12 自立した犬の育て方?
朝ごはんを食べ終えると、
犬モンたちがそわそわし始めた。
「なあに?うんち?散歩行きたいの?
......あ、そうだよね。犬だもんね。いや、犬モンだけど」
1匹が「わふっ!」と元気よく鳴き、
ほかの子も尻尾をプロペラみたくぶんぶん振っている。
(ああ、この“散歩行きたい圧”......懐かしい。
ナッツも毎朝こうだったなぁ......)
「でもさ、ほら。ドッグランあるじゃん?
あそこでちょっと遊んでおいでよ。
母ちゃん、洗い物してから見に行くから」
そう言った瞬間——
犬モンたちの動きがピタッと止まった。
そして、
ゆっくり、ゆっっっくり私の方を振り返る。
......めちゃくちゃ不満顔だ。
「え、なにその“適当にしやがって?”みたいな顔。
いやいや、やっつけじゃないよ?
ちょっとだけ自分たちで遊んでおいで~って言ってるだけで......」
我ながらちょっと言いわけっぽいなとは思うけど。
ごにょごにょごまかしていたら、
1匹は鼻をぷいっとそらし、
1匹は床を苛立たしげにカリカリし、
1匹は“はぁ......”とため息みたいに息を吐く。
「ちょ、今ため息ついた!?
犬ってため息つくの!?
ていうか、そんなに母ちゃんと行きたいの?」
犬モンたちはそろってコクンと頷いた(気がした)。
「......かわいいっ。よしっ一緒に行っちゃおうかな!」
結局、洗い物を途中で放り出して、
私はタオルで手を拭きながら言った。
「よし、じゃあ今日はドッグランで思いっきり遊ぶとしよう!
ただし、うんちしたら自分で穴掘って埋めること!」
絶対わかってない犬モンたちが
一斉に「わふっ!」と鳴いた。
いや、どんな無茶振りだよ




