ベーコンエッグ
火曜日の朝、スマホのアラーム音で瞬は目が覚める。
どうやら凛もぐっすり眠っているみたいだ。
起こさないようにそっと抜け出す。
時間は午前8時20分。
活動開始報告は9時に入れればいいからまだ少し時間がある。
顔を洗って、キッチンに立つ。
何を作ろうかと冷蔵庫を探しているとベーコンが見つかった。
ベーコンエッグにしようと卵も取り出す。
瞬が2人分のベーコンエッグをフライパンで作っていると後ろから柔らかい手が伸びて瞬のおなかのところで交わる。
「おはよ」
「おはよう、なんで起こしてくれなかったの?」
「凛が気持ちよさそうに寝ていたから、昨日は一日大変だったし」
「そうだけどさ、そんなに優しくされるとキュンキュンしちゃうよ」
「そっか、良かったらお皿出してサラダ盛り付けてくれる、あとジュースも出していてくれると助かるかな」
「はーい」そう言いながらテキパキと食卓の上に食事の準備をする。
その間に瞬は焼きあがったベーコンエッグを皿に盛って、オーブンでトーストも焼き上げる。
朝食の準備が整って2人は食卓に向かい合って座った。
「今日はどうするの?」
「今日も日野市まで行ってみようと思う」
「そうだよね、うん」
「大丈夫か?凛」
「うん、平気だよ」
「とりあえず監視している人もいないようだから今日は歩いて近づいてみたい」
「うんうん」
「大丈夫、俺達にはこれがあるから」そう言ってホルダーからサバイバルナイフを取り出す。
リビングの照明で黒光りしているナイフは確かにその威力を想像させる。
「無理したらだめだからね?」
「ああ、そうだな」
食事が終わると活動開始報告を林三佐に送った。




