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大暴動

レオンに再生魔法のことを教え始めさらに2週間が経ち結構中は前よりマシになってきていたがせつなの名前は一度も呼ばれていなかった。そんなある日、いつものように王兎がせつなの頭から血を吸い、レオンにその頭を回復させていたところに、大急ぎでギルドの受付であるセレーヌがせつなが止まっている宿のドアを大きな音を鳴らしながら開けた

「あ、あの!せつなさん早急にギルドに来てください!」

その言葉は息切れしながらも大声でさだったためよほど大きなことだろうとせつなは思い、ギルドにみんなで急行した

ギルドに着くとギルド内にはかなりの数の獣人の冒険者が集められていた。

(うわめっちゃ人いるじゃん)

「余程大事みたいだな」

「ギルドマスターせつなさんを連れてきました!」

セレーヌがそう大声でギルドの奥にあるギルバに伝えせつながあるのを確認し、喋り出した

「よし、全員いるな!今回の招集に駆けつけてくれて嬉しく思う!そして今回招集した件についてだが、3日前までシャルが山の近くまで遠征に行っていたんだが、「大暴動(だいぼうどう)」の前兆が確認された!そしてこのことには王にも伝えている、よって今からこの国で戦えるものは市民の避難誘導をしてもらう」

そのギルバの言ったことに集まった冒険者たちがざわつく。だがせつなはことの重大さをわかっていなかった

(フブキ、大暴動ってなんだ?)

「たまに山から出てくるモンスターが一つの国に向かって一斉に降りてくることね、理由は分かってないけど、アニメとかで言うスタンパードとかだと思ってればいいわよ」

(それ多分「スタンピード」な?けど大体わかった)

状況を理解したせつなはひとまずギルバの話を聞こうとしたが王兎がいなかった

「あれ、王兎はどこ行った」

「ほんとね、王兎ちゃん?今どこにいる?」

(我は一度外に行って大暴動の様子を見に行っている)

「王兎ちゃん?なんで?早くない?てか危ないわよ」

フブキが落ち着いていない様子を見てせつなは王兎が今どこにいるか見当がついた

(早くはないだろう、モンスターの種類にもよるが山の上から大体4日も走ればこの国に着くぞ、それに危ないと言ったな?我は王だからな、大丈夫

「いや、何が大丈夫よ…」

「まぁ安心しろ、偵察だけですませるつもりだからな」

フブキの声しか聞こえなかったが王兎に一つだけ伝えた

(こっち聞こえてないからなんもわからんけど、死ぬなよ?)

そのせつなの言葉に王兎は即答した

(当然)

その時レオンはギルバの大暴動への対策を聞いていたので王兎がいなくなっていたことに気づいていなかった。

ギルバは、D級未満の冒険者は冒険者じゃない獣人の避難誘導を命じ、D級以上は避難をしやすいように大暴動で降りてきたモンスターの討伐を命じられた。そしてD級未満の冒険者はすぐにギルドを出ていきD級以上は残り作戦会議をすることとなった。

せつなはD級以上ではなかったが名指しでギルバに「お前は討伐組だ」

と言われ残ることにした。だがその場にレオンも残っていた

「おいレオン、お前は住民と一緒に避難しろ」

ギルバがなかったレオンに言う

「いやだ!俺もこの国の獣人だ!なかって俺も戦う」

「お前規模わかって言ってるのか?!いいから早く避難しろ!」

ギルバが怒鳴りながらも心配してレオン言う。その発言を聞いた残っていた獣人の冒険者たちもレオンに避難するようにいう

(レオンって前から思ってたけどこの国じゃ結構有名なのか?)

「まぁシャルが保護してたっぽいし、ドラゴンの獣人だからこの人たちと前から仲良くやってたんでしょ」

どれだけ避難するように言われてもレオンの意見は変わらない、その様子にギルバはせつなにレオンを避難させるようにいう

「せつなぁお前もレオンに避難するように言ってくれ」

そう言われてため息をつきながらも発した言葉は意外にな言葉だった

「はぁ…いいよ戦っても」

「「は!??」」

レオンの表情は喜びに変わり、冒険者たちは声を揃えてせつなを非難した。その声がうるさすぎてせつなは耳を押さえた

「お前レオンを死なせる気か!」

「ふざけんなよ人間が!

「この無表情寝不足コミュ障人間!」

どさくさに紛れてフブキも罵声に参加する

(フブキが罵声側に行くのおかしいだろ、てか無表情寝不足コミュ障人間ってなんだよ)

「せつなくんのことに決まってるでしょ」

非難する声がうるさくて耳を押さえながらもレオンに言った

「ただし条件がある、この戦いで使っていいのは、再生魔法のたった一つだけだ」

その言葉にその場の罵声が一度止まり、レオンは文句を言う

「はぁ?なんでだよそれじゃあ戦えないじゃん」

「はぁ何言ってんの、この場で再生魔法が使えるのは僕と、レオンだけなんだぞ、なんならフブキ(僕)より再生魔法の才能がある、レオンがいる限りここのみんなが戦えるし死ぬ可能性が低くなる、ある意味この場で1番レオンが強いの!わかった?」

「それなら再生魔法以外も使ったらさらに戦力になるじゃん」

「なわけないだろ、他の適正魔力のことは教えてないんだ、できないことをできると勘違いすんな、今回はヒーラーらしく回復に専念してここにいる奴ら全員動かなくなっても無理矢理にでも使え、それができないなら避難しろ、わかった?」

レオンはヒーラーの意味はわからなかったがせつなが言いたいことは理解できた

「わかった!」

レオンは怒っていると感じるほど思いっきり大きな子供らしい返事をした

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