臨命終時~散りゆく花たち~
最新エピソード掲載日:2026/04/01
まだ人類が生まれて間もない時代──ある人族から、30cmの女子が産まれた。母親は、子を産んだ直後に亡くなり、程なくして父親も、雷に討たれ亡くなった。乳飲み子のまま、ひとり生きて行かねばならなくなった、赤子。動物の本能、或いは、両親の願いか──生を求めていた赤子は、懸命に生きた。争いの中を─飢餓の中を─天災の中を──気づけば時は流れ、赤子は少女へと成長していた。ある朝、少女は、他人と出会った。少女はまだ知らなかった・・・この出会いが、自らの運命を動かし始めるとは──人間に導かれて、集落に入りった少女は名を授かる・・・”イザナ”と|孤独に生きてきたイザナは、初めて幸せを得た。だが、幸せは長く続かない──時が流れるにつれて、人々はある事実に気づいてしまう・・・イザナが、歳をとらない事に──は、再びひとりで生きていく事になった。争い・苦しみ・絶望しても、生き続けた──ある夜、イザナは、赤子を拾った。育て方など知らない、イザナ。とりあえず、自分が辿って来た道と同じ方法で育ててみた。当然、上手く行くはずは無い──その日、赤子は死んだ──酷い悲しみと後悔に襲われたイザナは、亡くなった赤子に名前を憑けた・・・”カラ”と|カラを失ったイザナは、孤独となった。イザナにとって人間は要らない存在になった──制御が利かないイザナに、困り果てた人間は、孤独となったイザナの前に、カラを捧げた。死に消えれば、カラを──死に消えればカラを──幾度となくカラを捧げ、人間は平穏を手に入れたのだった。
代替わりを続け、イザナを一生を見守るカラと、不老不死の体に、終わりを探すイザナ。
歴史に翻弄されながらも、懸命に生きたイザナとカラが、現代に至るまでの物語──
代替わりを続け、イザナを一生を見守るカラと、不老不死の体に、終わりを探すイザナ。
歴史に翻弄されながらも、懸命に生きたイザナとカラが、現代に至るまでの物語──