家族
「ふぅ…」
僕は部屋に戻って大きく息を吐いた。
「疲れた…」
さきほど両親と夕食を食べて戻ってきた所だ。
普段父親は仕事が忙しくて居ないみたいだが、明日香が退院してきたので無理を言って帰ってきたみたいだ。
父親は『綾小路 英彰』綾小路グループの会長である。
つーか、この人ニュースで見た事有るぞ? 良くは知らないが、その世界では有名な人らしい。
そんな人の前で緊張しながら食事をしたんだ、疲れても仕方ないと思う。
父親としては、娘が他人行儀なのにショックを受けていたが、実際他人だったんだし仕方ないと思う。
母親も本来は社交界で色々やっているみたいで、普段は家には居ない人らしい。
今は明日香のために休んでいるみたいだが、本来は父親同然に忙しい人みたいだ。
驚いたことに、有名ブランドAYAが。母親が作った物と知った時は驚いたな。
彩音さんはデザイナーでも有るらしかった、そりゃ忙しいわ。
基本家には、明日香と、お手伝いさんが2人しか居ないらしい、両親は月1に会えれば良い方みたい。
こちらとしてはある意味助かったけどね。
それにしても慣れていない女性の体は大変だった。
まず、体力が無い、ちょっとした運動で直ぐ疲れてしまう。
次に胸が邪魔、憧れていた女性の体だったが、明日香は胸がそれなりに大きかったので、重いし、足元が見えにくいので、よく躓いた。
これは慣れれば何とかなるだろう。
トイレも最初は違和感有ったが、そんなものだと思えばそれほど苦にはならなかった。
そして、極めつけは生理が一番大変だった。
実は目覚めた次の日から始まってしまい、お腹は痛いし、血は出るしで大変だった。
ずっと下っ腹に響く感じが続くのは辛かったな、女性はホント大変だと実感した。
ある意味病院で体験出来たのは助かった、次からは何とか対応出来ると思う。
とりあえずこれから明日香として生きていかなければいけない。
明日香本人には悪いが、しばらく女性として楽しませてもらおう。
明日は学校だし、楽しみだ。




