたが、何故最近になってこんなに大きくなったのでしょうか?」(´<_` )
川゜-゜)「考えうるに、(*゜ー゜)が外遊中であるというのが一つの理由だろう」
( ´_ゝ`)「ほう、妃様ですか。確かに陛下は先日より一人外遊に入ったと伝えられていますが……」
( ´_ゝ`)「しかし、妃様は魔界婦人協会の名誉理事長であり、男女同権活動にも積極的に活動されていらっしゃいます。むしろ、魔界婦人協会を母体とする撤廃派は妃様がご不在の中で権勢が弱まっているのでは?」
川゜-゜)「全くの逆だ。妃様がご不在だからこそ、撤廃派の主張は激しくなり、ついに開戦を強行したのだ」
「……ほう?」(´<_` )
川゜-゜)「普段、国民の前に立つ妃様のお姿は、魔王様に自分の意見を強く主張したり、冷静かつ迅速に判断を下したりと、やや我の強いように見えるだろう」
( ´_ゝ`)「そうですね。たしかに強い女性、というイメージはあります。魔王様がお仕事に傾注し、家庭を省みないという理由でご実家に帰られたという事件もありました。しかし、それがきっかけとなり魔界での働き方改革が急速に進みました」
川゜-゜)「しかし、宮廷での実際の妃陛下はタカ派ではなく穏健派・調整派だ。ポルノ開架の件も、怒りに燃える魔界婦人協会の女性たちを、以前から『議論での解決を図るべき』と宥めていた」
( ´_ゝ`)「それは意外ですね。普段のお姿からすれば、魔王様の頬を叩いて即刻ポルノ開架廃止を宣言させると思ってしまいますが」
川゜-゜)「付け加えるならば、妃様は元来、性に奔放なサキュバス族の出身で、性関連の規制には特に慎重になっていらっしゃったのだ」
「なるほど。調整役であった妃陛下がご不在の隙に、協会はポルノ開架を撤廃してしまおうと考えたのですね?」(´<_` )
川゜-゜)「その通りだ。妃様不在の中で事実上婦人協会のトップとなったのが、私の同僚でもある魔界四天王の一人、ξ゜⊿゜)ξです」
( ´_ゝ`)「雷魔大将軍閣下と言いますと、卓越した経営手腕とリーダーシップで自身の会社を魔界トップにのしあげた敏腕CEOであり、西部に魔王城と並ぶ大都市圏を作り上げた、あの?」
川゜-゜)「ああ、彼女も魔界婦人協会の名誉理事なのだが、その立場は妃様とは異なる強硬派だ。カリスマ性では妃様に及ばぬも、会社経営で鍛え上げた統率力を遺憾なく発揮して婦人協会の一大派閥を築いていた。そんな彼女の目的の一つが、ポルノ開架の撤廃だ」
( ´_ゝ`)「つまり、今回の反乱の首謀者は、のー姫殿下ではなく、雷魔大将軍閣下だということでしょうか?」
川゜-゜)「その通り。彼女は魔王様と戦う為の大義として、まだ幼いのー姫様を担ぎ上げている」
「なるほど、氷魔大将軍様、分かりやすいご説明ありがとうございます」(´<_` )
「えーー……たった今、両陣営に動きがあったとのことですので、一旦中継に切り替えます。どうぞ」(´<_` )
36 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/18 (水) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 魔界大図書館─「少年の心の団」本部 ■
(,゜Д゜)「サー!報告します!正面の敵はほぼ掃討し、敵は一時的に攻勢を弱めております!」
──少年の心の団:幹部 炎魔大将軍
「油断はするなよ。虫一匹の侵入も許さぬよう見張りを怠るな」('A`)
スケベだいまおう:魔王──
(,゜Д゜)「承知しております!今の所、敵本陣に不審な動きは見られませんが、一部裏の見張りから、敵の移動が確認されております」
( ^ω^)「裏からの奇襲でも考えているのか?」
──少年の心の団:団長
「小癪な戦術よ。そんなことは既に想定済み。図書館の守りに穴は無い」('A`)
(;,゜Д゜)「しかし、こちらは既に補給線を断たれており、このままではジリ貧かと……」
(;^ω^)「どうにかして相手の包囲網を突破する方法を考えねば……」
「心配無用だ!いま、大賢者にある兵器の開発を急がせている!」('A`)
(;,゜Д゜)「ある……」
(;^ω^)「……兵器?」
36 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/18 (水) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 魔界大図書館前─撤廃派陣営本陣 ■
从 '-'从「偵察してきたよー」
──魔界婦人協会名誉理事:風魔大将軍
「ありがと……で、どうだった?」ξ(゜Δ゜ξ
魔界婦人協会名誉理事・臨時理事長:雷魔大将軍──
从;'-'从「流石魔王様、言っていいね。東西南北と上空、どれをとっても付け入るような隙は全く無い、鉄壁の布陣だよ」
(`・ω・)「こっちの補給線は確保しているんだ。このまま図書館を包囲し、敵の降伏を待てば良いのでは?」
──助っ人外国人:チャーハン名人
「それでは駄目。彼らの諦めの悪さは一級品よ、徹底的に叩き潰さなければ、彼らはポルノ開架を必ず復活させるに違いない。禍根を残さぬためにも、悪の芽は必ず絶やさなければならないわ」ξ(゜Δ゜ξ
「ライちゃん?」(゜A゜;*)
ほぼほぼ被害者:のー姫──
「姫様、どうか心配しないで下さいまし。元老院の一員として、貴方様の障害となりうる物は私が全て排除しますわ」ξ(゜v゜ξ
「……うん、ありがとな」(゜A゜;*)
从 '-'从「でもどうするの?このままだと無駄に消耗するだけだよ?」
「むぅ……そこよねぇ……」ξ(゜Δ゜;ξ
──彼女は眉間にシワを寄せ、考え込んでしまった。彼女は決して戦闘が得意なわけではなかったのだ。
──背後に近づく影にも気づかぬまま……
36 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/18 (水) 21:00:00.00 ID:1399336
「あのう……少し、いいでしょうか?」( ∀ )
「あれ?アナタは……」ξ゜⊿゜)ξ
36 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/18 (水) 21:00:00.00 ID:1399336
◇LIVE 魔界大図書館前◇ 【速報】魔王様 vs 姫様!
ポルノ開架を巡る攻防!
「はい!ということでVTRを見ていただいたわけなんですけど」(´<_` )
( ´_ゝ`)「ところで、氷魔大将軍様はどちらの陣営にも属していないのでしょうか?」
川゜-゜)「実を言うと、両陣営から勧誘はあった。姉は魔王様側についたし、元老院は当然の如く姫様に従ったからな」
川゜-゜)「しかし、私はどちらの意見にも賛同できなかった。だから、私は中立派としてここに居る」
「ほう。中立派ですか」(´<_` )
川゜-゜)「たしかに元老院として、姫様にとって不健全な物を排除したくなる気持ちも分からないでもない。しかし雷魔大将軍の考えはいささか苛烈すぎる。あれでは余計な反発を招く」
川゜-゜)「かといって、魔王様達の主張も綺麗事のように聞こえる。ポルノグラフィの全てが創作者の芸術性によって生み出されたものではなく、中には違法性のある作品も多い。必要過多な暴力表現や性表現が読者、とりわけ好奇心のみで本を開いてしまった子どもに心的外傷を与える可能性も否定はできないだろう」
川゜-゜)「また、彼らはポルノ開架利用者のモラルの良さを語っていたが、図書館全館の利用状況を考慮すると、とりわけ彼らがマナーの良い良客であるとも言い難い。そもそも、図書館では騒いだり、飲食することは禁止されているのだからな」
川゜-゜)「彼らは現状に満足し、変化を排除している。過去のノスタルジーに浸り、現実を省みない頑固老人とも言い表せよう」
( ´_ゝ`)「なるほど、なかなかキツイ言い方をしますね」
「では、氷魔大将軍様、いや中立派はどのような主張を?」(´<_` )
川゜-゜)「簡単なことだ。まず、ポルノ開架を柵で囲い、ポルノを見たくない利用者の視界に入らないようにする。その後、子どもの利用を防ぐため、入場口を一つか二つ作り、そこ以外から入れないようにする。入り口には暖簾でもかけておけば、不意に視界に入ることも起こるまい」
川゜-゜)「こうすれば、ポルノ開架の存在は保たれる訳で、魔王様側の意見は通るし、雷魔大将軍の主張するゾーニングの問題も解決するだろう。子どもの利用云々については、実際の利用者の声を聞き総合的に判断を下す必要があるが」
(;´_ゝ`)「な……ッ!?」
「な……ッ!?」(´<_`;)
(;´_ゝ`)「「なんという冷静で的確な判断力なんだ!!」」(´<_`;)
( ・∀・)「帰っていい?」
→つづく!
氷魔大将軍の構想は、ほぼほぼレンタルビデオ店のアダルトコーナーのソレ……ッ!そこに気づくとは……ッ!
(^ω^)が真っ先に気づくべき視点だと思うんですけど。
次回、(^ω^)「図書館大戦争─エロ本炎上篇─まだ続くよ」




