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140字の戯言  作者:


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8/9

71~80

71 ヘタクソ 


「あなたっていつまで経ってもヘタクソね」

〝ヘタクソ〟

彼女との夜はいつもこの言葉で締め括られる。

仕事が忙しくあまり会えなくなったので、七年の交際を終わりたいと伝えると、

「あなたって最後の最後までヘタクソ……、もうヘタクソって言える相手がいなくなるんだ……」

彼女は号泣し始めた。




72 好き以上に信頼する 


彼はとにかく彼女が大好きだった。

束縛するようなことはないが、いつもより帰りが少し遅いだけでとても心配になり、浮気しているのでは疑ってしまう。

好きすぎて疑心暗鬼になり、ついには別れを選んだ彼。

でも彼は彼女の外見だけが好きだったに過ぎない。

内面まで好きになれば信頼できたはずだから。




73 演じるより素直に 


良い人を繕うために随分無理して生きていた。

イヤという言葉を封印して役者のように良い人を演じていた。

そんな自分に嫌気がさし素の自分で生き始めると、帰宅しても疲れたという言葉をあまり使わなくなった。

私に役者は向いていない、自分の心に素直に生きられる人が世の中の本当の勝者だと思った。




74 忠告 


「誰にでも優しい素敵な彼なんだ」

自慢げに彼氏自慢してくるので、

「誰にでも優しいから誰からも好かれ、それだけ彼にはきっかけが多いから気を付けないと」

「それは大丈夫、私から離れられないって言ってるもん」

私は確信があって忠告しているのよ、私も引き寄せられて関係を持っているのだから。




75 ゆっくりできない父 


面白いことを考え出すと立ち止まり、自分の世界に入り込み周囲が見えなくなる。

川べりでいつものように自分だけの世界に浸っていると、向こう岸から父に来るなと怒鳴られた。

亡くなっているのにと思いながら目を覚ますとそこは病院のベッドの上。

周りを見ず事故に遭った僕を見かねて叱りに来たのかも。




76 これも勉強 


初めて彼女ができ、初詣を兼ねてデートで神社を訪れた。

たくさん屋台も出ていて、たこ焼きを買って彼女と割り勘しようとすると、

「彼女の分は男が出せ! 男はそのくらいの見栄を張れ!」

テキ屋の怖そうな若い人に怒られた。

彼女は横でくすっと笑い恥ずかしかったけど、良い勉強になったと今も思う。




77 本心を伝えること 


デート当日の朝になると決まって仕事が入ったと断りの電話が入る。

「仕方がないよ、仕事だもん……」

本当は怒鳴ってやりたいのにいつも一歩下がってしまう。

意を決し不安だから別れようと告げると彼は謝り、ドタキャンがなくなった。

黙っていても何も変わらない、勇気を出して伝えることも大事なんだ。




78 マイナス思考 


あの時こう言えば良かったと何年経っても引っかかり、先の事もやたらと不安で仕方がない俺。

でも会社では常に堂々とし自信に満ち溢れているし、頭の回転が早いと思われている。

本当は寝る前にずっと考え続け、マイナス思考だから答えにたどり着けた。

誰にも見せない部分は弱くて悩んでばかりなんだよ。




79 いまだに心につかえていること 


小学生の頃、学校からの予防接種の通知を破り捨てた。

中学生の頃、僕がしたイタズラで迷惑を掛けたのに謝れなかった。

高校卒業前に同級生に告白されたが、酷い言葉で断った。

振り返るといろいろあったが、一番心につかえていること。

間に合っていたのに、大好きな祖母の死に目に駆けつけなかったこと。




80 見えたのは現実 


周りからどう思われているのかな。

人の目が気になる僕はみんなの本心が知りたかった。

「知らないほうが幸せだぞ」

友人に他人の心が見える眼鏡を借りる際に言われたが……。

眼鏡を掛け周囲を見たが誰からも何も見えず、好き嫌い以前に誰も僕に関心がない現実が見えた。

気にしていたのは僕だけだった。



次回は81~90です。

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