獣人国の王様
せつながレオンを説得しようとしていた頃、王兎は1人で大暴動の様子を確認するため大陸の真ん中にある山に向かって獣人国の家の上を飛び越していた
(今回の大暴動の規模次第では我が一掃できるが…せつなの運だ小規模ではないだろう)
そんなことを考えながら大暴動が確認できるまで向っていると想定以上よりも早く確認できた。
(想像以上に近かったな…)
王兎が高い屋根から見下ろせばすぐに見つけることができるくらい大暴動のモンスターたちは近づいていた
(この速度ならあと10分ほどで街につきそうだな、しかも到底、中規模でもなさそうだな)
そう言って少しは数を減らそうと黄金砲を放とうとするが王兎以外にもう1人大暴動の様子を見に来ていた獣人に気づいた。
そして一方レオンを説得し、士気が高まっていたギルドの様子を見ていたせつなに王兎がギルドのドアを開けた
「おいお前今までどこにいたんだよ」
王兎の姿に気づいたギルバが話しかける
「大暴動の様子を少し見に行っていた、あと10分ほどでこの街につきそうだったので我ともう1人で雑魚は軽く1割は削ったからさっさと戦う準備をしろ」
その王兎の言葉に皆唖然とした
「いや、王兎ちゃん!?さっき偵察って言ってたでしょ!なんで戦ってんのよ!」
せつながうるさいと感じるほどの大きな声でフブキが王兎に慌てながら言う
「偵察のつもりだったがすぐに街に入られると思ってな、4発ほど撃って足止めしておいた」
その王兎の言葉を聞き、ギルドに残っていた冒険者は早速戦う準備を始めた。その時もう一度ギルドのドアが開きその入ってきた獣人を見た瞬間せつなと王兎以外の全員が固まった
せつなは王兎に聞こうと思っていたことがあったのだがそのもう一度ギルドのドアを開けられた時にその疑問は消えた
「なぁ王兎、その人が王兎と一緒に大暴動を足止めしてくれた人か」
せつなが入ってきた人について聞こうとすると固まった人たちが全員慌て始めた
(フブキ、この人知ってる?)
フブキに質問した質問を王兎が答える
「この人はこの獣人国の王である、ライデンだ」
せつなも固まった
(え、王様?まじ?また王にキレられるとかいやなんだけど、てかまじならなんで王兎はそんな偉そうなの)
せつなは一瞬で色々なことを考え、その結果
「あ〜よろしくお願いします。では僕は大暴動の様子をもう一度見て、やばそうなら迎撃してきますね」
ライデンに向かって頭を下げその場から逃げようとしたが出ようとした瞬間ライデンに鳥の足みたいな手で肩を強く掴まれた
「流石に逃すわけないだろ」
(ですよね〜)
「まぁ大丈夫でしょ、この人は人間との共存を望んでいるはずだから怒られはしないでしょ」
ライデンはせつなの肩を強く掴みながら固まっていた冒険者たちに指示を出した
「何ぼさっとしてんだ!さっさと戦う準備をしろ!」
冒険者たちは飛び上がるように驚き、そそくさと準備を始めた
「とりあえず、その腕を離してくれないでしょうかライデン様」
「今更様をつけられてもな」
そう言ってライデンは手を離す、離したところからライデンの手が肩に食い込んでいたためせつなの肩からは少し血が垂れていた
「人間って思っていたより脆いんだな」
そう言って少し笑いせつなの顔を確認すると王兎が無表情なせつなの頭を噛んでいたためせつなの頭から血が流れていた
「なんでしょうかライデン様」
せつなのその声はは痛みを我慢しているとライデンは思ったがただの棒読みだとすぐに気づいた。そんな様子にライデンは少し苦笑いをして言った
「こんな緊急事態時はいつも戦力になる者たちを俺が直々に指揮しているんだ。それとこのギルドに馴染んでいる人間をこの目で見ておきたかったのもあるがな」
そう言ってすぐに戦う準備ができていた冒険者たちの指揮をしに外に出て行った
(指揮するって言ってもあの人強いのか?)
そう思ったせつなの疑問に今度はフブキが答えた
「この国の王様の決め方ってめっちゃ特殊で、5年ごと国民が次の王様に相応しいと思う獣人を投票して最終的に王様が決めた8人の獣人がトーナメント方式で戦うの、そして1位になった獣人とその時の王様と戦い、勝った方が次の王様になるの、そしてライデンさんはその王様の決め方で60年王様やってるからね、めっちゃ強いわよ」
(なるほど、そりゃめっちゃ強いわ)
そう言ってせつなも外に出て戦う準備をした




