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第12話(^ω^)ダンシング・ディスカッシング

12 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/08/25(火) 21:00:00.00 ID:1399336



■ 魔王城─会議室 ■



(・∀・)「えー……それでは『魔王城レジャーランド開発企画会議』を始めたい

     と思います。司会進行はおなじみ側近が務めます」



(・∀・)「本日の会議の参加者は、まずは魔王様」



                              「うむ」('A`)



(・∀・)「つづいて四天王」



       「よろしくお願いします」川゜-゜)ξ゜⊿゜)ξ(,゜Д゜)从'-'从



(・∀・)「スーパー・エグゼクティブ・アドバイザー、のー姫様」



            「よろしゅ……よろしくお願いしますですわ」(゜A゜*)



(・∀・)「最後にオブザーバーの転生者」



(^ω^)「なんで?」



(・∀・)「なんでとは何でしょうか?」



(^ω^)「オレ、ナゼ、ココニイル?」



(・∀・)「それはですね……のー様からの進言がありまして」



(*゜A゜)「私達とは違った観点を持っている転生者の意見を参考にすることで、

     これまでにない新しい発想が生まれるかも知れません。

     私はそれに期待していますわ」



(・∀・)「ということです。納得して下さい。反論は認めません」



(^ω^)「あ、はい。思ったより真面目な理由だったのでそれでいいです」



(・∀・)「さて、今日の議題は新しく開発予定の家族向けレジャーランドの名前

     です。現状『魔王城ランド』という名称で開発が進んでいますが、い

     まいち名前にインパクトが無いので、もっと印象的でキャッチーな名

     前を決めたいと思います」



(^ω^)「そういうのってコピーライターとかの仕事じゃないの?知らんけど」



 ('A`)「そういうところに頼むと結構金が要るからな。アイツらも国の仕事

     だと結構ぼるし」


(*゜A゜)「参考までに概要を説明すると、『魔王城ランド(仮)』は、炎魔大将

     軍が経営する観光牧場『まかいの牧場』を中心に、遊園地、動物園、

     複合商業・アミューズメント施設を併設した巨大レジャーランド。

     先ほど側近が少し触れましたけど、テーマは『一日中家族で楽しめる

     レジャーランド』ですわ。ちなみに魔王城ホテル2号店も建設予定」



(・∀・)「ありがとうございます姫様。というわけで、早速案を集めます。

     忌憚のない意見をお願いします」





 ('A`)「はい」



(・∀・)「はい、魔王様早かった」



 ('A`)「『デビル・ファクトリー』」



(^ω^)「何を生産するつもりだよ」



 ('A`)「来場客の笑顔……かな」



(^ω^)「だったら名前の中には絶対に『デビル』を入れるな」





川゜-゜)「では、次は私が」



(・∀・)「はい、氷魔大将軍」



川゜-゜)「『百合の花園(ぱら*いそ)』」



(;^ω^)「男の客はどうなるんじゃい!?」



川゜-゜)「……?女性客以外は来なくてもよくないか?」



(;^ω^)「家族向けレジャー施設って言ってんだろ!!」



川゜-゜)「残念だな。オブザーバーやアドバイザーに決定権や拒否権はない」



(*゜A゜)「ヒョウさん、植物園は開発構想に含まれてませんわ。

     利用客の勘違いを招くような名前は避けたほうがよいかと」



川゜-゜)「承知しました。姫様の仰せのとおりに」



(;^ω^)「アドバイザーに拒否権は無いんじゃなかったのかよ!!」





ξ゜⊿゜)ξ「全く……うるさいですわね。これでは会議が進みませんわ」



(・∀・)「お、雷魔大将軍。なにやら意見がありそうですね」



ξ゜⊿゜)ξ「ふふっ。この開発には我が社も一枚噛んでおります故。

       (わたくし)、結構本気で考えてきましたの」



(,゜Д゜)「ほう。それは楽しみだ」



ξ゜⊿゜)ξ「『魔王城ユニバーサル・リゾート』……これで決まりですわ!」



(^ω^)「地味」



(*゜A゜)「地味」



 ('A`)「地味」



(・∀・)「はい。それでは次……ξ#゜⊿゜)ξ「ちょおっと待ちやがれですわ!」



ξ#゜⊿゜)ξ「地味ってなんですの!?」



(^ω^)「それ以上でもそれ以下でもないよ」



(*゜A゜)「ツッコミどころはないけど褒めるところもない」



 ('A`)「コメントが見つからない」



(・∀・)「ということです。納得して下さい。反論は認めません」



ξ#゜⊿゜)ξ「チクショウですわッ!」





(・∀・)「はい。それじゃあ、次の意見ありますか?」



(,゜Д゜)「いっそのこと『まかいの牧場 魔王城』でいいんじゃないか?

      一応、俺んところの牧場がメインなんだろ?」



 ('A`)「それじゃあなんか二番煎じ感があるだろ。名前だけでも別物アピール

     が必要なんだよ。外食チェーンとか、看板変えただけで同じ会社が経

     営している店とかよくあるだろ。もっと金儲けを考えろ」



(^ω^)「流石、魔王様はゲスい考えをお持ちで」



 ('A`)「もっと褒め称えろ」



(^ω^)「褒めてねぇよ」





从*'-'从「はい!はい!次私!」



(・∀・)「あ、はい。じゃあ風魔大将軍」



从*'-'从「『魔戒no理創Ⅹ(まかいのリゾート)』とかどう!?自信作!」



(^ω^)「韻波Ⅸ徒(インパクト)が強すぎるくせに読み方が凡ッ!」





(・∀・)「むぅ。なかなか決まりませんね……魔王様、他に案はありますか?」



 ('A`)「家族向けだったら、温かいイメージのある言葉を使った方がいいよな?

     『ハグ』って単語はどうだ?なんかハッピーな感じがしないか?」



(^ω^)「おっ。なんか親が子どもを抱っこしている情景が浮かぶな!」



ξ゜⊿゜)ξ「単語から決めていくのも良いかも知れませんわ!」



 ('A`)「だろう!?そんで、繰り返し言葉を使うと、人の脳ってのはよく記憶

     するらしいんだよ!」



川゜-゜)「なるほど」



(*゜A゜)「へぇ~そうなんや」



 ('A`)「だから、新しいレジャー施設の名前は……」



(^ω^)「……」



 ('A`)「『ハグハグリゾート』だ!」



(^ω^)「あ、すんませんNGです」



 ('A`)「なぜだ!?イメージに合ったキャッチーで温かい言葉!

     繰り返し言葉を使うことで利用客の記憶にも残りやすい!」



(^ω^)「ちょっとコンプライアンスに引っかかる恐れがあるので」



 ('A`;)「コ、コンプライアンスだって!?」



ξ;゜⊿゜)ξ「そ、それなら無理ね……」



川;゜-゜)「あぁ……コンプライアンス違反なら仕方ないな……」



(^ω^)「何故皆、そんなコンプライアンスに怯えているの?

     同人誌並の法律書しか持ってないくせに」



(・∀・)「コンプライアンスは近年のトレンドですからね。少しでもコンプライ

     アンスに違反するようなことがあれば、インターネットでバチボコに

     炎上するので、魔王様達も気を使っているんですよ」



(^ω^)「へぇ~魔王とかもそう言うの気にするんだ」



 ('A`;)「あぁ、画面の向こうに居るやつは殺せないからな……」



(^ω^)「遵守すべき倫理が狂っているのであれば、

     コンプライアンスとは誰が為に存在するのか。

     私は首を傾げた」





川゜-゜)「しかし、確かに『ハグハグリゾート』というのは、幼稚な感じを受け

     るな。メインターゲットは家族だが、恋人同士や老人など、幅広い

     年齢層に来てもらえるような名前が適切かもしれない」



(^ω^)「うむ(責任放棄)」



川゜-゜)「ここは少し大人向けに『Mystic Kingdom』とかどうだろうか?

     ……横文字など洒落っ気が過ぎるか?」



(^ω^)「う~ん……内角低めストライクぐらいか?」



川゜-゜)「お前は一体何を気にしているんだ?」



(^ω^)「著作権と訴訟だよ」



 ('A`)「気にすんな。ここは自由の国だ」



(^ω^)「自由すぎてむしろ野蛮だよ」



ξ゜⊿゜)ξ「はい!次、私の番!『ファンタジーランド』はどう!?」



(^ω^)「てめぇは黙ってろ」



ξ#゜⊿゜)ξ「ムキーッ!」



(,゜Д゜)「はい!じゃあ、『俺の城』!」



 ('A`)「俺の城だよ」



从'-'从「『YouAndM(e)(ゆうえんち)』!」



(^ω^)「アンタのそのセンスはツッコミ辛いんだよ」





(・∀・)「全く決まりませんね。姫様、どうしましょうか?」



(*゜A゜)「いえ。会議を見て心を決まりましたわ」



(・∀・)「おぉっ!何か良い案でも浮かびましたか!?」



(*゜A゜)「外注しましょう」





→つづく



妻にあんな宣言をしたのに、いきなり会議を一つ無駄にした('A`)!



役員クラスの給料を考えた場合、外注したほうがコストは安くなるのだ!



次回、(^ω^)「寝て起きると、寝る前よりも疲れている」


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