魔法の常識 上
西の門に向かいながらせつなはあることをフブキに聞いていた
(そういえばこの世界の魔法のことを詳しく知りたいんだけど)
せつなはこの世界のことを一ミリも知らず当然魔法のことも日本の頃の漫画などの知識しか持ち合わせていない、そのためフブキにこの世界の魔法について詳しく知り、盗賊との戦闘に役立てようと考えていた、だがフブキは魔法の前に魔力のことを説明することにした
「この世界には生き物には必ず持っている魔力とは別の適正魔力という、別の力があって炎の適性魔力を体内に取り込めるなら炎魔法を扱えるようになり生み出せないなら絶対に炎魔法は扱えないのよ」
説明はされたがせつなはあまり理解できていないようだった
「せつはくんの世界で例えるなら炎の魔術を撃つには適正魔力という火種が必要でその火種を使い、魔法を打つための術式を構築し、その術式に魔力を流し込み、魔力を流した分だけ火力が上がる、魔力は着火剤って感じかしら?ちなみに私たち精霊族が持っている精霊力はどんな適正魔力の火種にできて、ある意味精霊族は理論上全ての魔術を扱えるわそして魔力より圧倒的に質がいい、まぁ精霊族は精霊力を使い切れば死ぬからあまり魔術師志望の精霊はいなかったんだけどね、亡くなっちゃだなら戦闘隊活動限界が来ちゃうからね」
(何かにあっさり影響されてんな)
途中フブキの自慢が聞こえたが無視しこの世界で自分はどのぐらいの強さかを尋ねた
(フブキから見て僕の身体能力って高い方?)
「めちゃくちゃ低い方ね」
せつなは日本の頃体を鍛えていたためその言葉に衝撃を受けた
「走り高跳びで例えるとせつなくんは最高で186㎝だけどこの世界の16〜20歳の人は低くても大体2mくらいは飛べるから冒険者には向いてないほうね」
せつなはジャンプ力強化とかそこら辺の魔法を使って2mだと自分に言い聞かせた
「残念ながら素でこのジャンプ力だけど…まぁ私の魔法で強化はできるはずだから安心して」
フブキの言葉で現実を突きつけられたせつなだった
(ちなみに強化魔法ってどのくらい上がるの?)
「人にもよるけど私の場合、体全体を強化する炎魔法身体強化なら1.5倍、部分的に強化するタイプの強化魔法なら大体2倍とかね」
この世界の普通がわからないためせつなは強いのかどうかはわからなかった
「大体の人の身体強化が1.3倍で部分的に強化するタイプは1.6倍くらいよ」
それはこの世界では身体能力が低いせつなにとって強化魔法を使えば同じぐらいに戦えることを意味し
そのことにせつなは安心していた
「ただ強化魔法にも重大な注意点が2つあるからよく聞いておいてよ」
(もしかして強化魔法は1種類しかかけられないとか?)
「4分の1正解」
(なんだその微妙なやつ)
と突っ込まれたがフブキにとっても微妙な答えを出されたため頑張って捻り出した答えだった
「一つ目は強化魔法をつけている時、その強化魔法の属性が使えなくなるということ」
せつなもすこしは理解できていたがフブキはもう少し詳しく説明した
「たとえば炎魔法の身体強化を付与している時、水魔法の脚力強化は同時に付与できるけど、同じ炎魔法の腕力強化はもちろん、ファイヤーボールとかの全部の炎魔法が扱えなくなるって感じね」
フブキの説明にせつなは色々新しい魔法が出てきたがそこには目を瞑り、注意してないと魔法がでなくて大変なことになるということは理解した
「もう一つは基本的に強化魔法は自分にしか付与できないこと」
その説明を聞いてせつなは真っ白になった
(それって僕に強化魔法はかけられないってこと?)
「安心して、魔法を発動させた者の体が対象だからせつなくんにも強化魔法はかけられるわ、、、 たぶん」
たぶんとついたため不安になったがそれ以上に不安になることをせつなは思い出していた
(そういえばあのサイコパス天使、転生させるための体は適正魔力がないとか言ってなかったっけ)
「だから私の意思でしかせつなくんは魔法は使えないわね」
フブキの声しか聞こえないが目を逸さらされている気がした
(ちなみにこの世界、魔法が使えない人ってどのくらいいる?)
「最低でも2種類は適正魔力を持っているわよ…
モンスターも含めて…」
「やっぱりあのクソ天使ぶん殴っときゃよかった」
せつな、魂の叫び




