6話でも死にゲー
おれ、いつか武道館でライブコンサートやるんだ!・・・・・・・何の?んー考えてなかった!!
船内は暗い。やはり一寸先は闇だ。比喩じゃなくて・・・のくだり。
でも、こちらにはケイタイの灯り代わりにチンカー・・・もといフェアリーのセフラがいる。辺り一帯を照らすほどの明るさはないが、セフラの纏うオーラが仄かに輝くおかげで、幾分か周囲の様子がうかがえた。細長い廊下の向こうから今にも何かが這い出てきそうで、張り詰めた緊張感から口内が苦味を増してくる。
今回の場所は、ギシギシともウンともスンとも言わない。思えば、波音一つ聞こえない完全なる静寂だ。
故に今度こそ耳をすませば何かがいることくらいはわかりそうだ。
腰をかがめてスパイの侵入作戦よろしく進んでいると、微妙だが真っ暗な廊下の奥に何かがいるような気がする。いるかいないかはもう関係ない。一か八かの勝負に出よう。先手必勝だ。
「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
気合と共に、近くにある絵画の額縁から壊れた花瓶から棚板から手あたり次第、掴み取った物を躊躇なく闇の向こうに投げてみた。当たっているかどうかは全くわからないが、一撃くらいはお見舞いできるだろう。
グワシャン!ベキ!ガン!ゴン!様々な騒音が響き渡る。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
そして、再び訪れる静寂。
「やったか!?」
こういうのをフラグっていうんだっけ?と気づいた時には遅かった。闇からぬうっと出てきた骸骨に両肩を掴まれ、瞬間的に顔を防いだ右腕の肉を噛み千切られる!
「くぅ!!」
滅茶苦茶痛い!!
「こんのお!!!!」
僕にとって初めての反撃?っていうか戦いだ!拳を握って骸骨の顔面を殴りつけた。
ガシュッ!と音がして、握ったはずの拳から血が飛び散る。見ると白い骨が剥き出しになっていた。噛みつきカウンター!?殴った筈の拳の方がエサになってしまったようだ。咄嗟に左手を突き出し骸骨の首の骨を掴んだ。
「ううううううううう!!!!!」
歯を食いしばり骸骨を揺さぶる。ここからはもう、ただのやせ我慢だ。意識が途切れそうになる。こんなんでまた、死ぬのか?
「ちくしょうがぁ!!」
ただで死んでたまるか!久々に湧き出てきた闘志を無駄にしたくない!意味の無い死なんてまっぴら御免だ!そこまで思うと、僕はそのまま骸骨を壁に叩きつけた。
バキン。と音がして骸骨の頭が落ちる。そこまでが自分の目で確認できた状況だった。
勝った・・・のか?これもまたフラグになるのだろうか?そんなことを思いながら、僕の意識は泡になって消えていった。
食べ過ぎたら太る。まあ、当たり前といえば当たり前ですよね?




