表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/58

番外編(^ω^)一通の手紙が届いたようです

1001 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/08/20(木) 21:00:00.00 ID:1399336



■ 魔王城─地下牢(バーボンハウス) ■



チリンチリン



(*゜A゜)「おーい。おっちゃん、おるかー?」



(^ω^)「目の前におるわ」



 彼女はそう言ってカウンターの背の高い椅子に座る。脚をばたつかせながら、彼女は目の前にいる(^ω^)を呼んだ。



(^ω^)「つか、ここに来るの、ξ゜⊿゜)ξに禁止されたんじゃなかった?」



(*゜A゜)「別にええやろ。ここウチの家やし」



(^ω^)「一応ここ地下牢なんですが。結構血なまぐさい部屋なんですが」



(*゜A゜)「言うて酒の匂いしかせんし、ここに人が住んでるの見たことないし。

     おっちゃん以外」



(^ω^)「……あのさ、最初に会った時から気になってたんだけど、

      なんで俺のこと『おっちゃん』って呼ぶの?」



(*゜A゜)「だってなんかおっさんっぽいし……え?じゃあ何才なん?」



(^ω^)「18、19くらいじゃない?知らんけど」



(*゜A゜)「うそッ?年齢に対して顔が老けすぎやろ」



(^ω^)「そうか?……まぁ色々やってきたからかな」



(*゜A゜)「なんや、転生してきた聞いたけど、あっちの世界でも何かやらかした

     んか?わいせつ物頒布等罪か?」



(^ω^)「そういう汚いこともやってたと思うけど、

      結構昔の話だし、最近は覚えも悪くてねぇ~」



(*゜A゜)「なんや、おっさんやないかい」



(^ω^)「それはそうと、何か用事があんじゃないの?」



(*゜A゜)「ん?……あぁ、忘れとった。ウチのポストにな、

     なんかおっちゃん宛の手紙が来とってん」



(^ω^)「俺宛ての手紙?俺この世界に知り合い殆ど居ないし、

      名前も教えてないんだけど?」



(*゜A゜)「んまぁ、そうなんやけど。おかあもおとうも知らんゆうし、

     なにしろ手紙の宛におっちゃんの顔が書かれとったからな」



(^ω^)「俺の顔?」



 そう言って彼はのーから手紙を受け取る。確かに彼女の言う通り、封筒には彼の顔が印字されている。宛先住所が明記されている訳ではないが、顔の横に「魔王城」と書かれていたので、郵便配達員がここまで運んでくれたのだろう。



 (^ω^)はそっと封筒を開けて、便箋に目を通す。すると、彼は頬を赤くして、くすぐったそうに鼻を鳴らした。

 


(^ω^)「はぇ~……こんな異世界まではるばる送ってくれる人が居るんだ。

      ありがたい話ですわ」



(*゜A゜)「知っとる人か?」



(^ω^)「いや、俺は顔も知らんけど」



(*゜A゜)「なんやそれ。じゃあ、なんで送り主はおっちゃんの事知っとんねん」



(^ω^)「昔は、俺も有名人だったからな。顔は広いんだよ」



(*゜A゜)「顔がデカイの間違いやなしに?……で、それはどういう手紙なんや?」



(*;゜A゜)「ま、まさか異世界までファンレター送ってくる熱狂的なファンなんて

      言うんやないやろうな!?おっちゃんにそんな人おるんかッ!?

      嘘だと言ってくれやッ!」



(^ω^)「んな人達が未だに居たら、俺はこんなところにいないって」



(*゜A゜)「……たしかにな。熱狂的なファンだったら、牢屋に自分の推しが幽閉さ

     れてるなんて知ったら、牢屋ごと力ずくでぶっ壊して推しを連れ戻すに

     決まっとるもんな」



(^ω^)「そんな狂信者がこの世に居てたまるか」



(*゜A゜)「ウチのおとう」



(^ω^)「あらまぁ。残念なお父さんをお持ちで」



(*゜A゜)「あれでもウチらの前ではしっかりしとるんやで?」



<チリンチリン



 その時であった。地下牢の扉が開いて、鈴の音と共に魔王がズカズカと入ってきた。彼は(*゜A゜)のーを見つけると、彼女に走り寄った。



               「あ、のー!こんなところに居たのか!」('A`;)



(*゜A゜)「あ……お父様。どうしてこちらに?」



('A`;)「何言っているんだ。もう夕ご飯の時間だぞ!

    これからは毎日一緒に食べるって決めたじゃないか!」



(*;゜A゜)「そ、そうでしたかしら?」



(^ω^)「まぁまぁ、のーちゃんは手紙を届けてくれただけだお。

      気にすんなって」



(#'A`)「……あ?テメェ、変態の分際で気安く娘の名前を呼んでんじゃねぇよ」



(^ω^;)「……え?」



(#'A`)「お前、俺の娘に指一本でも触れてみやがれ、"消す"からな。

    殺すじゃねぇぞ。"消す"だ。存在を消滅させてやるからな」



(^ω^;)「ちょっと!ちょっと待って!なんでそんな敵意に満ち満ちてるの?」



(#'A`)「はぁ?お前、出会った時、開口一番俺になんて言ったか忘れたのか?」



(^ω^;)「か、開口一番って……」



(^ω^;)「……あ……」



ホワンホワンホワンホワワワァ~~~~ン



■ (回想)第1話冒頭部より ■



(^ω^)「異世界から転生して来ましたァッ!


      僕にロリサキュバスの眷属をください!」



  ('A`)「だめです」



■ (回想終わり) ■



(^ω^;)(……異世界来たばっかで完全に調子乗ってましたねコレは……)



(*;゜A゜)(おっちゃん……やっぱりおっちゃんは地下牢にいるべき人なんやね)



(#'A`)「たしかに、俺が妻とよりを戻せたのは、ここにお前がバーボンハウスを

    作ったおかげだ。それには感謝してるし、この店を潰すつもりはない。

    妻は気に入ったようだしな」



(#'A`)「だが、それとこれとは話が別だ。くれぐれも行動には気をつけるんだな」



(*;゜A゜)「ま、まぁまぁ、お父様、私は別に何もされてなどいませんわ。

     その辺りにしておいてあげたらいかがかしら?」



('A`*)「おぉ!のー!なんて優しい子なんだ!こんなわいせつ物みたいな顔の

    男にも慈悲を見せるなんて!やっぱり妻に似たのかな?」



(^ω^;)(『それはない』……って言いてぇけど、絶対消される奴だわ)



(*;゜A゜)「それに、お父様のお顔を見たら、私もお腹が空いてきましたわ。

      さぁ、行きましょ?」



('A`*)「ははは!こらこら、晩餐は逃げないぞぉ!



 魔王親子は地下牢を後にする。去り際に魔王が再び般若のような顔で睨みつけてきたが、(^ω^)は目を逸らしつつグラスを拭き続けた。姫関連では絶対に魔王に逆らわないようにしよう、そう心に誓った彼だった。



(^ω^;)「やっちまったなぁ。あんな親バカだとは思わなかったわ……」



(^ω^)「それにしても……」



 (^ω^)は手にした手紙をもう一度丁寧に読み返すと、バーカウンターの引き出しの中にしまう。異世界に来て、はや数週間。これまでで一番、満ち足りた顔をしていた。



(^ω^)「……まだまだ、捨てたもんじゃないってことかな?この顔も」



→本編に戻る



 なんか少しいい話風に終わってみたけど、(^ω^)がただの変態だということを忘れてはならない。



 次回は本編に戻ります。


初めてのレビューを頂きましたが、レビューには返信機能が無いので、誠に勝手ながら一編書かせて頂きました。番外編ということにしておいてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ