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信頼という名の圧

ヒュドラを獣人にさせるためにはヒュドラに石を飲み込ませる必要がある。そのためせつなは近づこうとしていたのだがめちゃくちゃ疲れていた

「この体力の無さ、さすがは日本人ね」

(煽ってんなこのナス)

フブキが茶化すがせつなは適当にあしらう

(再生魔法ってあんまり疲労は回復しないよな)

「そりゃ傷を治すための魔法だし…疲労を回復したいなら水魔法の自然回復力上昇をかけとくわね」

フブキは水:自然回復力上昇を付与してから再生魔法をせつなにかけた。するとせつなの疲労が無くなり、体力が元に戻ったと感じるほどにに回復した。そのことに気づいたせつなはフブキに透明感させるように頼み体を隠しながらヒュドラの周りを動き回り、フブキが魔法を放つ

(魔法を打ちながらでいいんだけどさっきなんであんなに体力が回復したの?さっき言ってたように傷を治す魔法だから疲労はあんまり回復しないって言ってたよね)

「打ちながらって…まぁできるからいいけど、まず再生魔法って対象が瀕死に近ければ近いほど効果が弱くなっていくの、それは再生魔法の詳しい効果がその人の今の自然再生能力を瞬間的にものすごく上昇ことで傷を回復させるの。で、最近気づいたんだけど水魔法の自然再生力上昇を付与するとその上がった自然再生力を上乗せするからその上がった回復力を再生魔法でさらに底上げして回復するから傷の回復量も疲労感も綺麗さっぱりってわけ。あ、わかりづらかったら掛け算みたいなもんだと思ってちょうだい(今の体の自然再生力×水魔法の自然回復力上昇×再生魔法の回復=総合的な回復量)ざっとこんな感じ」

明らかに高度な魔法を放ちヒュドラに牽制しながらわかりやすく説明してくれるフブキにせつなは凄すぎて呆れていた

(ほんとにフブキってすごいな…)

フブキはそう思われて嬉しくなると同時に見えないはずのせつなをヒュドラは魔法で攻撃していたがフブキの強化魔法があるとはいえ、せつなは最小限の動きで避け続けていたためフブキもすごいと感じていた

「いやせつなくんも十分すごいから…」

(まぁ姿は消しているおかげで正確な位置がバレていないからなんとか躱せてる、にしてもこれだけ牽制してもの2つの頭しかしかヘイト取れてないし、頭を潰せば回復し切るまでその頭は攻撃してこないっぽいけどよりにもよって体を隠すために使ってる光とフブキが使えない重力の頭だから頭を吹き飛ばせないし、他の冒険者も結構やばそうだし…)

せつなの考えていることを聞き王兎がフブキに念話で話しかけてきた

(頭数が多ければせつなも口の中でに石を入れやすいと思いなるべく頭を吹き飛ばさないようにしていたのだが減らした方がいいか?)

王兎がいきなり話しかけてきたためフブキは驚いた

「王兎ちゃん!?え、えぇ減らしてくれた方が助かるけど王兎ちゃん、水魔法しか聞く適正魔力持ってないでしょ、減らせるの?」

王兎は悩むことなく即答した

(吹き飛ばして見せる、だからそっちは任せたぞ)

「オッケーわかったわ水の頭は任せたわよ」

(え?何、フブキが水の頭やるの?)

せつなは王兎の声が聞こえないので、攻撃をかわすのに必死でフブキが今誰と会話しようとしているのか分からなくなっていた

「いや王兎ちゃんが水の頭を吹き飛ばすからその隙に私が光の頭をふっとばして残った頭の誰かに石を飲み込ませて」

(それだと透明化なくなっていたらあいつらに位置がばれるんだけど)

「それはせつなくんが頑張るってことで」

光魔法の透明化がなくなればせつなの位置がバレて、2つの頭がこれまで以上に正確に魔法でせつなを狙ってくるだろう。せつなは攻撃を全部かわす自身は無く、どうして日本人(ぼく)が異常に信頼されていることを考える

「なぜって、どうして私がせつなって名前をつけたから忘れたの?」

(僕が忘れるとでも?)

せつなは諦め、その圧(信頼)に応えるため誰かと会話するような声で自分を奮い立たせ、覚悟を決める

「しゃーない、なんとかやるか」

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