19 佐渡へ
19 佐渡へ
結局、クーリャは鯨波で馬車を降り、新しい家ができるまで村長のところに住むことにした。
鯨波村長は第1次移民団の一員であり、吉川やギイの仲間でもあったからだろう。
どうも、クーリャは馬車が苦手なようであり、神様の件もあって色々と限界だったのだと思う。
「船が揺れると、こんなものじゃないぞ」
そう言うと、あっさりと諦めてしまった。
ワガママな女である。
「でも、好きでしょ?」
「はい。大好きです」
「なら、待ってるからね」
「はい」
鯨波では養蚕を始めていて、クーリャは機織りが得意なのだそうだ。
そういう目で見ると、鯨波もなかなかいい村に思えてくる。
何となく、愛人を囲うみたいで興奮するし。
新居ができたら、思いっきりできるのか?
何が?
お尻を振って村長宅に消えていく、思い切りがいいというか、冷たいというか、傍若無人というべきか、そんなクーリャの後ろ姿を見ながら、実は不埒なことを考えていた。
ふっふっふっふ。
「んもう、また、二人でイチャイチャして! イチハツだって決死の思いで夜伽の支度をして行ったのに!」
「支度って、手拭い持ってきただけじゃないのか?」
「違います! その、綺麗にしたり、色々と…… 色々とあったんです!」
そのせいで、職務怠慢だとアヤメに怒られ、再び御者をさせられていたイチハツだったが、態々馬車から降りてきてプンプンと怒っている。
「そうかー、それは残念だったよ」
「本当ですよ。折角の決心が……」
「次はよろしくな」
「ええ、次こそって…… ほ、本当ですか?」
「多分だけど」
「なな、何ですか、煮え切らない言い方して!」
「次の嵐がいつかによるんじゃないかな」
「嵐ですか? それはそうですねえ」
イチハツは真面目に考え込んでしまった。
ツンツン。
「んきゃー、伯爵様のえっち!」
イチハツはしゃがんで涙目になった。
「つ、ツンツンは禁止です!」
「イチハツ、ふざけてないで馬車を出発させなさい!」
「んもうー、アヤメ隊長まで! 扱いがひどいです」
クーリャの考えは良くわからなかったが、馬車に揺られながら「ヨットを使えば鯨波まですぐに来れるのだ」といやらしい顔をして考えていたら、右手をリーメの太股に挟まれ、左腕をアヤメにつねられてしまった。
好感度が高くても、俺の経験値が低いので、ハーレムは難しいのではないかと思った。
待てよ、あちこちに愛人宅があるのは、ハーレムと言うのだろうか?
(クズって、つまらないこと気にするのね)
いいえ、とっても大事なことです。
「お久しぶりですね、殿下」
「お姉様もね」
柏崎で、笑顔の裏に何かを含ませるかのように、そう言って出迎えてくれたのは、ミアとメアの二人である。
こちらは、クーリャがいなくなったので、再び俺の隣に領有権を主張するリーメと二人である。
しかし、やはりと言うか案の定と言うか、嬉しいと言うべきか残念と言うべきか、二人とも若いままである。
名前:リーメ
種族:羊族亜人
タイプ:金属学者
性別:♀
年齢:13(外見)
好感度:MAX
名前:メア
種族:羊族亜人
タイプ:航海士
性別:♀
年齢:13(外見)
好感度:MAX
名前:ミア
種族:羊族亜人
タイプ:航海士
性別:♀
年齢:12(外見)
好感度:MAX
態々、ありがとう。
(どういたしまして)
さりげなくだが、紋章を確認してみるが、二人とも何もなかった。
学校の制服のような『なんちゃってセーラー服』などではなく、実用的な海用のセーラーカラーをつけたセーラー服だったが、上着の下からブーツの上までは、何もなく丸出しだった。
世界中がいつでも誰でも女ならこんな恰好なのだが、見慣れると言うことはなかった。
どうしても、意識せずにガン見してしまうのである。
パンチラが発生すると無意識でも見てしまう男の性と同じで、遺伝子に書かれているのだ!
設定だったりして?
しかし、紋章が何もないと言うことは、吉川の次男モトとも、ギイの長男マハとも、次男のビクとも、何もなかったと言うことである。
ちなみに、吉川の三男ヒロは、妻のイサに紋章を与えていた。
イサは若返っていず、妊娠中だった。
それにしても、姉対妹二人の火花が散りそうな構図を見ると、外見年齢より精神年齢か何かを表示してもらった方がいいような気がする。
人事ではないのだから。
でも、MAXって何?
(例えるなら、結婚式でキスする時の花嫁の気分?)
想像すらできないけど、それが3人鉢合わせって拙くないの?
(MAXヤバいでしょうね)
MAXヤバいって、そんな言葉はないよね。
(現実を見ましょうか)
いや、見たくないから。
しかし、こうなることを予想すらしないで学舎からリーメを連れてくるんだから、このクズ頭は本物である。
視野に情報が表示された。
対人スキル、ゼロ。
修羅場回避能力、なし。
ハーレム構築力、ゼロ。
支援、なし。
得意技、フリーズ。
何て使えない男なんだ!
いや、俺のことか。
なしとゼロって、どう違うんだろう?
(ゼロは頑張ればアップする可能性はある。なしはいつまで経ってもなしのままよ)
つーことは、ハーレム構築力は努力次第で身につけることができるのか!
でも、支援なしって、ちょっとひどくないか?
しかし、このままでは三姉妹が修羅場すぎる。
「あっ、お空にUFOがー」
ギロリ。
3人に『邪魔するな!』と睨まれてしまいました。
ギロリって、義理のロリとか偽ロリとかじゃないよね。
意味わかんないけど。
「イチハツちゃーん」
「んきゃー、なんでこんな時に呼ぶんですかー」
「さあ、カキツバタ。馬を休ませに行きましょうか」
「はい、アヤメ隊長」
「私も行きまーす」
「待ってシャガ、あたしも行くー」
イチハツにも、他の警護官たちにも見捨てられてしまった。
大工も鍛冶職人も学舎のみんなも、『あー、着いた着いた』とか言いながら、柏崎のドック傍の建物に入っていく。
モトもマハもビクも、そそくさと案内に向かってしまった。
流石、支援なしである。
挨拶もなしか、人でなし!
(人でなしはあなたの方でしょ、このクズ!)
で、でも、処女3人で修羅場って、俺悪くないんじゃ?
(いいえ、クズです)
くそぅ、怒ったぞ!
ツンツン攻撃だー!
「きゃー、伯爵様のえっち!」
「きゃー、伯爵様のえっち!」
「きゃー、伯爵様のえっち!」
真っ赤になって蹲る。
うんうん、流石は三姉妹。
3人とも同じ口調で同じリアクションだった。
さあ、喧嘩してないで佐渡島に向かおうではないか。
金山がそびえ立って待っているぞ!
「もう!」
「もう!」
「もう!」
3人とも走って追いかけて来た。
佐渡に向かうのは1番艦『えちご』と2番艦『えっちゅう』である。
試験艦『かしわ』は置いていき、念のためにモトは工廠に残した。
どちらにせよ、柏崎地域の防衛も管理もモトの仕事である。
官僚系の兄と違って海の男であるモトは、どちらかというと遊び人風である。
しかし、管理は得意で、船造りができたのはモトのお陰でもある。
最も、ヨットでナンパするのは、もっと得意である。
本当に難破してしまえ!
マハとビクは造船学の研究者に近くなってしまっているが、まだまだ若いから現役の船乗りでもある。
ちなみにマザコンでもあるから、クーリャが来ないことでがっかりしていた。
場所はまだ教えなかったが、クーリャの家を建てていると言ったら、少し元気になった。
これでは、メアもミアも口説かれたりしないわけである。
俺は、1番艦『えちご』に乗っていた。
船長はマハで、航海士はミアである。
航海士の方は、もめてくじ引きになった。
船員たちは殆どが精鋭であり、士気も高かった。
『えっちゅう』の乗員は、卒業試験のひよっこたちらしいが、既に試験航海で佐渡を一回りしてきた実績があるという。
二隻で出港したのは、客が伯爵以下のお偉いさんであり、何かあった時に相互支援が可能だからでもある。
船は1トン当たりのランニングコストは馬車より安いのだが、トン数が大きいから一回の総コストは馬車何百台分にもなるので、大型船を動かすには財力も必要なのだった。
廻船問屋は儲かる印象が強いが、一隻でも沈めば破産もあり得るのだ。
その点、伯爵は金を湯水の如く使えると思っている(モトの奴がだが)ので、便乗して卒業試験を行うのである。
吉川が納得してポンと資金を出すのは、俺の名前が出たかららしい。
遊び人の次男は代官にあまり信用されていないみたいだ。
まあ、今回は成功すればだが、資金の心配はいらなくなる。
金塊を掘りに行くのだから。
でも、金鉱って精錬が大変なんだよな。
掘ると宝箱が出てきて、大判小判がザックザクなんてうまい話はないよな。
(宝箱は金銀財宝でしょ。大判小判は裏の畑でポチが鳴かなきゃ駄目よね)
そうか。
ポチはいないけど、狼はどうだろう。
アヤメなら、アンアン鳴くかもしれないぞ。
(無理よ、クズ! 裏の畑でアヤメとするつもり?)
そもそも、裏の畑って何処だよ。
そもそも、正直爺さんなんだから、裏表があっちゃ駄目だろう。
でも、あるといいな、裏の畑。
アヤメだけじゃなく、カキツバタも潜ませて、探して捕まえるのだ。
捕まるとアンアン鳴く。
裏の畑でつかまえて、かな。
ライ麦を育てておこうか。
いや、金の話だったな。
じゃあ、湖から女神が現れて、金の斧をザックザクは?
(ザックザクから離れなさいよ。女神にザックザク斬られるわよ。それに、そんなうまい話があるわけないでしょ)
大きな葛籠と小さな葛籠が出てきて、大きい方には大判、小さい方には小判とか?
(意地悪なお婆さんが現れて、殿下のあそこを切り落とすわよ)
ええっ! あそこは切らないんじゃ?
切るのは下じゃなくて、舌だろう?
そもそも、切られるのはスズメだよ。
あれ、舌切られスズメじゃないな。
スズメが切る方なんだっけ?
正直爺さんが下を切られて、意地悪婆さんになったとかいうオチじゃないよね。
(下切られ伯爵の伝説)
そんなの、怖すぎて嫌だ!
(実はこれ、TSFだった!)
やめて! やめて! もう、やめて!
(改題。イケメニア世界のTS伯爵!)
うわー、いやー、死ぬ、死にますぅー。
(嫌だと言う割には、興奮してるじゃねぇか。身体は正直ってやつか。正直爺さんか)
いいえ、正直者ではありません。
ああっ、俺の中の正直爺さんのイメージが壊れていくー!
純真無垢な子供時代の記憶を返せー!
(純金ムクムクの子供時代?)
うるせー、そんな子供の頃からムクムクしてないわー!
(ムケたのは、何歳の時?)
うっせー! どうせ、仮性だよ! ほっとけ!
(大丈夫。男も使うほど大きくなる)
本当?
(本当よ)
そうか、今まで使わなかったからなのかー。
(信じなさい。信じる者は救われる、かも?)
ちくしょう、騙したな。
大体、お前は14歳の処女じゃなかったのか!
(あら、何お話だか、ナフタ全然わからなーい)
メインマストの上には赤い丸の旗が掲げられて、風にはためいている。
この白地に赤い丸は、中が白地の奴隷紋と同じであるが、それだけに亜人の国の象徴のようである。
今はまだ識別用でしかないが、いつかは正式の国旗にしたい。
火照って息づく紋章のようだから、『火の丸』と呼ばせよう。
まあ、越の字を入れて、丸越でもいいのだけど、商標みたいだから、こっちでいいよね。
「きゃっほー、もっと行けー」
「んきゃー、船が傾いてます! 怖いです!」
船首で騒いでいるのは、シャガとイチハツである。
シャガは喜んでいるが、イチハツは海が苦手のようだった。
俺が舳先で海を見渡したいと言ったので、警護官としては着いて来ざるを得なかったのだ。
とは言え、全長60m、総トン数はわからないが最大積載量七千石(約1050トン)、三本マストの大型帆船は、あらゆる意味で、この世界では別格である。
それが風を受けて、傾いだまま海原を滑るように進むのは驚きでもあった。
「マハ、これは凄いな。でかい船は揺れるだけでヨットのように傾いだりしないと思っていたよ」
「『えっちゅう』の方は三角帆だけなので、更に傾ぎます。順風の時はえちごの方が早いですが、風向きによっては扱いやすい三角帆の『えっちゅう』が上です。竜骨でキール(おもり。転覆しないようにする)バランスを工夫したお陰ですね」
『えちご』は、メインマストだけ四角い横帆を5枚にしてある。
流石に竹製のジャンク帆ではなく、手に入る最強度の木綿を何枚も貼り合わせて使っている。
キルト加工のように見えるが、強度を増すための刺し子である。
柔道着の大きいやつと言えばお分かりだろうか。
帆布は戦略物資になるので、学舎に研究を依頼しているが、原材料が周国からの輸入なので手こずっている。
透けるような薄衣の開発は進んでいるのだが、その点は女ばかりだから仕方がないようだ。
王府の『古着屋』を抱き込めればいいのだが、そのためには金山の開発が必要なのである。
佐渡は無人島のようだった。
越でも飢えて人がいなくなる時代だから、仕方がないのかもしれないが、何となく釈然としない。
まあ、比較的に地理が得意だと言っても、佐渡の知識まではなかったので、紀元前だし納得するしかないだろう。
但し、慎重に事を運ぶべきであることは確かだ。
佐渡金山だけは失敗するわけにはいかない。
仮に佐渡が失敗に終わり、次の候補地であるカリフォルニアに行ったとしても、誰かが佐渡の金を獲得できたら金市場の競争に負けてしまうのである。
その時は、本拠地をアメリカ大陸に構えて、殆ど一からやり直しである。
商売は大分先になってしまうだろう。
商売相手がヨーロッパやアフリカになってしまうからだ。
それに、紀元前のアメリカ大陸に金髪のねーちゃんがいたとは思えないので、やはりこっちで頑張りたいのだ。
(どうして、金髪がそんなにいいの?)
豪華で美しいからだろうな。
実際のアメリカでも金髪が人気あるし。
(男ってどうしようもないわね)
女だって、見た目が良い方がいいと思ってるぞ。
脚が長くて格好いい体型に憧れるだろ。
金髪男が登場するとキャーキャー騒ぐだろう。
イケメニアに住みたいだろ?
まあ、セックスアピールというのは、基本的に男が逞しくて、女が美しい、と相場が決まっているんだ。
その上、豪華に見えるなら、これはもう仕方がないだろう。
(逞しいは何となく武道とかスポーツで計れるけど、美しいは基準がないわよ)
自然とクラス一、学年一、学校一だとか噂されるから大丈夫だよ。
(ふーん?)
佐渡の南端を暫く偵察して、確か『オギ』だか『ネギ』だとか呼ばれた地域に先遣隊を上陸させる。
佐渡はH型をしている島であり、くびれというか窪んだ地形が湾内になっている。
やはり、越領なのだろう。
特に意味はないが……
東が有名な両津港だったと思う。
交番があるわけではない。
西は名前が思い出せない。
(真野湾だったと思うわ)
ありがとう。
だが、湾内は安全確認するまでは目立つ場所だし、いざという時に逃げづらい面も持っているのでやめたのだ。
小さな湾があって、風や潮流をやり過ごせるところで、目立たない場所が良いのである。
見た感じ、人はいなさそうだし、拠点から斥候を繰り出して確認していこう。
取りあえず、本拠地は、『小木』とし、大工たちを先に上陸させて村づくりを始めてもらう。
『えっちゅう』からも第一次移民団を上陸させて、縄張りの開始だ。
その間、俺はマハとミアと一緒に船長室で海図作りである。
細かい部分が大好きな方は覚えておられると思うが、周の王府(洛邑)から山東郡の青島村まで馬車で一ヶ月ぐらいはかかるはずなのに、俺とユキナは二日間で移動してしまった。
これには、この世界の設定があって、それは王や領主の特権でもあるのだ。
領内を視察したり、整備したりするのは王の役割だから、街道整備も必要である。
そこで、王が(領内なら領主が)資金を出して整備させ、実際に何度か使い、それから地図を作成すると、そこは最大12倍の速度で移動が可能となる。
まあ、縮地の術の一種と思えば良いだろう。
それが海でも有効そうなのだ。
航路図、海図、潮流などを調べてデータ化し、船を作って領主が何度か往復すれば、時間短縮が起こるようだ。
それで、あんな一日2ノットぐらいの移民ジャンク船でも直ぐに着くようになった。
最初は半年(十五日)かけて越まで来たのだ。
処女航海とは良く言ったもので、何でも初めては大変である。
だから、舞台とかスポーツなどは練習が大切なのだ。
リハーサルというやつだろう。
ならば、初エッチもリハーサルすれば、失敗しないで済むかもしれない。
『なあ、ミヨ。明日、俺とデートしてくれ!』
『コウちゃん! と、突然どうしたの?』
『いやあ、よく考えたらお前にしか頼めないんだよ』
『そんな、お前だけだ、なんて…… ミヨ、困っちゃうな』
『それで、明日の午後4時半頃に中山公園のベンチからのパートなんだ。来られるか?』
『よくわからないけど、それは、まあ、なんとか?』
『良かった。これで安心だ』
『でもぅ、パートって何?』
『実は、明後日に学校一の白鳥さんとデートすることになったんだ。それで失敗したくないから明日はリハーサルすることにしてだな。駅前の待ち合わせから映画館までは委員長に頼んだんだ』
『へぇ~』
『ランチのパートは2組の新井さんがやってくれる』
『へぇぇ~』
『で、その後の「ラブ猫カフェ」には猫好きの里枝が一緒に行ってくれることになったんだ』
『へぇぇ~、それでミヨは何なの?』
『言っただろう。公園でイチャイチャじゃなくって、ゆっくりと親睦を深めてだな。それからラブホに行くんだよ。いやあ、初めてって緊張するなあ』
『でも、それだと、ミヨが初めてにならないの?』
『馬鹿だなあ、だから、リハーサルって言っただろう? あくまでも本番は明後日さ!』
『コウちゃんのばかー!』
うおっほん。
で。
俺が最初の移民船に乗っていたことで、燕国から能登ではなく、直江津に航路ができているのだと思う。
だから、移民船だけでなく、独立商人たちが直江津に来れるようになったのだ。
まあ、管理AIが非協力的なので、仮説なんだが、それほど間違っていないと思う。
(あなただって、非協力的じゃないの)
そんなことはないぞ。
(でも、クーリャは処女のままだわ)
「キスはしただろ!」
つい、声を出してしまい、マハがドン引きし、ミアが涙目になった。
「殿下、リーメ姉様と……」
「ち、違うよ」
「では、メア姉様と……」
「違うよ」
「で、では?」
では?
「まさか、モトと……」
「……」俺
「……」蒼くなるマハ
(やっぱり、そうだったのね、きゃー)
イケメニアで、理想の○も生活を。
すみません。混乱してます。
だから、そう言う展開はいやー!
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