38 王太子04
38 王太子04
以前に話したと思うけど、生物学だか解剖学だかで『おっぱい』は性器じゃない、と言うことになっている。
その伝で行けば、手脚やお尻、太股とか脇の下も性器ではない。
当然、口や指先は性器ではない。
問題となるのはそこである。
あそこではなく、そこである。
紋章とは昔の貞操帯みたいなものであり、着けている者は他の男によって妊娠したりしない。
貞操は守られていると考えていいのだろう。
だが、貞操帯を着けている女の子と楽しめないかというと、これは間違いであり、間違いを起こすほど色々と楽しめるはずだ。
そうなると、おっぱいは性器であり、女の子の身体はどこでもすべて性器であるとした俺の考えの方が現実的であるような気がする。
女の子は、お砂糖と旨味調味料でできているのだ。
もっとも、紋章の考案者は処女を守る気などさらさらなく、経験もなかったから、他の男から守るで十分条件だったのだろう。
処女には紋章がなく、貞操を守れないのが、その証拠である。
それで、まあ、実際に十分のような気がしていた時期も、俺にはありました。
だけど、貞操帯を着けた女の子と夜を何度も過ごして、貞操が守られているなどと誰が信じられるだろうか?
例えば、恋人に貞操帯を装着させて、他の男とホテルなどに送り出せるだろうか?
送り出せる人は、最初から貞操帯など装着させないような気がする。
いや、そうではなく、貞操帯などたいした効果はないのではないだろうか?
妊娠とか処女を守るものでも、貞操は守れないのだと思う。
女の子の身体がすべて性器なら、すべてを守るために貞操帯は全身を覆うモビルスーツにすべきなのだ。
家に閉じ込めるとかの方が早いような気がするけどね。
つまり、紋章を着けていても、その気になればかなりのことが可能なのではないだろうか?
人妻相手に、それは拙いじゃないか?
奴隷紋の女の子は、矛盾するようだけど誰のものでもない。
元々、誰かの奴隷だった者たちや、人種差別によって人権を剥奪された者たちだったが、越では解放されて領民として自立して生きているから、所有者はいないのだ。
人妻らしき立場でも同じである。
人妻も誰のものでもない。
それで、グループ婚になっている、
外国人から見れば、領民も国土と同じで、全部『伯爵の所有物』になるから、伯爵が国土内で自由に生きろと命令すれば、所有者はいないも同然である。
男も女も自由に付き合い、生活し、所有者などなく、結婚や貞操の概念もない。
しかし、正式な紋章を持つ妻たちは、夫のものである。
ちょっぴり惜しい気はするけど、人妻によるご奉仕は、やっぱり拙いような気がする。
特に人前でなんて絶対に拙いのだ。
癖になったらどうすんだ!
そっちかい?
まあ、王太子が言い出すまで、俺も王太子の妻たちも、こんな事態を考えたことはなかったと思う。
しかし、人妻のご奉仕をご褒美などと平気で言い出す王太子は変だろう。
やっぱり、何なんだ、あの人?
あー、でも、さっきお風呂で念入りに洗っといて良かったよ。
世の中には、万一の事態というのも存在するからである。
勿論、想定外だったよ?
しかし、ご奉仕してもらうなら、高貴なタミがいいかな?
屈辱的な顔をするだろうスミかな?
真っ赤になりながらも、することはするユミかな?
じゅるり。
考えただけでも出そうだ。
いや、そうじゃないぞ!
考えるな、クズ頭!
妄想するな!
喜ぶな!
しかし、王太子の妻はよく考えられたデッキのように、最強の四天王のカードに、取っつきやすいチュリさんのカードがついている。
食いついたら、破滅なのだ。
見比べるとコンボの効果が遺憾なく発揮されていて、男ならひとつだけは選べないように工夫されている。
いや、ひとつを味わったら、次を想像してしまうだろう。
そう言った意味で、チュリさんも非常にやばいのだと思う。
ワナだ。
ワナだな。
ワナワナしちゃうな。
ワナなら回避しなくてはならない。
しかし、どうすれば良いのだろうか?
王太子はチェックメイトをかけたプレーヤーみたいに余裕ぶっこいて、ゆったりと酒を飲んでいて、王太子の妻たちは赤い顔して俺と目を合わさないようにしている。
抗議する様子は見えない。
俺に助けは来ないのだ。
チュリさんがいち早く逃走したのは、そういう意味でもあるのだろう。
単純に嫌がっているだけかもしれないけれど。
俺は変な汗を流しながら、打開策はないかと部屋を見回した。
敵側は、4人の美女の他は、お子様二人である。
ウノ姫とサララ姫は、まだ子供だから美味しい食事をみんなで食べるのは楽しいらしい。
脚を広げてはしゃぐのはやめて欲しいけれど。
味方側は、囲炉裏で料理の仕上げを行うキリとススキである。
ハギとボタンは、基本的には土間で料理しており、できあがりを下働きが次の間まで運んでくる。
モモとウメは隅っこで大人しくしている。
全裸だから、見られたくなさそうにしていた。
それ、意味わかんないからな。
あと、酒飲んで大丈夫なの?
飲んだことないよね?
下働きは仕事がない限り、次の間までしか入ってこないようだ。
基本的には向こうの侍女も同じらしく、次の間では侍女と下働きの双方が仲良く談笑し、酒と料理を楽しんでいる。
空気が奥の間とは別世界のようだ。
フィティも次の間で談笑していた。
隣はシアだろうか? 東坡肉をつまみにして酒をあおっている。
こうしてみると、二人とも以前から全裸だったような気がする。
一緒に談笑する侍女たちも全裸である。
やはり、風呂上がりは全裸なのだろう。
何故なんだろう?
それとも、俺は追い詰められて頭が少し変になっているのだろうか。
いや、前から変だったな。
フィティが侍女たちに何かを見せている。
カチカチと鳴るカスタネットのような楽器だった。
四角くて変な形をしている。
丸くていい形をしているのはおっぱいである。
見せているんじゃなくて、俺が勝手に見ているのだが。
しかし、この世界はチラリズムが少なすぎるのではないだろうか?
全部見えるのは何というのだろうか?
マルリズムとか?
ゼンラリズムか?
スッポンイズムとかは?
意味わからないな。
ピッコーン! 閃いた!
何かの漫画がオリジナルだった?
なんだっけ?
俺は『ちょっと失礼』と王太子に告げて抜け出した。
王太子は余裕で酒を飲み続けている。
『もっと良いご褒美があるだろう?』
などと、言っているような気がする。
多分、金貨だ。
王太子の最終目的がそれなのだ。
別に法外な金額じゃなければ援助する気ではいるのだけれど、金貨は高価だから切り出しづらいんだろうな。
でも、どうせ出すなら、気持ちよく出したいではないか。
あれ? 金貨を出すのは、出すためだっけ?
うーん、少し混乱している。
次の間でシアとフィティを引っ張って廊下の端に連れて行く。
「ここじゃあ、人目につきすぎますよ?」
「もう、我慢できなくなったの?」
「いや、そう言うことじゃないんだ」
「しかも、また二人だなんて!」
「昼間の続きなの?」
「だからつがうんだ、いや、違うんだよ」
俺も少し酔っていた。
拙いぞ、時間が足りなくなる。
「フィティは踊れるよな。シアはどうなんだ?」
「私たちのは姫様方の上品なのとは違うよー」
「それで、踊れるのか?」
「まあ、フィティについて行けるぐらいかな」
「よし、二人に踊ってもらおう。衣裳合わせをするから、そっちの空き部屋で待っていてくれ」
「いいけど、高くつくわよ」
「貸しなんだからね」
「わかった、わかった、全部終わったら清算するからさあ」
「なら、いいわ」
「仕方がないわね」
踊り手の都合がついたので、俺は急いで部屋に戻ると、モモとウメを強引に連れ出した。
急に動いたせいで、ちょっと酔いが回ってきた。
飲み過ぎたか?
「お戯れは嫌で、ご、ざますぅ……」
「あたしは、酔った勢いでも……」
飲み過ぎているのは、モモとウメだった。
だから、つがうんじゃなくて、違うんだ!
何故、全裸のまま宴会に参加して酒まで飲んでいるんだよ!
可愛いじゃねえか!
それに全裸なのに、いつものように恥ずかしがらない。
酒のせいだろうか?
それとも、環境?
今は、それどころじゃないんだった。
「伯爵様?」
「伯爵様?」
「ああ、何だっけ? もませて?」
「クズ!」
「クズです!」
そう言えば、二人の腕を掴んだままだった。
「……」
「あの、おっぱいは自信がありません」
恥ずかしそうに俯く二人のハーモニクスが崩れた。
モモはおっぱいに自信があるのかもしれない。
二人とも片腕で隠しているけど、赤くなって可愛かった。
「も、もう、仕方がないですね!」
「あ、あたし、一応は覚悟をしてきました」
「きき、今日だけ、と、特別、ですから……」
「あたしも、特別の、日に、したいです……」
ううっ、可愛い! 本当に可愛い!
少女とは、かくあるべきだ。
今が非常事態でなければいいのに。
何故か二人に空き部屋に連れて行かれた。
だが、そこにはフィティとシアが待っていたのだった。
「あれ、二人追加なの?」
「私たちだけじゃ、満足しないの?」
「でへへへへ」
たった数分で、浮き世のことは、殆どどうでもよくなっていた。
愛し合おうと待っていた色っぽい美女二人と、これから愛し合いたいと思う美少女二人がここに集結しているのだ。
未来のことなど、普通はどうでもいいだろう?
「もう! 伯爵様?」
俺はモモにつねられたが、天国にいたため、ちっとも痛くなかった。
「でへへへへ」
酒と美女は男を狂わせるものだ。
どうやら、俺は酔うと重要なことが吹っ飛んでいき、美女のおっぱいと下半身にしか興味がなくなるようだった。
しらふの時も同じような価値観なので、気づくのが遅れたのかもしれない。
もっとも、この部屋にしらふの者はいなかった。
全員が程度の差はあれ、酔っ払いだった。
アルコールはポピュラーな媚薬でもある。
自白剤かな? 心のブレーキが効かなくなることが多い。
気が大きくなって、普段は抑えている不平不満などが止められなくなったりもする。
それは男だけの特権ではないようだ。
特に、二人きりで酒を飲むと、好感度が高ければできる可能性があると言う。
みんな、是非、人妻を誘ってお酒を飲みにいこう。
そもそも、二人で飲みに行けた段階で、好感度は悪くないはずだ。
へたれだと思われてなければだが。
「お二人は。お手伝いで来られたんですよね」
モモがちょっと喧嘩腰で二人に絡んだ。
ウメが肯いている。
喧嘩腰というのは、美しいお尻も含まれる。
喧嘩腰には、ちょっと大きめのお尻も含まれる。
「最初はそうだったわね」
「うん、最初はね」
フィティとシアが何かに気づいたのか、面白そうにというか、不敵な顔で受けてたった。
普段なら、俺はこの不穏な空気だけで逃げ出しているはずだが、酔いが急速に回っていて、4人の下半身がグルグルと回り続けるだけだった。
褐色の大人お尻、色白の大人お尻、純白の少女美尻に純白の少女巨尻である。
ちなみに、尻は音読みで『ケツ』と発音した方が読みやすいだろう。
ビシリとかキョシリの方が好みの方は、それでもいい。
重箱読みって言うのだっけ?
「最初は、とは、どういう意味ですか?」
「実は、伯爵様の女にされたの」
「私は、2回も女にされちゃった」
「ああ、私は3回だったわ」
二人とも、ちょっと語弊がある言い方ですよ。
でぇも、この大人お尻は俺のものなのだ。
ぐへへ、俺のものってのも語弊があるかな。
あるかなだから、意味はファミリア的なものだ。
きっと。
「伯爵様!」
「本当なのですか!」
モモとウメが、恐ろしい顔で質問だか確認だかをしてくるが、いつもと違って全身が丸出しなので怖くなかった。
しかし、どうお答えしたら正解なのだろう?
①ノ。
②スイ。
③口笛を吹きながらトイレに行く。
④シアのおっぱいに吸い付く。
⑤モモの股間を凝視して蹴られる。
ちなみに⑤は、廊下で既にしでかしていた。
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるから」
「伯爵様ったら」
「仕方がないです」
そう言い出すと、自然と身体がブルリと震えて、モモもウメも涙目で許してくれた。
意識下に恐怖心はあったのだった。
廊下をふらふらしながらトイレにたどり着くと、膀胱が破裂するほど溜まっていたみたいで、暫く止まらなかった。
ふえー、ブルブル。
酔っ払いのおっさんみたいな仕草が自然と出てしまった。
しかし、若い身体のせいか丸出しのせいか、一日中立ちっぱなしの世界に慣れてきていて、半立ちで用足しができるようになっていた。
女の子を見飽きることはなかったからだ。
ちなみにトイレは和式である。
これの難しさやもどかしさは、男の子ならわかってもらえると思う。
王太子はしびんでも使っているのだろうか?
「これはこれで、進歩だな」
「はい、○んぽです」
「ええっ? 今、何て?」
「そ、それより、終わりました?」
「えええっ!」
「では、後はこの奴隷がきれいにします」
「えええっ!」
いつから見ていたのか、いつからここにいたのか、チュリさんはキュッと掴むと、あーんとお口を開けた。
いっぺんに酔いが吹っ飛んだ。
「ちょ、チュリさん! だだだ、駄目です」
「どうして? 奴隷はこれくらい普通でしょう?」
「いや、普通じゃないです」
「そうかしら? でも、一度してみたかったの」
何という笑顔で、何と言うことを言うんだ!
しかも、何と言うことをしようとするんだ。
でも、握られるだけでも充分、気持ちいい。
ちょっと、キュンとしてしまった。
流石はクズである。
女なしでは生きられない身体にされてしまいそうだった。
前からかな?
「しし、しかし、あなたは俺の奴隷じゃありませんよ。いや、俺の奴隷ならしてもいいという意味じゃありませんが…… ていうか、奴隷制度は廃止です!」
「して欲しくないのですか?」
「どちらかと言えば…… ノーコメントでお願いします」
「ハッキリしない人は嫌いです!」
「しかし、チュリさんは俺の……」
俺は混乱していた。
チュリさんはしゃがんで根元を掴んだまま上目遣いで不思議そうな顔をする。
「では、私はあなたの何なんでしょう?」
よく見たら、こちらの方も、酔っ払っていらっしゃるようだ。
笑顔だが目の焦点が怪しいし、妖しい感じだった。
不本意な答えだったらパクッといきますよ、という雰囲気が漂っていて、俺は更にパニクってしまう。
何で、こんなことになっているのでしょうか?
この世界は、俺の方が攻略対象なのだろうか?
好感度が高い弊害というのもあるのだった。
もう、全部俺のものでいいんじゃないか?
それとも全部相手のものかな?
刺されて死ぬ覚悟があればだが。
チュリさんが俺にとって何なのかと言う質問は、伯爵とか奴隷とかの身分的なものではなく、多分だが、友人とかの関係性を指しているのだろう。
だが、関係性の方が答えは難しい。
身分的なものの方が、社会的にも客観的にも定義しやすいのだ。
妻は身分だが、恋人は関係なのだろう。
チュリさんは焦れてきて、前後に動かし始めた。
「しし、親戚でしょうか?」
やっと出した答えはそれだった。
いや、まだ出していないよ?
答えだよ?
まあ、王太子と俺は親族であるわけだから、奴隷とは言え王太子の妻ポジションのチュリさんは親戚でもおかしくない。
チュリさんはニコリと微笑むと、小さめのお口を、あーんと大きめに開けた。
答えが、気に入らなかったようだ。
どん!
ぎりぎりのところで、チュリさんは肩のところを押されてよろけた。
俺は根元から捩られて、先端から飛沫のようなものが一滴飛んでいき、チュリさんの頬に命中した、かのように見えた。
きっと、錯覚だろう。
だが、それを確認している暇はなかった。
チュリさんの肩をどやしつけたのは、モモちゃんだったからだ。
「伯爵様がお戯れできる奴隷は私だけです。他人様は引っ込んでいてください!」
モモは恐ろしい顔をしてそう言うと、俺の前にしゃがんで先っぽを掴んでチュリさんから奪い返した。
奪い返すはおかしいか? 奪い取る?
しかし、明らかに酔っ払っている。
俺を握っているのだ!
「も、も、モモもスモモも奴隷じゃないよね」
「いいえ、私だってちゃんと奴隷です」
モモが言ってることは少しおかしかった。
やっていることはかなりおかしかった。
俺の言動もおかしかった。
「モモ、正気に戻って!」
「モモは伯爵様の奴隷であることを、こ、これから、しょ、証明します!」
モモちゃんは泥酔していても、抵抗感はあるようだった。
「で、これをどうすれば良いのでしょうか?」
「へっ?」
「だから、こうしてからどうするのですか?」
モモは前後ではなく、左右に振った。
よかったけど、よかった。
穢れなきモモちゃんは知らないのだ。
いつも顔を背けて耳をふさいで、見てないからな。
助かったよ。
「それを、お口に全部入れちゃうのよ」
裏切り者がいて、駄目だった。
「これを全部? 全部はとても無理です!」
ああ、チュリさんが更に興味深そうだ。
と言うか、変なこと教えないで!
「じゃあ、私が先に試していい?」
「い、嫌です!」
それでも、モモちゃんは握り直し、俺を美しいお口の前に持っていった。
あのモモちゃんが、あーんをする!
「半分くらいなら……」
「モモ! 駄目だよ、だめ!」
「モモだって、やればできる子です!」
「やったら駄目な子なんだよ! ああ、だめ! いやー! モモちゃん、お願い!」
「うっ!」
モモは突然、顔をしかめると、俺から手を放し、トイレに向かって吐き始めた。
きっと飲み過ぎだったのだろうが、ただ臭かっただけかもしれない。
そう思うと、何だか悲しくて死にたくなった。
だが、チュリさんがつられて吐き、遅れて来たウメも吐き、俺は3人を介抱することになり、ダウナーになっている場合ではなかった。
ダウナーの反対語は何だろう?
ハイヤーかな?
とても高そうだな。
高いからハイヤーって言うのかな?
一方で助かったと思うのだが、心が重たかった。
泣いちゃってもいいですか?
その後は、モモとウメに加えてチュリさんまで空き部屋に寝かせて介抱した。
フィティとシアは、既にだらしなくお尻を掻いたり、股を広げたりして寝ていたので、やはり布団に寝かせて、俺の計画は流れてしまった。
何する計画だったっけ?
取りあえず、脚は閉じてまわった。
宴会場に戻ると、王太子も酔い潰れていたので、結果的には助かった。
世話ばかりしていた女中頭のキリたち4人と、下働きと、侍女の強者たちが宴会を続行し、エッチな話で盛り上がっていたので、俺は逃れるようにして宴会場を後にし、空き部屋に戻った。
「モモは攻略されてます……」
「ウメも攻略されたいです……」
モモとウメが寝言で変なことを言っていた。
攻略なんて話をしただろうか?
モモとウメは寝苦しそうで、布団をはぎ取っていた。
モモの身体は均整が取れていて素晴らしく、おっぱいは大きくなく小さくなく、美しかった。
女の子の部分も、これぞ女の子という感じでドキドキする。
薄らと全身が薄桃色に染まっているのが、モモらしく、とても魅力的である。
本当に男友達に見せびらかしたいレベルである。
一緒に腕を組んで渋谷辺りを歩いたら、人生の勝利者であることを実感できるかもしれない。
殺されるかな?
一方で、ウメの身体は比べてみるとお尻が少し大きいが、ウエストが締まって見える。
おっぱいは小さめだけど、可愛らしい。
女の子の部分はモモよりも盛り上がっていて、太股の盛り上がりよりも目立っている感じだった。
きっと、凄く気持ちいいのだろうな。
男友達に、見せ、いや、見せたりしないぞ!
でも、渋谷辺りを歩く時は、太股の付け根まで見えるふわふわのミニスカートを穿かせてみたい。
男どもの視線を独り占めだね。
おっぱいを、ちょっとだけもんでしまった。
モモのおっぱいは弾力があり、抵抗があり、それでも柔らかかった。
勿論、ウメの小さいおっぱいも柔らかかった。
「モモ、ウメ、助けに来てくれてありがとう」
二人は、少し安らかな顔になったような気がした。
チュリさんのおっぱいも、目の前に晒されていた。
女らしくて大きかった。
もの凄く柔らかいものをそれぞれの片手で掴んで、それぞれを強く吸うと乳首が大きくなり始め、身体が仰け反っていく。
更に強く揉んで強く吸うと、寝ているはずなのに嬌声があがり、見事な腰が動き始める。
奴隷紋が燃え上がるように息づいて、水が出始めると、肌全体が燃えるように熱くなり、俺は我慢できなくなっていった。
途中からは俺の妄想であり、夢になっていた。
何処まで現実だったのか、よくわからない。
モモの手のひらに握られる感覚は、夢のように素晴らしかったが、悪夢でもあった。
俺は夢の中で、『夢の中で出したりしませんように』と強く願っていた。
翌朝、俺より早起きだったのは、酒を飲まなかったウノ姫とサララ姫だけで、他の連中は殆ど昼頃まで寝ていて、起きても二日酔いで使い物にはならなかった。
俺は朝から全裸で騒ぐ姫たち二人に顔を洗わせ、髪を梳いてから結ってやり、着付けまでしてから、土間のテーブルで朝食を食べさせた。
イギリスパン風のトーストに橙のマーマレードを塗ってやり、スクランブルエッグとザラメ入り紅茶を出した。
「伯爵は伯爵のくせに、何でもできるのじゃな」
「す、凄いですぅ」
「これからの王族は、自分で何でもできないと困りますよ」
「ふむ、越のように発展するには、王族がまずは手本を見せると言うことじゃな」
「す、凄いですぅ」
「まあ、領民がやる気を出してくれるなら、こっちも頑張らなければならないでしょう」
ウノ姫もサララ姫も、パリッとトーストを囓ってから紅茶を飲んだ。
「妾たちの股間を散々凝視した後でなければ、もう少し説得力がある発言になったのじゃがのう」
「す、凄くエッチですぅ」
気づいていたのね!
それで、大人しかったのね。
凝視じゃないから、チラ見だから。
どうしても、目がいっちゃうんだってば!
女の子は幼くても神のようなラインは持っているのだった。
別に、ロリコンじゃないよ!
脊髄反射みたいなものである。
どうして男は、あの絶妙な曲線が見たいのだろう?
パンツで隠されていても、そのパンツを見たくなるし、スカートで隠されていても、そのスカートをめくりたくなる。
子宮回帰などという説を唱える学者がいたような気がするけど、母親のスカートの中なんて見たくないから、間違いだと思いたい。
「しかし、興味を持たれないのも女としては複雑じゃろうな」
「いぇ、恥ずかしいから、遠慮して欲しいですぅ」
信じられないだろうけど、遠慮してたからね。
子供相手だし。
「ところで、伯爵?」
「はい、姫様」
「妾とサララと、どちらを抱きたくなった?」
「ひぃぇ!」
サララ姫が悲鳴らしきものをあげて、椅子を引いた。
真っ赤に頬を染めて、涙目である。
ウノ姫よりも、ちょっぴり大人で、現実を想像できるのだろう。
「そんなの、サララに決まってるもん!」
「そんなことはなかろう。妾だって充分に魅力的じゃからの」
「そんなことないよ! ウノちゃんは小さいしペッタンコだし……」
「失礼な。サララも、そうは変わらんぞ」
「サララのが2センチ高いし、幼児体型じゃないよ?」
「だから、そんなに変わらん! サララもペッタンコではないか!」
「違うもん! サララはお尻はふっくらとしてきたし、おっぱいだって、ちょっびっとだけツンとしているもん!」
サララ姫は立ち上がり、長衣越しに自分のお尻のラインを確認していた。
俺には違いはわからなかった。
しかし、ウエストが1センチ変わっただけで、太って恥ずかしいだの痩せて嬉しいだのと言う女の子の拘りがあるのだと思う。
例え幼いからと言って、女の子の意識までは俺にはわからないのである。
「そんなの、ちょっとおデブなだけじゃ。すぐに追い抜いてみせるわ」
「サララ、おデブじゃないもん! ないよね、伯爵?」
「おデブじゃな、伯爵?」
どちらかと言えば、二人とも痩せている。
もうちょっとポッチャリしている方が子供らしいと思う。
「いいから、しっかりと朝飯を食べてね。おっぱい大きくならないよ」
俺は2枚目のトーストに山葡萄ジャムを塗って出した。
「ふん!」
「もー!」
それでも、二人はきちんと朝食に専念した。
最初に眠ったシアとフィティが起きてくると、同じメニューの朝食を出した。
驚いたことに、ウノ姫とサララ姫が朝食作りを手伝ってくれた。
腕と口は悪いが、心根はいい奴らだった。
王族3人で作った朝食を、シアとフィティは平然と平らげていた。
その後、だるそうに侍女や下働きが起きてきたので、同じように朝食を作って出してやると、どうやら感激しているようだった。
姫たちのは、トーストが焼きすぎだったり、スクランブルエッグが焦げてたり、半生だったりしたが、みんな感激し、感謝し、感動して食べていて、徐々に姫様たちの腕も上がっていった。
褒められると伸びる子のようだった。
「きゃー、姫様方に作っていただけるなんて!」
侍女ばかりではなく、何故かこっちの下働きたちも感激していた。
王室の姫というのは、何処でも憧れの存在なのかもしれない。
俺が朝食を作っても喜ばなくなってきたので、後片付けと皿洗い専門になっていった。
「これで、朝食は会得したのじゃ」
「いや、トーストとスクランブルエッグしか作ってないからね」
「朝ご飯だから、これだけできれば充分ですぅ」
「毎日こればかりじゃ、すぐに飽きるからね」
「いいや、妾は毎日トーストでよい。ジャムとマーマレードを使いたい放題なのじゃぞ」
「バターでも美味しいよ?」
「サララ、バターなんぞ邪道じゃ」
「ウノちゃん、お子様っぽいよ」
「誰がお子様じゃ! スクランブルエッグにバター味がついとるのに、更にトーストまでバター味なのは、味のわからぬお子様のやることじゃ。別の味付けの方がよい」
「ウノちゃんは甘いのが好きなだけでしょ!」
「違うぞ、妾は味の組み立ての話をしておる!」
「ウノちゃん、お子様ー」
「サララがお子様じゃ!」
「こらこら、レベルの低い争いをするな」
とても、国家の命運を左右する姫様とは思えない。
やはり、鸕野讚良姫とは別物なのだろう。
越国の話じゃないから、どうでもいいのだけれど。
美形なのは認めるよ。
天下一の美女の孫だしなあ。
「レベルとは何じゃ?」
「まあ、お子様ということかな?」
「何じゃと!」
「サララに興味があるくせに!」
「まあ、おっぱいが大きくなってからが大人だからな」
「うぬぬ、生意気な。すぐに大きくなるわ」
「私だって負けないから」
「まあまあ、後でパンケーキを作ってやるから」
「それは何じゃ?」
「聞いたことなぁい」
「簡単に言うなら、バターもジャムも両方塗って食べられる朝食だよ。蜂蜜でも美味いんだ」
「何と!」
「へえぇ!」
まあ、簡単に誘導されてしまうところはお子様の証拠だった。
とは言え、長く我慢ができないのもお子様なので、せがまれ続け、お昼近くにはちゃんとお手伝いできたご褒美に、パンケーキとミルクセーキを作ってあげることになり、二人とも大喜びした。
しかし、これが思わぬ効果を引き起こすことになった。
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