12.5話 犬モン達に名前を授ける
異世界にとって命名とは特別な事
そういえばこの子たちの名前あるのかな。
どうしよう、私が勝手に付けちゃっていいのかな。
でも、名前がないと呼びづらいんだよね。
犬モンA、犬モンB、犬モンC......
さすがにコレって無しだよね?
「あいつ、センス壊滅的……」って絶対思われる。
いや、ほんとそれ。
何より、こんなに可愛いのにABCはないか。
「ねえ、私が名前勝手につけても大丈夫?怒らない?怒って噛んだりしない?」
とりあえず犬モン達に聞いてみた。
「わふっ!」
あ、この感じはイエスだな。
なんかほんと意思疎通ができてる気がする。
うーん、なんにしよう......
ポチ、コロ、タロー、ジロー......
普通過ぎるなあ。
どうせつけるなら私が"心から大事だよ"って、"大切に思ってるよ"って、
感じてもらえる名前にしたいな。
何かないかな~、とっても大事なもの......
うーん、うーん、としばし悩んで、
急に閃いた!
「......みと......おかめ............こつぶ?とろ豆!あおさ!!
お、いいじゃん!これいいんじゃない!?ねえ、どうかな!?」
更年期の女性にとって大豆イソフラボンはそりゃもう、マストアイテムだ。
最近つくづくそれを身に染みて感じている。
なんならいつだって欲している。
それほど大事な存在だ。
きっと気に入ってくれるに違いない。
犬モンたちのポカンとしたやや呆れ顔に気がつかないまま、
"我ながらハイセンス出た!"と満足していたら、
犬モン達はお礼のつもりか、わらわらと私の首元に鼻を近づけて、
「わふっ」
とひと言鳴いた。
「ねえ、君ら毎回ここの匂い嗅ぐのなんなの?臭いの?
まさか加齢臭なの?」
ーーこうして命名の儀式は終了しましたとさ。
納豆かよ!!




