第28話(^ω^)魔王姫奪還編 完
28名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/05 (木) 22:00:00.00 ID:1399336
■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■
■ 第28話 魔王姫奪還編 完 ■
28名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/05 (木) 22:00:00.00 ID:1399336
■ 中華料理 栄栄軒 ■
川゜-゜)「なるほど……姫様を誘拐することで魔王様を動揺させる一方、
四天王を姫様奪還に向かわせ、戦力の分断を図る。
その隙を突いて魔王城に奇襲を仕掛ける作戦があったとは」
川゜-゜)「姫様はこの国の至宝だ。
たとえ魔王様と言えど、彼女が人質に取られれば無力。
戦闘には勝てなくとも、人間側に有利な状況で交渉することができる」
( ^ω^)「実に見事な作戦だな」
( ・∀・)「ほれぼれしますよ」
川゜-゜)「人間らしい卑怯な手段だ。狙いは……領土か、主権か?」
「さぁね。俺はただの手足。難しいことは頭に聞きな」(゜ω゜ )
川゜-゜)「余裕そうだな。作戦が失敗したというのに。
交渉材料の姫様を受け取る為に潜入していた工作員が、
潜入先の中華料理店でチャーハンづくりに目覚め、
作戦を忘れてしまっていたとはお笑いだ」
「すまない……前の大将と約束しちまったんだ……。
魔界一のチャーハン料理人、"炒飯厨王"になるって」(・ω・´;)
「くそっ!なにがチャーハニストだ馬鹿が。
使命を忘れ、魔物どもと仲良くしやがって」(゜ω゜ )
「……」(・ω・`;)
川゜-゜)「姫様の誘拐作戦が失敗に終わった今、人間軍に勝ち目は無いぞ。
戦力で魔族が負けることなどありえないからな、
このままでは交渉のテーブルに着くことさえできん」
川゜-゜)「お前ら二人は我々と共に魔王様の下に来てもらう。
そして、他の人間の前でこう言うのだ。
『作戦は失敗した。今すぐ退却しろ』とな」
「どうだかな!魔王城に攻め入っているのは人間軍の精鋭部隊だ!
今頃、お前らが造ったレジャーランドは火の海になってるぜ!」(゜ω゜ )
彼はそう言うと、近くにあったリモコンを取り、素早くテレビのチャンネルを魔界国営放送2chへと変えた。
(*゜A゜)「あ、ちょっと今いいとこだったのに!」
それまでゾルゲバブ世界大会決勝を視ていた(*゜A゜)は、思わず怒った声を上げる。しかし、テレビに顔を戻した彼女は言葉を失ってしまう。
(゜A゜*)「……なんや、コレ……」
そこには、驚愕の光景が映し出されていた!
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◇LIVE マカイノリゾート◇ 【速報】人間軍侵攻!?
リゾート施設が壊滅状態!
(´∀`;)「はい!こちらレポーター!
今、私は今日開園した次世代型巨大複合レジャーランド
『マカイノリゾート』の正門前に来ています!」
(´∀`;)「見えますでしょうか!?
マカイノリゾートが今や崩壊寸前!
科学館や遊園地は爆破され、牧場は人間に占拠され、
バベルの塔は倒壊しました!」
(´∀`;)「国防大臣の発表によると、
人間軍が突如として現れ侵攻を開始したとのことです!
魔王軍はこれに対し緊急対策本部を設置。
現在、魔界全土に緊急事態宣言が発令されています!」
(´∀`;)「それでは、近くにいた炎魔大将軍様にお話を伺ってみます!」
(;´∀`)「炎魔大将軍様。いや~突然の侵攻、大変ですね」
「そぉ~ですね。たしかに、今回は寝耳に水と言いますか、
本当に誰も予測できていなかったのでね、はい。大変です」(゜Д゜,)
「しかし心配は無用です。
魔界四天王の名に懸けて、人間軍を叩き潰してみせますよ。ええ」(゜Д゜,)
(;´∀`)「心強いお言葉、ありがとうございます。
ところで、他の四天王の方は?」
「さぁ?」(゜Д゜,)
(;´∀`)「『さぁ?』って」
「さっき雷魔大将軍には会いましたよ。
魔王様んとこ行くらしいです」(゜Д゜,)
(;´∀`)「はぁ、そうですか……っと、ここで速報が入りました」
(´∀`;)「現在、魔王様が勇者と戦闘を繰り広げている模様です!
魔王様の攻撃が当たると危ないので、魔王城付近に居る方は
注意をお願い致します!」
(´∀`;)「現場からは以上です!」
◇LIVE マカイノリゾート◇ 【速報】人間軍侵攻!?
リゾート施設が壊滅状態!
( ´_ゝ`)「レポーターさん。ありがとうございました。
いやぁ~大変な状況になっていますね」
「まったくです。今週末マカイノリゾートに行こうと思っていたのに」(´<_` )
( ´_ゝ`)「魔王軍の方々には、是非頑張っていただきたいものですね」
「ええ。それでは、続いてのニュースです。
いよいよ冬本番、お鍋が美味しい季節になってきましたが……」(´<_` )
28名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/05 (木) 22:00:00.00 ID:1399336
■ 中華料理 栄栄軒 ■
「……なんだ?このニュースは……」(゜ω゜;)
実況中継を見たまんじろうは唖然とした。たしかに映像には倒壊した建物や炎上する遊具など、悲惨な光景が映し出されていたのだが、登場した人物たちには悲壮感や緊迫感がまるでない。
ワールドカップ日本代表初戦が終わった渋谷スクランブル交差点前の状況を報道しているような、そんな感じであった。
(゜-゜#川「なんだ炎魔大将軍の奴!
インタビュアーの質問に全く答えられてないじゃないか!
こういう場合はもっと具体的に、短く答えないと!」
(^ω^;)「今指摘するべき点はそこじゃねぇだろ」
(゜A゜*)「おぉ……マカイノリゾートが燃えとった」
「何故だ?どうしてこれだけしか放送しないのだ!?」(゜ω゜;)
「国のど真ん中に大軍が攻め込んでいるんだぞ!
もっと特集を組んで報道すべきじゃないのか!?
お鍋に入れるオススメの食材なんてどうでもいいだろ!」(゜ω゜;)
川゜-゜)「何を!世の主婦はこういった放送を見て日々の献立を考えているのだ!
確かに今はマカイノリゾートも戦場とかしているが、
主婦にとっては毎日が戦場なのだ!
報道の優先度で言えばトントンだ!」
「うまいこと言ってんじゃねぇぞ!トントンなわけねぇだろ!」(゜ω゜;)
その時、二人の会話を聞いていた(*゜A゜)がおもむろに口を開いた。
(*゜A゜)「……つーか壊れたらまた建て直せばええやん」
「うぇっ?」(゜ω゜;)
(*゜A゜)「確かにリゾートはボロボロになってしもうとるけどなぁ。
こんくらいだったら日常茶飯事やで?」
(*゜A゜)「ウチの通ってる小学校、週に一回は更地になっとるし」
「なんで?君の学校は修羅でも通ってんの?」(゜ω゜;)
(*゜A゜)「魔物が通っとるで」
川゜-゜)「これで分かっただろう。
魔族は失ったものや壊れたものを、過去を嘆くことはしない。
私達と貴様ら人間では、力も度量も何もかも、スケールが違うのだ。
貴様らの一世一代の侵攻も、我々にとっては日常と変わらん」
「……」(゜ω゜;)
川゜-゜)「もう一度だけ言うぞ。
これから魔王城に戻ったら、すぐに退却するように伝えるんだ。
そうすれば、我々はお前らの振りかざした"笹の葉"を
見てみぬふりしてやろうじゃないか」
「笹の葉だと?……傲慢な魔族め」(゜ω゜)
「その笹の葉で寝首を掻かれるとも知らずにな!」(゜ω゜)
彼はそう叫ぶと、口内に隠し持っていた起爆装置を思い切り噛み潰した。
川;゜-゜)「ッ!姫様!伏せてください!」
瞬間、中華料理店は鋭い光に包まれ、衝撃波が彼らを襲う!万が一に備え、まんじろうは店の外に爆弾を設置していたのだ!店の壁や天井は粉々に砕け散り、彼らは店の外にふっ飛ばされた!
もちろん、まんじろうはそれだけで魔族を殺せるとは思っていない。彼に必要だったのは、それによって生まれるほんの僅かな隙だった!
その数秒で彼が狙ったのは、姫ではなく──
( -∀-)
仮死状態の側近だった──
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■ 中華料理 栄栄軒(跡地) ■
川;゜-゜)「くそう……一度ならず二度までも不意を突かれるとは!
氷魔大将軍、一生の不覚ッ!」
瓦礫と化した栄栄軒。氷魔大将軍は地面を叩きながら己の不甲斐なさを嘆いた。そんな彼女の肩を、(*゜A゜)の幼い手が叩いた。
(*゜A゜)「まぁまぁ、元気出しや」
川゜-゜)「元気出ました!ありがとうございます!」
川゜-゜)(うっひょおおおおおお!姫様のおててぁぁぁ!)
从'-' 从「ねぇヒョウちゃん。彼は死んじゃったのかな?」
川゜-゜)「いや、アイツは特殊な装備に身を包んでいた。
爆発に乗じて逃げたのだろう。科学館でも同じ手で逃げられたからな」
从 '-'从「ふぅん、用心深い人なんだね。長生きするよ、そういう人は」
从'-' 从「まぁ、とりあえず私達は魔王城に帰ろうか。
人間たちの軍は力は弱いけど、防御力はそれなりで数も多いからね。
エンちゃんとライちゃんだけじゃ鎮圧も大変だろうし」
川゜-゜)「ああ、そうだな」
魔王の娘の手によって元気を取り戻した氷魔大将軍。しかし、その横で栄栄軒の大将は滂沱の涙を流していた。前の店長から受け継いだ大切な店を失ってしまったのだから当然だろう。
(´;ω;)「あぁ、俺の城が」
( ^ω^)「まぁ元気出せよ。魔族は過去を嘆かないんだろ?」
(´;ω;)「俺は人間だよ……話ちゃんと聞いとけよ」
( ^ω^)「あ、そうだっけ?じゃあ、なんで無事なの?あの爆発の中で」
( ^ω^)「人間なら死んでもおかしくない威力だったぞ?」
(`;ω;)「中華鍋で防御した。中華鍋は万能だからな」
( ・∀・)^ω^)「なるほど」
( ・∀・)^ω^)「……なるほど?」
そんなこんなで魔王城に帰る支度を彼らが整えていると、森の奥からドルンドルンという車の重たいエンジン音が聞こえてきた。
( ^ω^) ・∀・)川 ゜-゜)「ん?」
(`・ω・)*゜A゜)'-'从 「なんだなんだ?」
不審に思った彼らは、音のする方を向くと、それはどんどんと大きくなってゆく。やがて、一台の軽トラックが彼らの前を通り過ぎた。
「あー、たすけてー。さらわれちゃうわー」(゜ー゜*)
( ^ω^) ・∀・)川 ゜-゜)「……」
(`・ω・)*゜A゜)'-'从 「……」
魔王の妃が誘拐(?)されていた。軽トラックの荷台に乗せられて。
「ちょ、ガルシアちょっと黙らせとけ!」(;゜ω゜=)
「ドナドナドーナードーナー」(゜ー゜*)
「ちょ!お願いだから黙っててください!」(;ФωФ)
ガルシアとトリトンに。
(;^ω^);・∀・)川;゜-゜)「……」
(;`・ω・);*゜A゜);'-'从 「……」
(^ω^)・∀・)川゜-゜)
(・ω・)*゜A゜)'-'从 「誰?」
→つづく
これにてのー姫奪還編は終了ッ!
次回からは魔王妃奪還編(?)スタートッ!
回を追うごとに影が薄くなっていく(^ω^)に今後も注目ッ!
次回、(^ω^)「久々にバーボンハウスからお送りいたします」




