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21 全裸系露天風呂

 21 全裸系露天風呂




 砂金山の麓の付近(とは言っても山中だが)、南向きの絶好の場所に畑が見つかった。

 川の上流付近ではあるが、そこには支流が流れている。

 その支流は小川というか清流であり、畑の近傍を流れていて、農地の用水にも生活用水にも使える。

 そして、そこにあった畑は20m×50mの越区画の1反(10アール)に整地されていて、それが10反(1町)用意されていた。

 俺たちには、殆ど手を加える必要がなかった。


 山と支流で区切られ、密林とまではいかないが樹林帯の中にあり、知らない人が不用意に近づくこともなさそうだ。

 更に山側には温泉が湧き出ていて、人が住むには贅沢とも言える立地が用意されていたと言える。


 至れり尽くせりと言って良いだろう。


 ああ、神様ありがとう。

 あなたを誤解しておりました。


(殊勝でよろしい)


 別にナフタの手柄じゃないよね。


(設定変更は、私も手伝いましたが)


 変更以前はどんなだったの?


洞窟内(あなのなか)にドロリと出すような)


 つまらないから、別にいいや。


(ふんだ、クズ!)


 その洞窟は、天然温泉の源泉になっていて、今は女たちが夢中になって露天風呂を建設中である。

 自然石を積み重ねて湯船を造っているのだ。


 残りの者たちは再び木樵と丸太小屋造りに取り組んでいる。

 その半数近くが船大工だった。


 ぼやいてはいたが、野宿するのはいやだろうし、移民団と一緒に暮らすことも嫌がってはいないようだ。

 ここで、漁船作りを始めたい連中までいる。

 いい判断である。


 彼等はマハとビクの弟子の一部であったが、佐渡は気に入ったようだった。


 シャガとイチハツは、俺の指示を持って、小木村にアヤメを呼びに行った。

 道路整備も、こちらまで延長してもらう。

 第2次移民団が来たら、全員がこちらに来てもらうことになるだろう。

 その後は新人たちを沢山回してもらうことになるだろう。

 佐渡の中央部は平野で、川もあるから、米作りに適していそうだからだ。


 それから砂金麦と砂金山温泉の管理もしてもらわなくてはならない。

 勿論、防衛もである。


 小木村移民の現役くノ一部隊も、半数はこちらの所属に回ってもらわなくてはならないだろう。

 温泉があるから、希望者の方が多くなるだろう。


 俺はその後、毎日、日暮れまでひとり残った警護官であるカキツバタと砂金麦拾いを続けていた。

 大事な種麦である。

 一度収穫があれば、麦拾いはしないで済むと思うのだが、最初は拾ったものから始めなくてはならない。

 この川は種麦が採れるから、立ち入り禁止区域に指定しよう。

 次からは収穫から種麦に回す。

 この川が、一種の保険になるだろう。


 カキツバタは年の功だろうか、浅瀬での砂金麦拾いをしても、俺の方にお尻を向けることはなかった。

 俺が覗き見ることがわかっていて、意識的に避けているのだ。

 さりげなく、後ろを取ろうとしても無理だった。

 流石は不見流免許皆伝である。


 だが、暫くすると慣れてきたのか、油断も見せるようになった。

 時々冷たくなった身体を温めに、川端に作った焚火に当たりにいくのだが、弱くなった火起こしをする時や薪を補充する時に、お尻を向けたまま作業している。

 そんなときに、じっと見ると気づかれるので、俺は作業を続けながらじっと見るようにした。


 武闘派で精悍な顔つきはアヤメと似ているが、お尻は少し柔らかそうである。

 触って確かめたいが、二度と覗けなくなるので我慢しよう。


 ふっふっふ、武術では負けるが、覗き術では俺の方が上だな!


(覗き術なんて、普通は訓練しないでしょ。それも、男しかやらないんじゃない? クズ!)


 嘘つけ! 女だって覗きは大好きじゃないか。

 家政婦は覗いた、とかいうドラマがあったぞ。


(家政婦は見た! だわね)


 そうそう、三田佳子さんの。


(市原悦子よ! 火曜サスペンス劇場じゃないんだからね!)


 そんなこと言っても、俺は基本的に21世紀のアニメしか観てないし、昔の映画やドラマを観たのは、濡れ場があるからだったりするのだ。

 昔のアメリカ映画なんて、普通にフルヌードで、下にぼかしが入るくらい当たり前だったんだぞ。

 水戸黄門のチャンバラシーンみたいに、時間帯で濡れ場シーンがわかるぐらいテンプレだったんだ。

 それで、早送りで何本も観たのだが、当然、ストーリーなどはわからない。

 字幕の映画などは、そこ以外は特に見たいと思わなかったし。

 マンガや小説と違って『アノ声』は字幕にも擬音にもならないしな。


『WOOOOO』


 とか入っても見づらいだけかもしれんが……

 

(濡れ場があるのが不自然なくらい、強引な映画もあったわね)


 まあ、昔は映画に出演するというのは、女優にとってはヌードになると同義だった。

 別に、『体当たりで挑戦』などとは誇張されず、普通だったのである。

 その後、猥褻かどうかではなく、自主規制という名の下に、放送からおっぱいや濡れ場は消えていくのであった。


 セル動画ビデオ、おっぱい有料化時代の到来である。


 花魁道中とか何とかは凄かったけど……


(花宵道中じゃない? 宮木あや子さんの小説ベストセラーが原作の)


 うーん、そうだったかな?


 とにかく、テレビの時代劇なんかでは、お座敷では飲んだり歌ったり踊ったりだけだった。


(規制前も規制はあったんじゃない?)


 何となく、それが嘘くさいと思ってたんだけど、本当はこういう凄いものではないかと思ったよ。

 芸者遊びも本当はこうだったとかなら、納得なんだけどさ。

 普通は、やらせない場所に通い詰めたり、大金を使ったりしないよね。


(何だか、あんたが言うと、全部が売春みたいに聞こえるわね。性の商品化かしら)


 うーん、売春か。

 俺みたいな対人恐怖症、経験者恐怖症は、売春はハードルが高すぎて経験がない。


 だが、目の前にあるカキツバタのお尻が商品だったら、是非、買ってみたい。


(クズは女なら誰でもいいんじゃないの?)


 実は、目の前にいると誰もが良く見える。


(クズだった!)


 焚火に薪を放り込んで様子を見ていたカキツバタは、丁度、お尻を俺の方に突き出しているところなのだった。

 精悍な顔に似合わず、色っぽいのだ。

 太股も柔らかそうだった。

 姉のアヤメよりも優しい感じのお尻は、俺好みかもしれない。

 いや、どんなお尻も大好物です。


「その、お尻、俺が買うぞー、カキツバター」

「んきゃー、何? 何? こ、来ないでー!」


 俺の突然の乱心に、カキツバタはイチハツみたいに驚いて、林に逃げ込んでしまった。

 そう言えば、今は二人だけなのだ。

 俺の欲望丸出しの顔は、カキツバタには冗談事では済まなかったのだろう。

 夕方になりつつあり、怖かったのかもしれない。

 強くても、女の子なのだ。


 ふふん、うい奴め。


(本当に、クズよね)


 しかし、可哀想だから探しに行ってやるか。


「カキツバタちゃーん」

「は、伯爵様?」

「いたな! うがおーーんんん」

「きゃー、きゃー、きゃー」

「待てーぃぃぃ、がおー。可愛いお尻を食べてやるー」

「いやー、来ないでー! いやー、いやぁー」


 暫く林の中での追いかけっこが続いた。

 目の前をカキツバタのお尻が駆けていく。

 体力のない俺はすぐに息が上がってゼイゼイ言い始めたが、それが興奮した変態みたいで、更にカキツバタを怖がらせた。


「怖い、怖い、怖い、誰かー」

「ハアハア、観念しろー」

「いやっぁー、ゆるしてー」


 うわっはっは、追い詰めたぞ!


 内股になってイヤイヤするカキツバタは涙目で、俺の欲望だか嗜虐心だかを高ぶらせた。


 嗜虐心って何?


 ごん!


 カキツバタの持つ黒いバチで、俺の意識は暗転した。

 彼女は警護官であるから、武装しているのをすっかり忘れていた。


「伯爵様、大丈夫ですか?」

「いちち、ひどい目に会ったよ」

「自業自得です!」


 ぷいっ!


 カキツバタはそっぽを向くが、俺はカキツバタに優しく膝枕されていた。

 頭は手拭いで冷やされている。


「まったくひどいことをするなあ。一応、警護官だろ。警護対象を殴ってどうすんだよ」


 すると、警護官としての仕事を思い出したのか、カキツバタは少しシュンとなった。


「だってぇ、本当に怖かったんだもの……」


 少し涙目だったが、いつもより女らしく見えた。

 勿論、下半身はいつでも女らしいのだが、今は俺の頭の下である。

 あったけえー、そして、やわらかぁ。


「すみませんでした」

「悪いと思うなら……」

「いやです!」


 即答かい!


「前に、警護官は俺の女だって誰かが言ってたぞ」


 誰だっけ?


(クズ頭!)


「……そうです。カキツバタもちゃんと伯爵様のお、女です」


 おお、頬を染めて、ちょっと女らしいぞ。


「なら、そんなに嫌がらなくても?」

「……外ではいやです。例え奴隷だって、動物ではないのですよ! 奴隷の主人ならきちんと家の中で、す、すべきです」


 そうなの?

 確かに女奴隷は仕事以外では外には出さないという習慣がある。

 出る時は仕事で、主人か仲間と一緒である。


 んでもぉ、家の中ならいいのんん?


 そんなこと言うと、毎日毎日、毎晩毎晩、それこそ腰が、ズズズ、拙いぞ、涎が出てきた。


「遊牧民とかは、外でもするんじゃないの?」

「違います! オルドと呼ばれるゲルがあり、女はそこに集められます。入れるのは族長だけですが」

「族長だけやりたい放題?」

「そ、そうでしょうね。誰も逆らえませんし」


 そうだったのか!

 オルドとは愛人宅であり、ハーレムなのか。

 愛人ハーレムって何となく凄くない?


「オルドの中でなら、カキツバタは何でも、し、します。だから、外ではあまりエッチなことはしないでください。恥ずかしいだけでなく、屈辱です」


 しかし、俺はオルドなんて持ってたかしら?


「でも、キスはしてもいいんだよね」

「キス? ああ、口づけは妹なら親愛の挨拶になりますから」

「ツンツンは?」

「えっちなのは駄目です!」


 そうなのか。

 区別が良くわからない。


「おっぱいに触るのは?」

「おっぱいは赤ちゃんのもので、男の喜ぶものではないでしょう?」


 カキツバタは不思議そうに言っているから本当のようだった。


(下半身は子作りだから、外では駄目)


 ふうん。


(キスは、伯爵様の発明だから妹と妹候補ならOK。但し、人前では禁止。身体を触りながらはNG)


 へえ、色々と難しいもんだな。


(おっぱいは上半身だから、えっちなものとは思っていない。揉むのは妊娠しているかの確認行為だから、紋章がない者にするのはちょっと問題あり。紋章がある者には、妹以外はNG)


 そうなんだ。


(但し、変な噂が広がれば、おっぱいも禁止になるでしょうね)


 規制緩和ではなく、規制強化になるんだな。


(変態行為が新たな規制を生むのよ。法の網を潜り抜けるものが現れれば、新法ができるもの。そのうちに『風呂覗き』が禁止される日が来るのは、目に見えるようね)


 それは拙い!

 うん、気をつけよう。

 思わず、ツンツンするところだったよ。


 その後、真面目に仕事をしたせいか、日が暮れて帰る時には、カキツバタは腕を組んで歩いてくるまで回復していた。

 年上のお姉さんっぽさがなく、可愛い彼女と二人きりみたいな雰囲気で少し緊張してしまった。


 しかし、腕を組んだ方が、お尻を見られないで済むことに気づいたのは、丸太小屋に着いてからだった。


 結果的には失敗だった。

 今度は、お尻を撫でてやろうか?


(折角の好感度が下がるわよ、クズ)


 そうか、そうだな。

 損して得取れというやつだな。


(違います)


 ちなみに、この世界での子作りは後ろからするから、キスやおっぱいがセーフであり、女にしてみればお尻をポイントされるのが一番怖いのだそうである。


 今度、屋内で試してみることを決意した。

 モモちゃんのおっぱいにチューしてみよう。


(救いようのない、クズだわ)


 更に補足すると、伝え聞いた話ではあるが、オルド内では奴隷女はテーブルのようなものに上体を伏せて下半身を突き出して並び、妃や姫という身分の高い者は寝台ベッドの上で枕を抱いて下半身を高く突き出すのだそうだ。


 奴隷や農民の遊牧民に対するひがみや誇張も入っているとは思うのだが、割り引いて考えても、族長とかは凄いものだとわかる。


 是非一度、覗いてみたいものだが、それだと女の容姿は関係無くなってしまわないか?


(男はどれもクズなんだわ。救いようがないのはクズではなく、世界中の男なのかもしれないわね)


 いやあ、最高の世界かも?

 うわぁ、警護官4人がお尻を突き出しているところを想像してしまった!

 

(クズ! クズ! クズっ!)


 当然だが、その日は一晩中眠れず、翌日は目を腫らして心配された。

 当然だが、もっと腫れているところもあったが、誰にも気づかず、心配してもらえなかった。



 その後、金の麦畑は種蒔きに入った。

 春蒔きよりも、秋蒔きの小麦の方が収穫量が高いからである。

 勿論、古典的な農業の場合ではあるのだが、古典的な農業だから別にいいだろう。


 佐渡代官が着任し、信用のおける者を選抜して畑の管理を任せた。

 大体が男女ペアの経験値が高い農民であり、女たちは別の意味で経験者ばかりだったから、お尻を眺めているのも気が引けた。


(クズだからね)


 ただ、収穫倍率の予想が立たず、どれくらいの種を蒔けば効率が良いのかわからなかった。

 実験していくしかないだろうな。


 一般的に、畑が良ければ収穫率は水の量で決まる。

 1キロの収穫のためには水は約1千倍、つまり、1キロで1トンの水を必要とする。 

 この水が足りないと穂に実が十分に稔らない。

 小さかったり、中に実がないスカスカが発生したりする。


 それから気候や温度もだ。

 肥料、水が大丈夫でも、気候が悪く、特に熱波や冷夏も困る。

 育ちが悪いと稔りも悪いし、育ち過ぎても丈ばかり高くなり、穂が成長しない。


 金に豊作や凶作なんかがあるんだろうか?

 あるんだろうな。

 相手は神様だしな。


 まあ、あんまり神経質にはならないようにしよう。

 ベテラン農民に任せておけばいいのだ。


「伯爵様、お風呂をご用意しました」


 夕方になって、畑に迎えに来たのはリーメである。

 露天風呂は石と漆喰で固めて、木造の脱衣所を作り、更に風よけの板塀で囲んである。


 最も、かなりの範囲は森で囲まれていて、大自然の中の露天風呂と言った感じである。


 女たちが作ったのだから女湯だと思ったのだが、伯爵様が入らないと恐れ多くて誰も入れないと言われたので、俗に言う起工式だか開通式だかの式典だと思い最初に入ったのだが、その後は伯爵様が入る大露天風呂に庶民が入るのも罰当たりだと言うことになり、今では俺と俺に関係がある女たち専用となってしまった。

 いや、まだ誰とも関係していないから関係があるというのは語弊がある。

 身分的な何かだろうと思う。


 最初の時に綺麗どころが女中みたいに俺の世話をしにきたが、相手はまだ子供なので節度ある態度で接していたら、それで安心したのかリーメや学舎の者たちが『ご相伴』とかで俺の後から入るようになった。

 きっと、節操のない伯爵が露天風呂で良からぬことを始めるのではと、警戒していたのだと思う。


 露天風呂だから、屋外なのだろうか?


 その後、安心したアヤメたちが非番の順だか、警護の順だかで入れ替わりに入浴するようになると、なし崩し的に女たちが入るようになってしまった。

 しかし、男は俺ひとりだけだから、一種の時間差混浴なのだが、殆ど女湯になってしまっている。


(時間差があるなら、混浴とは呼べないんじゃないの?)


 まあ、綺麗どころたちは子供枠にしておこうか。

 本当はアウトなのだろうが、セーフにしておこう。

 政府の公式見解である。


 それで男湯は、オーバーフローを利用してもう一つが作られた。


 元々温泉が熱湯であり、その熱湯を第1の池に貯め、第2の池で清流の水を合流させて温度調整をして、そこから露天風呂に引き込んでいる。

 なので、オーバーフローに熱湯を混ぜれば十分に2番目の風呂はできる。


 新たに着任した代官の佐渡ですらそっちに入り、大露天風呂には入らないのだから、他の連中が入れるわけがない。


 佐渡の女たちは、しれっと入っているけれどな。


 その、佐渡代官は今は鶴子に行って、銀の麦の栽培に取り組んでいる。

 あちらは畑が5町(50反)あったそうである。

 単純に5倍は収穫できるのだろう。

 佐渡は既に小木村長、西三川村長、鶴子村長を任命していた。


「金貨のデザインは順調かい?」

「はい、表は30とえち元年。裏はやはり麦穂にしました」


 今日はリーメが脱衣所で自然に俺の服を脱がしながら説明してくれるが、結構気まずいから無理に話をしている。

 こんなことは初めてである。

 本当に混浴してしまうのか?


 この、30という数字は、金額ではなく、金の重さのことである。

 30グラムの純金と言うことだ。

 大体、1オンス金貨と同じぐらいである。

 日本円ならば14万から15万円と言ったところか。

 世界は銅貨でまわっているから、最初から流通用ではなく、とみ、つまり貯蓄・保管用金貨である。

 商人や貴族の経済力を計るためにこうした。

 実際に市場に出回るのは銀貨になるだろう。


 リーメが自分の短衣を脱いで、ボリーミーな尖ったおっぱいを披露するが、その価値には自分ではまだ気づいていないようだった。

 おかしなことに、丸出しの下半身を見られる方が恥ずかしいらしいのだ。


 しかし、丸出しも見慣れないというのに、全裸はもっと見慣れない。

 毎晩、欲求不満で眠れないのに、こんなことをしていいのだろうか?

 でも、リーメの全裸から目が離せない。


 リーメの態度は自然なのに、とても不自然だった。

 14歳になった幼馴染みが、5歳の頃のように一緒にお風呂に入ろうとしたら、だだだ、誰だって混乱する気がします。

 混乱ではなく混浴か?

 混乱浴だな。


 このおっぱいなら、1オンスでも安い方だと思うんですよ。

 ピンク色の先端も小ぶりだから、麦粒よりも大きいけれども、1オンスの金貨よりも遙かに価値があるだろう。

 いや、金貨を積まれても手放したりしないぞ!


 しかし、リーメに連れられて脱衣所から露天風呂に入っていくと、風呂には全裸系女子が勢揃いしていて、普通に入浴していた。

 1オンスから数パウンドまで、おっぱいが選びたい放題だった。


 ここは、全裸系露天風呂だった。


 政府の公式見解はどうなったんだっけ?

 俺の混乱浴は更に激しさを増していった。


 リーメのおっぱいは大きく尖っていて、先端が時々俺の身体にぶつかってふんわりとつぶれて気持ちが良かった。

 俺は下駄状の木製椅子に座らせられたが、目の方はあちこち見るのに忙しかった。


 綺麗どころたちはふくらみ始めで、三人三様の何とも貴重な資料映像を垂れ流していた。


 アヤメは大きくなく小さくもないが、身体が大きいから体積は立派なものだろう。

 隣のカキツバタも同じようなもので、この場合はツーマンセルなのかフォーマンセルなのか、どちらなのかわからなかった。


 シャガは、明るく幼い感じだが、おっぱいは隣のイチハツよりも少しだけ大きく感じる。

 それは同じようなダイナマイトボディでありながら骨組みが少しだけ小さく、ウエストが更に締まっているから、視覚効果なのかもしれない。

 そして、全裸の方が大人びて見えた。

 俗に言う『陥没』であり、これも噂だが、陥没は感度が高いらしい。


 イチハツも子供っぽいのだがメリハリのある大人ボディであり、しかも、おっぱいの先端だけしか色がついてなくて、乳輪が小さいのが可愛かった。


 そして、それぞれみんなが下半身とセットなので、それはもう色づいて薄く染まり、俺は忙しくて頭がくらくらしてきた。


 しかし、それも洗い場の映像であり、湯船の中には洗い髪を結い上げた学舎の者たちや佐渡代官の妻グループ?に村長格の女たちが入っていて、殆どもう天国と呼べるような映像だった。


「それで、どうして金貨は30グラムに決めたのですか?」


 リーメがザッと自らを綺麗にしてから、手拭いに石けんをつけて泡立てると、俺の肩から洗い始めた。

 相変わらず、おっぱいがぶつかってくるのは、わざとではなく大きいせいだろう。


「金貨は貴重だからね。折角価値があるんだから、ちまちまと小分けしたくはないんだ。おっぱいと同じで大きい方がいいと思ってね」

「おっぱいですか?」


 リーメは一度洗う手を止めて、自分のおっぱいを持ち上げて確認していた。

 あれだけ尖っているのに持ち上がるところが凄い。

 俺の混乱は更に拍車がかかっていく。

 リーメの真っ白な肌の、裸のおっぱいは貴重である。

 金貨よりも価値がある。

 1オンスは安定的なおっぱいだから金貨としては丁度良いだろう。


「周の金貨はどうなるでしょうか?」

「廃れていくだろうね。周王国でもこっちの金貨が求められるようになると思うよ」


 悪貨は良貨を駆逐するなどと言うが、おっぱいはどれも悪いものではなく、いいものだからだ。


「でも、高額すぎて使いづらいかもしれません」


 使いづらいもんか。

 このおっぱいなら毎日でも、何度でも、いつでもどこでも使いまくりたい。


「まあ、使うよりも貯める方に傾いていくかもしれないなあ。綺麗どころもひとりよりは3人揃っている方が価値があるし」


 綺麗どころたちが純金の全裸で寄ってきて、俺がリーメに洗われていくのを見学し始めた。

 まあ、おっぱいが何オンスもないので経済的には不利だろうが、3つ揃うと、俺には大変な価値がある下半身に思えた。

 俺の前で椅子に座って、ポカンと見ているが、股間も見えている。


「でも、大事な金貨を貯め込まれるって、何となく嫌な感じがします」

「自然と貯める奴が現れるのは仕方がないさ。俺も貯まっているからリーメに洗われているし」

「それほど、汚れは溜まっていませんよ?」


 リーメが膝立ちして後ろから手を回し、俺の胸のあたりを洗い始めた。

 おっぱいが背中に密着しているのだが気にならないようだった。

 俺はもの凄く気になるのだが、下が怒張し始めて(誇張かも)、綺麗どころたちが面白そうに身を乗り出してくる。


 リーメは一端洗うのをやめると、今度は俺の頭を流して石けんをつけて泡立て始めた。

 目を閉じなければならなかったので、アヤメのおっぱいや綺麗どころの股間を見ることはできなくなったのだが、これも金貨が流通する過程で生じる経済効果なので仕方がなかった。

 何しろ、今の俺は経済大国である。

 その証拠にリーメは俺のお尻あたりを洗い始めていて、そっと薄目で窺うと、頭を洗っているのはカキツバタであり、湯上がりの熱いおっぱいの感触が加わった。

 更に、綺麗どころのひとりが俺の右脚を洗い始めると、もうひとりが左脚を洗い始め、あぶれたひとりは暫く悩んだ末に(想像)、俺の真ん中の脚を洗い始めたのだった。


 あまりの気持ちよさに、昇天しかけた。

 これでは流通ではなくて流出である。

 ここで流出事故を起こしたら、目撃者多数により実刑判決が出てしまうかもしれない。

 出てしまわないようにするには、出てしまわないよう我慢しなければならない。

 いや、無理だ。

 出てしまいそうだ。


「えぇ!」

「ひぇ!」

「うわぁ」

「んもう」

「ずるい」


 流石のリーメもカキツバタも綺麗どころたちの行動に驚いているようだったから(想像)、そこまでは洗う気はなかったんだろうと思う。

 だとすると、どこまで洗ってくれるつもりだったんだろうか?

 んもう、ずるい、と言ったのは誰だろうか?

 確かに各国から不満の声が上がるのは、金市場を経営していくのだから予定通りである。


 しかし、そんなことを気にするより、この事態を悪化させないことが経済大国の使命であり責任でもある。

 もうちょっとで、流失してしまうのだ。


 綺麗どころの先物?取引を強引に中断させて、他国より一足早く湯船に入ると、流通過程の陰からイチハツとシャガのおっぱいが急浮上し、キラキラと光る金貨のように価値のある下半身がピンク色に染まっていく。

 これで、沢山の金貨を流通させていけば、人妻たちの下半身にも経済効果は波及し、驚く綺麗どころたちのためになるとも考えた。


 それから断固たる決意で、政府の公式見解を宣言した。


「1オンスは1おっぱいであり、1万2000銭の下半身に相当するから、リーメのおっぱいの方が上であり、金貨の中に流出してもアヤメたちの下半身は許されるのではないかと思うものである。つまり、全裸系露天風呂は、混浴に限り、これを認める」


 本当は混浴に限りではなく、今夜に限りと言いたかったのだが、もう、俺は力尽きていた。


 沢山のおっぱいが賛同してくれた。


 それで、倒れ込む俺は蒼くなったアヤメに抱き留められて、その見た目よりも柔らかなおっぱいに鼻血を流しながら意識を失った。




 えっちなのと、えっちをするのは似て非なるものである。

 同じように欲求不満を解消する行為なのに、えっちなのは女の子に変態扱いされ、えっちをするのは女の子が喜んだりする。

 一方はしても募るばかりなのに、一方はすると深く満足をする。


 これは不公平だが、世の中は不公平なものであるから仕方がない。

 俺は前者であり、イケメンやモテキの男は後者である。


 えっちをするためにえっちに生まれついた筈なのに、えっちができない奴はどうすれば良いのだろうか?

 えっちを我慢するためにえっちに生まれてきたみたいではないか。

 これはイジメや虐待と言ってもいいのではないだろうか?

 青少年健全育成条例とは、青少年を虐待するために考え出されたのだろうか?

 そうでないなら、罰則ばかりではなく、我慢するとこんなにいいことがありますよ、と説明するべきである。


 二十歳を過ぎるまで童貞でいたら、美人の彼女を国家が責任を持って用意してくれるとか?


 悪いことがあるから悪いことは言わない、みたいな説明だけじゃ納得できない。

 原発にはこんなに良いところがありますと、もの凄いお金をかけて説明してるじゃないか。

 ついでに、リア充たちを逮捕して欲しい。


(八つ当たりね。論理性に欠けるわ)


 まだ、頭の中がグルグル回っていますからねえ。


(法の精神は、他力本願じゃ駄目ってことよ)


 ふん、政治家だって法律を守らせるのに警察力とか他力じゃないか!


(彼らには十分自力なのよ。彼らの理屈だけどね)


 どうせ、最後には金の話になるんだから、全部罰金刑にすればいいんじゃないか?

 司法ではなく経済なのだ。

 不思議なことに、『規制』というのは金を生む。

 ただの川にダムを造ると金になるのと同じである。

 小さな政府と規制緩和は、確かに正しい政治姿勢である。

 実行が難しいのだ。

 衆議院議員を3人にして、多数決にするとかかな?


(罰金刑だけだと法を破らせるためにお金を使わせることになりかねないわ。罰金刑も法を破らせるためではなく、法を守らせるためにあるのよ)


 悪法も法だと言った哲学者のエピソードを教科書に載せるよりも、おかしいことに最後までおかしいと反発した科学者を載せるべきじゃないのか。

 それでも、地球は回っているがな。


 但し、司法というか法曹界には素晴らしく頭の良い人が多い。

 刑罰というのは、多数決ではないからだ。

 時には理屈に合わず、時には非常に合理的でも流されない。

 多くの国民がどう考えようが、流行廃りによって判断しない。

 多くの判例は大事だが、すべての事例がある訳ではないから、機械的には処理できない。


 だけど、どの世界でもそうだが、その仕事を『天職』とする人と『商売』とする人は異なり、出世するのは『商売』とする人の方が多いのも現実である。


 政治の方が判断は簡単である。

 賄賂とか愛人とかは関係ない。

 責任をとるとかとらないとかも関係ない。

 それは品性の問題であり、どうせ責任などとれないのだ。


 悪い政治家というのは、


 ①戦争を起こす政治家。

 ②増税する政治家。

 ③財政を赤字にする政治家。


 この3点だけである。

 こればかりは、威張られても、頭を下げられても、国民にはどうしようもない。


 クズもどうしようもない。


 頭の中も、まだ回っている。

 おっぱいは性器じゃなく正義である。

 下半身は最強である。


 悪法は悪である!

 地球は回っているのだ。


(クズが経営すると、あんまり、いい国になるとは思えないわねぇ)


 俺にとってはいい国かも?


(まあ、政治についてはまたお話しましょう。アヤメが心配してるわよ。病気なんじゃないのかとね。えっちなのは悪ではなく病気だけど)


 うるせえやい、ほっとけ!


(それより、全裸系露天風呂って何よ? お風呂は露天でなくても全裸でしょう?)


 はい、混乱してメタ造語をひねり出してしまいました。

 温泉回の、水着混浴を見過ぎたのかもしれません。

 まったく、お恥ずかしい限りでございます。


(最近は特に品性がお下劣だわ。我慢できないのなら、クーリャとしてから来れば良かったのに!)


 ズキリ!


 ああ、俺もそう思うよ。

 残念でならないと、実は思っている。

 しかし、ユキナたちに処女で待っていてくれって言っておいてさあ。

 どの面下げて、というやつである。


(それは、自業自得ね。でも、優先順位も愛なの?)


 ナフタは初めてAIらしい質問をした。

 しかし、俺は色々と思うところはあったが、自問自答するばかりで答えられなかった。

 政治家の方々は、立派な方々かもしれない。

 少なくとも、引き籠もりよりは偉いのだ。

 変な答弁でも、答弁できるのだし。


「伯爵様……」


 アヤメは顔がぐちゃぐちゃだった。

 本当に心配したようである。

 寝台ベッドに運んで寝かせて、頭を冷やしてくれたようである。

 えっちなのが原因だなんて、言いづらいよね。


「何だ、男前の顔が台無しじゃないか」

「人が心配してるのに、男前って何です? まったく、クズなんだから」

「ごめん。大丈夫だから」

「んもう」


 俺は軽くアヤメを抱きしめた。

 アヤメは俺の肩に少しだけ頭を乗せると、すぐに元気になった。

 いい匂いがした。


 責任感が強いほど苦労が報われないものだが、それは他人様よそさまからの評価であり、自分自身の評価ではない。

 自分が良くできたと思うのは自己満足なのだが、まずはそこに立脚しないと他者の評価ですぐに価値観が揺らいでしまう。


 陶芸家が、自己判断で出来の悪い作品を割るようなものと言えば良いのだろうか?

 人様の評価でホイホイ作品を出していったら、後に酷評されたりして、結局は名声が地に落ちる。


 優れた責任感の持ち主は、このアヤメのように優れた自己判断力を持つものである。

 俺が報いたいと思う量と、アヤメが報われたと思う量が違う。

 その差が一種の愛情ではないのかと、考えてしまったが、クズ頭では答えなどは出てこない。


「アヤメ、ひとつお願いがあるん……」

「いやです!」


 即答かよ。


「何でだよ。家の中じゃないか!」

「それでも、いやです。カキツバタにでも頼むんですね。ずっと川で二人きりだったんでしょ」

「誤解だよ」

「ふん、みんな聞いて知っているんですからね」

「なら、誤解だって知ってるじゃないか」

「カキツバタの気持ちは誤解じゃないでしょう?」

「ええっ?」


「ふん、やっぱりクズですね」


 そう言えば、カキツバタは俺の部屋に来ないな。

 やっぱり、警戒されているのだろうか?

 でも、それじゃあ、カキツバタの気持ちって何だ?


 人の気持ちが、自分の気持ちもわからない奴にわかるわけがない。

 仮にわかっていても、ちゃんと知りたいことや確かめたいこともある。


「まったく、これじゃあカキツバタより先になんて、できっこないじゃない……」


 アヤメは、ブツブツ言いながら、心配して損したといった感じで俺の部屋を出て行った。

 俺は、揺れるお尻ばっかり見てしまった。


(クズは格好つけても、クズだったわ)


 その通りです。


 やっぱり、我慢すると損するんじゃないか?

 いや、我慢しないから損してるのだろうか?


 その晩の夢は、4つの並んだ美しいお尻の前に『どれでもお好きに』と言うユキナがいて、俺がお尻を選ぶ度に『それは順番が違います』とNGを出し続ける『おあずけ系』の悪夢だった。


 ユキナが出てきてくれたのに悪夢だなんて、やっぱり俺は、クズなのかもしれない。




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