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0.命描いた夢
暁の中…裸足で駆ける二人の少女。
「イズナ様!」
「カラ!逃げるのじゃ」
颯爽と流れ寄せる人の波・・・
無様に転がった小石を、無左座に踏みつけ、前を走る兎を追う。
「イズナ様!イズナ様!」
あちこちが削り取られた小石を、気にかけ続ける、兎。
「馬鹿者!前を見て…危ない!」
上露に足を取られ、曙光の射す崖へと、消え逝く人影。
「・・・・馬鹿者・・・なんじゃ、夢か」
「あ!お目覚めですか、イズナ様?」
「ああ。ちと、夢を見ての…」
「イズナ様が、悪夢ですか…珍しいですね?水です」
「ありがとう…カラ」




