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140字の戯言  作者:


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9/9

81~90

81 モテない奴ほど理想が高い 


あの子は俺の理想とする女性じゃない。

この子はもう少し痩せていたらいいんだけど、あの子みたいに痩せすぎるのもどうかな。

この子と一緒に並んで歩くのは勘弁してほしい。

モテない男は理想を高くし、外見だけを追い掛けさらにモテないほうへと落ちていく。

若い頃にこれがわかっていればと後悔しきり。




82上司は会社の鏡 


あの上司、成果が上がれば自分の手柄でダメならばこちらの責任。

指示通りに動いてダメでも責任転嫁してくる。

そういう人を上司に抜擢する会社はそういう人材を欲し、上層部もそういう人たちばかり。

上司は会社の鏡、上司を見ればどういう会社なのかが映し出される。

それに気付き転職サイトに応募した。




83 機嫌は悪くはない 


「機嫌が悪いのですか?」

私の事を他の同僚に尋ねる後輩。

喋らずにいると言われる強面の顔だけど、常に笑顔を絶やさず内面を隠して良い人を繕うよりは良いだろ。

考えたり、悩んだり、怒ったり、思い返したりと表情も感情も時とともに変化する。

ちなみに今は機嫌が悪いのではなく、ただ眠たいだけだ。




84 寒いのは…… 


「寒い」

彼女の言葉に窓を見ると、いつしか雪がしんしんと降っていた。

「寒いはずだよ」

僕はそう答えると、

「そうじゃないの……」

彼女は涙を落としながら僕に語った。

「あなたは暖かい家へ帰れるけど、私は帰っても電気もついていないのよ」

何も答えられない僕は、帰宅前に家族向けの顔を作っていた。




85 私の肩書


私って何者?

以前はとある会社で電車を運転していたけど、今は文章を書いたり写真を撮って暮らす。

小説家やエッセイストと名乗れる物は書いていないし、フォトグラファーなんて恥ずかしくて自分から言えないし。

カメラ片手にぶらぶら歩いて文の構成を考えているから、今の私の肩書はブラリストかな。




86 閉店間際のまとめ売り


高校生の頃バイトしていた小売店では、閉店一時間前になるとまとめ売りして売り切っていた。

「その商品は三つで一〇〇〇円にして売ってくれ」

店の方に言われるが僕はそれがとても不思議だったし、まとめ売りにする方がよく売れるのも不思議だった。

なぜかって?

ひとつ三〇〇円で売っていた商品だから。




87 暖かい二月 140字の戯言


二月の気温とは思えない暖かい朝。

たしかに布団から飛び起きやすいが、体を包むこの空気に気怠さを覚える。

鼻炎薬を服用し春の足音に抗う準備も整ったが、冬と春が同居しているから着ていく服に悩む。

ダウンは失敗で電車は蒸し暑く汗をかいてしまった。

自分が季節に合せられず年中毎朝文句ばかりだな。




88 頭の中を断捨離 140字の戯言


アイドルを覚えられないのは、新たな記憶を拒絶するプログラムが働きパンクしそうな脳を守っているから。

脳に格納されている記憶を情報と呼ぶが、その情報の大半は下らない不必要な物が大半を占め埃をかぶっている。

脳の容量はフロッピー並みですでにほぼ満杯。

情報の断捨離をして老害予防をしなきゃ。




89 規格外の変態 140字の戯言


ファッション、食べ物、グッズ、生き様、考え方など。

流行に個人の主観は不必要で横並びが求められ、弾かれないよう規格内に留まれば安心する。

いくら個性尊重と叫んでも、テレビやネット記事に抗えば時代の落伍者になり規格外。

規格に押し込まれることを拒否し、自身の考えだけで生きる私は変態です。




90 嬉しい裏切り 140字の戯言


昨日より暖かくなる。

天気予報を信じて薄い上着を羽織って出かけた。

でも裏切られて昨日と寒さは変わらず、手指の先がどんどん冷たくなっていく。

温めるためにズボンのポケットに手を突っ込もうとすると彼女が手を握り、

「寒いね」

と一言呟いた。

三回目のデートで初めて彼女と手を繋いだ高二の冬の話。



次回は91~100です。

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