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第17話(^ω^)酒の肴の味なんて翌日には覚えてない

※当小説は、次回予告から連載内容が変更となる可能性が一二分にございますのでご了承ください


 なお、その主だった理由としては、思いつき・予告内容を覚えていない・都合が悪い・ネタが出ない、となっております。また、当小説は皆様に出来たての美味しさをお届けしたいという理念の元、書き溜め・作り置きは行っておりません。ライブ感をお楽しみ頂ければ幸いです。


以上、作者の言い訳に付き合って頂きありがとうございました。

17 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/09/05(土) 21:00:00.00 ID:1399336



『 残暑お見舞い申し上げます。



 白露とは名ばかりのどちゃクソ暑い日が続きますが、クーラーがガンガン効いた部屋で一日中お過ごしになる現代人の皆様は、お変わりなくお過ごしのことと存じ申し上げます。



 さて最近、知人から良い酒を頂き申しましたので、妻も連れて馴染みの店で一杯酌もうかと申しましまします。また今度、この暑さも収まり申しました頃には、焼肉パーティでも開き申し、ゆっくりとお話でも申します。



 残暑厳しき折、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます』



 ('A`)「四天王に残暑見舞い送るんだけど、こんなもんでいいかな?」



(^ω^ )「敬語が大いにバグり申してますが」



(゜-゜*)「書き直しなさい。今すぐ」




 そのような訳で、今宵は魔王が知人から貰ったという日本酒を携えて、妃と一緒にバーボンハウス『Samsara』の扉を叩いたのでした。



 残暑の厳しいこの季節。ビールをグッといくのも爽快ですが、冷酒で静かに涼むのも日本的な粋を感じないでしょうか?




 え?魔界なのになんで"日本"酒なのかって?



( ^ω^)「こまけぇこたあいいんだよッ!!」





17 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/09/05(土) 21:00:00.00 ID:1399336




■ 魔王城─地下牢(バーボンハウス) ■




( ^ω^)「そういや魔王って種族は何なの?」



 ('A`#)「なんだいきなり。殺されてぇのか?」



( ^ω^)「いきなり怖ぇよ。頭鎌倉武士かよ」




■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■


    ■ 第17話 酒の肴の味なんて翌日には覚えてない  ■     





■ 魔王城─地下牢(バーボンハウス) ■





 (#'A`)「……」ムッスー



( ^ω^)「何?何で魔王こんな怒ってんの?」



(゜-゜*)「私があの坊やを引き止めなかったから拗ねているのよ。バカな人」



(;^ω^)「え?あれって魔王も織り込み済みの話だったんじゃないの?」



 (#'A`)「ンな訳無いだろ。ぎっくり腰の治療でずっと病室に籠もってたのに」



(^ω^;)「そうだったの!?あれ、でも彼が転生してきた時は玉座に座って

      仕事してなかった?」



 ('A`)「そりゃ、謁見くらいは余裕があればするよ。それは俺しか出来ないし」



 ('A`)「でも玉座って病人が座るように出来てねぇんだよ。腰のところに

     クッション挟んでも十分も座ってられねぇから、謁見も最小限に

     留めてるのが現状だ」



(^ω^ )「……へぇ~(話を振ったはいいものの、そこまで興味を引く返答が

      来なかった時の生返事に近い相づちと少し眉を上げた真顔)」



 (#'A`)「そんなことよりも!お前もお前だ!転生者の逃亡を手引しやがって!

      守衛から話は上がってんだ、お前が昨日、アイツと一緒に裏口から

      外に出ていったって!」



(^ω^;)「いやまぁ……彼があんまりにも外に出ると言って聞かなかったから」



(^ω^ )「それに、俺もホントに地面が毒沼になるのか知りたかったし」



 (#'A`)「そんな急に毒沼になるわけねぇだろ!15万年かかるわ!」



(^ω^#)「知っとうわ!それを早う言わんかい!」



(゜-゜*)「全く……男ってバカばっかり」



 (#'A`)「言っとくけど、お前も十分悪いからな!」



(゜-゜*)「あら、私なにか悪いことしたかしら?」



 (#'A`)「気付いてたんなら止めろよ!!」



(゜-゜*)「だから言ったじゃない。面白そうだから止めなかったって」



 (#'A`)「じゃあお前は面白くなりそうだからって核のボタンを押すんか!?」



(゜-゜*)「押すわ」



 (#'A`)「押すなよ!」



(^ω^ )「それは、かのダチョウ倶楽部的な?」



 (;'A`)「絶対に押すなよ!?」



(^ω^ )「というか、そんなに大変なことにはならないって奥さん言ってた

      じゃないですか。あれは嘘だったんですか?」



(゜-゜*)「嘘じゃないわ。河川敷に置き去りのビニ本並に悪影響よ」



( ^ω^)「最近は殆ど無いけどね。あと、男子目線だと一概に悪いとは

      言い切れない。河川敷お宝探検隊は小学校教育の一部だからね」



 (#'A`)「お前の世界の小学校どうなってんだよ!」



( ^ω^)「あれ?殆ど影響ないなら、なんで魔王はそんなに怒ってんの?」



(゜-゜*)「違うわ。この人、怒られるのが嫌なのよ」



( ^ω^)「怒られるって、誰に?」



(゜-゜*)「閻魔大王」



( ^ω^)「え?」



(゜-゜*)「閻魔大王よ。彼は六道の管理人なんだけど、魔界と六道のバランス

     調整役でもあるのよね。そのバランスを崩す転生者は出来る限り素早く

     閻魔大王に引き渡す必要があるのよ」



( ^ω^)「あ、その話は最初に聞きました」



(゜-゜*)「そう?なら後は分かるわよね?閻魔大王に引き渡す転生者の身柄を、

      みすみす逃してしまったことが明るみになったら……」



( ^ω^)「あぁ……管理責任を問われて部長に怒られるようなもん?」



 (;'A`)「別に閻ちゃんは上司じゃないし、文字通り住んでる世界違うから、

      別会社みたいなもんだ。

      それに、閻ちゃんは話せば分かってくれるから恐くねぇよ」



(゜-゜*)「え?じゃあ、怒られる怒られるって言ってたのは誰の事?」



 (;'A`)「それは……その……あの人だよ……知ってるだろ?」



(゜-゜*)「知らないわよ。アナタの仕事関係の知人なんて」



 (;'A`)「……」



 (;'A`)「片原さん」



(^ω^ )「誰だよ」



(゜-゜*)「あ!もしかしてお中元にこの日本酒くれた人?」



 ('A`)「あ、うん。そう。ちなみに今飲んでる大吟醸も片原さんがくれた奴。

     地元が米どころなんだって」



(^ω^ )「いや誰だよ片原さん。日本酒ありがとうございました片原さん」



 (;'A`)「は?管理本部の片原さんだよ。知らんの?」



(^ω^ )「知らねぇよ。俺は自社の総務部でさえ担当の名前分かんない

      タイプの人間だからな」



 (;'A`)「まぁ、閻魔大王の部下なんだけど。怒ると恐いんだよ」



(^ω^ )「魔王が閻魔大王の部下に怒られるって、意味分かんねぇな」



 (;'A`)「インフラ担当の協力会社の人に怒られる感じだよ」



(^ω^ )「なに潜在バグずっと放置してんだよ!」



 (#'A`)「バグがそれを言ってんじゃねぇよ!」



 (;'A`)「あ~!どうしよ、転生者どっか行ったのこれで何回目だっけ?

      また再発防止策を提出しないといけないじゃん!」



(^ω^ )「チェックリストで良いでしょ」



 (;'A`)「んなもん10回目の時点で『次はチェックリストのチェックリスト

      でも作るおつもりですか?』って嫌味言われてもう使えねぇんだよ!」



(^ω^ )「よく10回も受け入れてくれたな片原さん。むしろ優しいまである」



 (;'A`)「くっそ……どうする?どうすれば怒られずにすむ?」

 

 

(^ω^ )「新卒1年生の悩みかな?」



 (;'A`)「だが、いやまて……もしかしたら今回は大丈夫かもしれんぞ!」



(^ω^ )「お?なんかいい案でもあった?」



 ('A`)「今は天界の都合で転生者をいつもより長く預かる必要があった。

     だから、転生者を逃したのは確かにこっちの自責かも知れないが、

     天界の責任も無きにしもあらず。この点を上手く突っついていけば、

     自責:他責=5:5までは持っていけるぞ」



(^ω^ )「さすが一国の主、責任逃れに関する頭の回転速度が速い」



 ('A`)「トドメにぎっくり腰だ。獄卒といえど、病人に強くは出れまい」



(^ω^ )「手段を選ばないファイトスタイルやん」



(゜-゜*)「ファイトできる身体じゃないけどね」





17 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/09/05(土) 21:00:00.00 ID:1399336




■ 魔王城─地下牢(バーボンハウス) ■



 ('A`)「よし。悩みも解決したところで……なんだったっけ?」



(^ω^ )「なんだったっけってなんだっけ?」



 ('A`)「殺すぞ」



(^ω^ )「頭鎌倉」



 ('A`)「……なんかさっきも同じやりとりしなかったっか?」



(゜-゜*)「してたわね。お酒の飲みすぎよ」



 ('A`)「しょうがないだろ。片原さんの日本酒旨いんだもん。

     お前も飲んだだろ?純米大吟醸」



(゜-゜*)「美味しかったけど、そんな頭フラフラになるまで飲まないわよ」



(^ω^ )「二人で一升瓶空けちまったましたね……あ、そうだ思い出した」



(^ω^ )「種族だよ種族。魔王の種族の話だ」



 ('A`)「あ~……なんでそんな事知りたいん?」



(^ω^ )「特に意味は無いけど」



 ('A`)「無いんかい」



(^ω^ )「酒の肴にする話なんてそんなもんだろ」



(^ω^ )「だってほら、奥さんはサキュバスで、側近さんは

      限りなく人間に近い形のゴーレムなんでしょ?」



(゜-゜*)「まぁそうね。娘も一応サキュバスよ」



(^ω^ )「……あ、そういや四天王は?姿形は全員人間だけど」



(゜-゜*)「川゜-゜)は魔女よ」



(^ω^ )「うん、分かるわ」



 ('A`)「从'-'从様はハーピィだぞ。覚えとけよ!」



(^ω^ )「くっそ分かる」



(゜-゜*)「ξ゜⊿゜)ξはエルフ」



(^ω^ )「ですわ弁ツッコミ縦ロールお嬢様エルフCEO大将軍か。

      地味なくせに属性盛りすぎだろ。エルフだけに。

      まぁでも分かる。エルフってお高くとまってる感じだよな」



 ('A`)「で、(,゜Д゜)がオーガだ」



(^ω^ )「あ~……筋肉隆々だしね。農業やってるけど、それもまたギャップ

      だよね。分かるわぁ~」



 ('A`)「うん」



(^ω^ )「……」



(^ω^;)「全部分かっちゃったよ!」



(゜-゜*)「よかったじゃない」



(^ω^;)「違ぇよ!こういうのって普通は誰か一人、『えっ?あの人って実は

      そうだったの?意外ね~』枠が存在するんだよ!」



 ('A`)「ンな枠は存在しねぇよ」



(^ω^;)「四天王が魔女・ハーピィ・エルフ・オーガって凡じゃん!

      没個性的な並びじゃん!

      焼き肉で言えばタンカルビハラミロースじゃん!」



(゜-゜*)「なんで焼き肉?」



 ('A`)「いいじゃねぇか、みんな好きじゃん。タンカルビハラミロース」



(^ω^;)「好きだけど!こういう並びの時はどこかでレバーとかホルモン

      が欲しいじゃん!?野菜でもいいし、ホタテとかでもいいけどさ!」



 ('A`)「でも、四天王も人の上に立つ以上、支持率ってのが必要なんだよ。

     あんまりクセが強いのは、そりゃ一部からはカルト的な人気を持つ

     かもしれないけど……全体的からみたら少数派になっちゃうよね。

     分かるか?焼き肉屋肉を食う場所なんだよ」



(^ω^;)「ぐッ……この魔王!正論で攻撃してくる厄介なタイプの術者だ!」



(゜-゜*)「ねぇ、アナタ達は今、四天王の話をしてるの?

      それとも焼き肉の話をしてるの?」



(^ω^;)「これ以上は、こっちの体力が持たない!

      これが最後の質問になる!」



 ('A`)「かかってこい!なんでも訊け!」



(゜-゜*)「ヒトの話を聞け。酔っ払い共」



(^ω^;)「魔王の……種族は?」



 ('A`)「……」



(^ω^;)「……」



(゜-゜*)「……」



 長い沈黙。部屋が妙な緊張感に包まれる。アルコールに溺れた瞳で互いを見つめる('A`)と(^ω^)。(゜-゜*)はこの空間に飽きたのでネイルなどを確認している。


 そしてついに、魔王の口がゆっくりと開く……!彼の正体という、さほど興味もない真実が、今明かされるッ!


 ('A`)「……魔人だ」



(^ω^ )「えッ……?」



 ('A`)「……魔人。魔力の強い……人間、的な……」



(^ω^ )「……」



 ('A`)「……」



(^ω^ )「……そんなの……」



 ('A`)「……?」



(^ω^ )「……ほぼ米じゃん……」




→つづく



 焼き肉には白飯!それは魔界でも変わらぬジャスティス!



 魔王の正体が分かったところで、この物語の深みは増さないぞ!



次回、(^ω^)「片原、襲来」


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