第22話(^ω^)はじまりはいつも爆発 のようです
22 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/20(火) 21:00:00.00 ID:1399336
■ マカイノリゾート─科学エリア:科学館 ■
(;^ω^)「うわッ……科学館からすごい黒煙が」
(;・∀・)[ひどい……壁もガラスも崩壊している]
川;゜-゜)「何が起こったのだ!?先ほどの爆発音はなんだ!?」
「氷魔大将軍様!実は、まんじろう先生の化学実験中に、
謎の爆発事故が起きたということです!!」(´∀`;)
川;゜-゜)「人体蘇生で何故、爆発が起こるんだ!」
「分かりませんが、爆発直前『芸術は爆発だ!』と叫んだそうです!」(´∀`;)
( ^ω^)「人体蘇生は芸術じゃねぇだろ」
川;゜-゜)「意味が分からん!そのまんじろうとかいう奴は今どこに!」
「恐らく、まだ科学館の中に居るかと!」(´∀`;)
川;゜-゜)「仕事を増やしおって!二人共、行くぞ!」
( ^ω^)「ウス……よく考えたら俺たち客だし、別についてく必要ないよね?」
( ・∀・)[しーっ……こういう時は従っといた方がいいんですよ]
22 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/20(火) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■
■ 第22話 とある魔界の科学館 ■
21 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/17(土) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 科学館:1F イベントホール ■
(^ω^)が未だ黒煙の立ち上る科学館へと入るとすぐ、子ども達の泣き声が聞こえてきた。
(;・∀・)[……この声は、もしかして……]
川;゜-゜)「くそ、今日は近くの小学校が遠足に来ているというのに!」
(;^ω^)「……」
(^ω^)の脳裏に、最悪イメージが思い浮かぶ。楽しい遠足が、一瞬にして凄惨な悲劇へと変わる……そんなのはテレビの向こう側のフィクションだとばかり思い込んでいた。しかし、自分の視界に映るのは、転がる瓦礫や、ちりちりと焦げ臭い埃、崩壊した館内。そう、これは決してフィクションなどではなく、現実なのだ。
(;^ω^)「……あ」
そんな彼の目に、両手で顔を覆い隠しながらすすり泣く、一人の少女の姿が飛び込んできた。
「えーん、えーん」*(; ; )*
(;^ω^)「だ、大丈夫!?」
「いきなり大きな音がして怖かったよぉ~」*(; ; )*
(;^ω^)「うん……よかった。怪我は無いみたいだ」
「……おじちゃん、誰?」*(; ; )*
(;^ω^)「おじッ……お兄さんは通りすがりのバーテンだよ」
「フーテン?お仕事無いの?」*(' ' )*
(;^ω^)「バーテンね。今時誰も使わんぞ、そんな言葉」
「ママがね。知らない人と話しちゃ駄目だって」*(' ' )*
(;^ω^)「今そんな心配してる場合じゃ……こんな口をきける時点で
心配いらないか……」
「?おじちゃん、心配してくれてたの?」*(' ' )*
(;^ω^)「え?そりゃ、こんな爆発が起きたら……」
「え?爆発?」*(' ' )*
(;^ω^)「え?」
そう言うと、少女は周りをキョロキョロ見回した。
「……ああ。さっきの大きな音って爆発だったんだ」*(' ' )*
「なぁんだ!見学が暇で眠ってたから、先生が怒ったのかと思った!」*(^ ^ )*
(;^ω^)「……えぇ……」
( ゜∀゜)「あッ!こんなところに居たのか!
勝手に行動しちゃ駄目って言ったじゃないか!」
「……あ、先生……ごめんなさぁい……」*(' ';)*
( ゜∀゜)「全く……まんじろう先生の実験も終わったし、
もう科学館の前で集合するぞ!」
(;^ω^)「……あの……」
(゜∀゜;)「ん?……あ、すみません。ウチの学校の児童がお世話になりました」
(;^ω^)「あ、いえ……というより、大丈夫なんですか?
あの……爆発があったんですけど」
(゜∀゜;)「え?」
(;^ω^)「え?」
(゜∀゜;)「だってアレ、科学実験ですよね?」
(;^ω^)「いや、たしかに名目上は科学実験かもしれませんが、
これはどう見ても大事故……」
(゜∀゜;)「大事故?まぁ確かに実験にしちゃ派手だなぁとは思いましたけど……
言うほどですか?」
「これが大事故なら、私のクラスは毎日大事故が起きてるよ!」*(' ' )*
(;^ω^)「あれ?……だってこんな……」
( ^ω^)「……あ」
──この時、(^ω^)は思い出した。歴史民俗資料館で聞いた氷魔大将軍の話を。
( ^ω^)「そういや、こいつら爆弾岩合戦するような奴らだったわ」
(゜∀゜;)「こいつら?……すいません、貴方は一体?」
「先生!おじちゃんはフーテンなんだよ」*(' ' )*
(゜∀゜;)「フーテン?……あっ」
(;゜∀゜)「山田さん大丈夫か?なにか変な事されてないか?」
(;^ω^)「あ、違!誤解だって!ちょっと、携帯電話取り出さんといて!」
21 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/17(土) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 科学館:1F イベントホール ■
「ククク……芸術は爆発だぁよ」(゜ω゜)
川゜-゜)「そこの貴様!貴様がまんじろうとかいう男か!」
「いかにも。我が名はまんじろう。
化学と芸術の融合を目指す科学者。
そして……」(゜ω゜)
(#・∀・)[なにが『化学と芸術の融合』ですか!科学館を滅茶苦茶にして!]
川゜-゜)「そうだ!科学館内では爆発や攻撃魔法を使ったパフォーマンスは
原則禁止されている!
そういうのがやりたければアドベンチャーエリアに行け!」
( ・∀・)[え?]
「え?」(゜ω゜;)
川#゜-゜)「全く……科学館の建築に一体どれだけの予算を使っと思っている!
ガラス張りの建物はコストが高いんだぞ!?
それに、内装や展示品も全てダメになってしまったじゃないか!
貴様の所属事務所はどこだ?修理費は全額請求させてもらうからな!」
(;・∀・)[え?いや……子ども達の怪我とかは?というか、死者も……]
川#゜-゜)「爆発でついたかすり傷などツバでもつけとけば治る!
それに、この程度の爆発で死ぬ奴などおらん!」
(;・∀・)[えぇ……]
「えぇ……」(゜ω゜;)
しかし、氷魔大将軍の怒りは収まらない。彼女はまんじろう氏に近づくと、その首を思いっきり締め上げた。
川#゜-゜)「さぁ言え!早く言わなければ、お前の首から上を凍結させてやる!」
(;・∀・)[いや、その前に死ぬと思うんですけど]
「ぐッ……ぐるじぃ……死ぬ……」(゜ω゜;)
川#゜-゜)「人体蘇生が得意なのだろう!?自分を生き返らせてみろ!」
(;・∀・)[んな無茶な……]
「ぐッ……この……」(゜ω゜;)
その時だった。まんじろうの手から、氷魔大将軍の顔に向かって何かが放たれた。恐らくは手の中に隠し持っていたであろうソレは、彼女の顔面に当たると鋭い閃光を放った!
川#゜-゜)「なッ!!」
(;・∀・)[あ……ッ!]
目がくらみ、まんじろうの襟首を放す氷魔大将軍。その隙を見逃さず、彼は地面を蹴って彼女との距離を取りつつ、床に伏せて防御姿勢を取る!
幾ばくもしない刻の後──ドォォンッ!!再び、轟音が辺りに響き渡る!まんじろうは隠し持っていた小型爆弾で、氷魔大将軍に反撃したのだ!先ほどよりもうんと規模の小さな、それこそ手榴弾ほどの爆発だが、近くにいる彼女を仕留めるには十分な威力であると、まんじろうは確信していた!
「ハァ……ハァ……悪魔め。人間をナメるなよ……
しかし、最先端のボディアーマーをつけても、こんな衝撃がくるとは
自分達の生んだ技術とは言え、恐ろしい……」(;゜ω゜)
彼は冷や汗を垂らし、うつ伏せのまま自分が殺した女の方を振り向く。聡明な読者の方々であれば、彼のセリフからなんとなく察しがつくかも知れない。そう、「まんじろう」というのは、彼という人間の仮の名前。
彼は、悪魔の園に侵入し、彼らの文化資産を破壊する任務に就いている"人間族"の工作兵だったのだ!
「しかし、まさか敵の大将首がノコノコと出てきてくれるとは
幸運だった。これで、悪魔どもの戦力もかなり削いだハズ……」(;゜ω゜)
だが、彼の目に飛び込んできたのは、衝撃の光景だった!!
川#゜-゜)「貴様ッ!人が説教している時に花火で遊ぶとは何事だ!
いたずら好きの小学生男子か!」
(;・∀・)[いや、いたずら好きの小学生男子でもこんな事しませんよ]
なんと、彼女の顔には傷一つついていなかったのだ!ついでに言えば、彼女の後ろに居る地味な男も、全く無事な様子!
(悪魔は身体が頑丈だと聞いていたが、まさかこれ程とは!)(;゜ω゜)
一人では勝てない……そう確信した彼は下唇を噛んだ。そして、プンスカと怒りながら近寄ってくる氷魔大将軍から逃げる為、今度は煙幕を放り投げた。
川#゜-゜)「これは……煙玉!?全く、また花火か!」
( ・∀・)[だから花火じゃねぇって]
川゜-゜)「……しかし、確かに花火は『化学と芸術の融合』というコンセプトに
沿っているかもしれんな。流石は先生と呼ばれるだけある」
( ・∀・)[いや、そんな変なところで感心してないでくださいよ]
しかし、氷魔大将軍がうんうんと頷いているうちに、「まんじろう」はどこかへと姿をくらましてしまった。
21 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/17(土) 21:00:00.00 ID:1399336
■ マカイノリゾート─科学エリア:科学館 ■
(;^ω^)「ふー……なんとか不審者として通報されずにすんだ……」
川゜-゜)「お、居ないと思ったら、こんな所で何をしていたんだ?」
(;^ω^)「ああ、氷魔大将軍さん。実はカクカクシカジカで」
※カクカクシカジカ:女児と話していたら教師に通報されそうになった旨
川゜-゜)「なるほど。確かに貴様は一見したら不審者だが、災難だったな」
(;^ω^)「ひでぇ」
( ・∀・)[しかし、良く無事でしたね]
( ^ω^)「実は、話しかけた女児が奇遇にも(゜A゜*)の通う学校の生徒でさ。
よく話したら、俺のことも知ってたみたいで助かったんだよ」
( ^ω^)「まぁ、そんな事はどうでもいいんだけど。そっちは?
爆発起こした犯人?まんじろう?はどうなったの?」
川゜-゜)「逃げられた。なかなか素早い奴でな」
(;・∀・)[いや、アナタが煙玉に感心してたからでしょ]
( ^ω^)「煙玉?……分からないけど建物以外は特に被害無さそうでよかった」
川゜-゜)「そうだな。今日はもう閉館するしかないが、一週間もあれば改修も
終わるだろう」
(;^ω^)「早くね?」
川゜-゜)「魔族はよく物を壊すからな。直す技術も高いのだ」
( ・∀・)[破壊の後には創造があるって奴ですか]
その時であった。どこからか、小さな女の子の悲鳴のような声が彼らの耳に入った。
( ^ω^)「ん?なんだ?今の声?」
しかし辺りを見回しても、小学生の団体が整列して先生の話を聞いているだけで、それらしい子どもは居ない。
( ・∀・)[悲鳴……みたいな声でしたけど……]
川゜-゜)「ここから遊園地エリアは意外と近いからな。ジェットコースターに
乗った子どもが、興奮して叫び声でも上げたんだろう」
( ^ω^)「ああ、なるほど」
納得しかけたその時、小学生の集団の中に居た一人が驚きの言葉を放った。
「あ!のーちゃんがお空飛んでる!良いなぁッ!」*( ' ')*
( ^ω^)・∀・)川゜-゜)「えっ?」
「ちょッ……誰か助けてやぁ~~!!」(゜A゜;*)
(;^ω^);・∀・)川;゜-゜)「え"ぇっ?」
のー姫が、何者かに抱えられながら、空を飛んでいた……否。
「のーちゃーん!何してるの~~!」*( ' ')*
「見て分からんか~?誘拐されとんのやぁ!」(゜A゜;*)
(;^ω^);・∀・)川;゜-゜)「……」
(^ω^)(・∀・)(゜-゜)
魔王の姫が誘拐されていた。
「はっはっは!姫様は頂いた!これで私も無味キャラ卒業だ!」(・∀・ )
魔王の側近に。
→つづく
古今東西、お姫様は誘拐されるものである。
それはこの物語においても例外ではなく、至極当然のもの……そう、朝ごはんにお米と味噌汁を喰らうが如く、当然のものなのである。
次回、(^ω^)「あ?パン派?知るか。明日から米食え、米」




